第11話

気が付けば俺は右頬を抓っていた。


いてぇな...。


「ふふっ。夢じゃないですよ。

私の顔、ちゃんと見てください。

それで、よく考えて返事しでくださいね?」


「私、山吹さんにお持ち帰り、してほしいなって...」


「返答はできれば、持ち帰ってもいいよ、が

いいんですけど...」


「え、いや、その、まっ...」


「お、俺、中卒だし...」


「え、そんなの気にしないですよ、私。

学歴なんて、関係ないですよ!それに、実は

私も芸能活動が忙しくなっちゃったから

中学までしか出てませんし!仲間です!」


「あ、ほんと、、、?」 


なんか、少し気楽になった。


「山吹さん、私ね、陰キャな見た目してたのにもかかわらず、

私と会話してくれてとても嬉しかったんです。

他の男のひとは、なんで合コンに来たの?

だけしか私に言わなかったし!」


「それに!山吹さんは、私に気を遣って、

野菜サラダとか取り分けてくれたじゃないですか!」


「優しいな!って思いました!!」


「いや、でも...」


持ち帰りって言うのは、

そのつまりあの...


「私、魅力ありませんか??

もし良かったら、このだぼんだぼんの体型を隠すトップスも脱いで見せましょうか?」


「ええー!?」

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