第7話


俺は声の可愛い女と個室に2人だけになった。


フツメンの中卒ってことで。更に

家が貧乏ってことで、あんまり

モテなかった俺は、女と2人きりという状況に少なからず戸惑っていた。


「と、取り敢えず、ど、どうする?

俺らだけになっちゃったけど....」


おそるおそる尋ねると、

彼女がさっきまでとは打って変わって、

伸び伸びしていた。


ちょこんと縮こまっていた彼女は。


「んー!」と両手を頭上で組んで大きく

伸びをし、


「やっと、変装を解けるわ...!」


などと、

さっきより、てかな、もうどっかで聞いたことのある

カワボで言ってのけたから、

俺は、


「え、え!?」


と固まるしかなかった。


「その、声、、!

も、もしかして...!!」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る