第8話

「やっとマスク外せるわ...あー!開放感!」


「え、え!?」


滅茶苦茶鼻筋整ってますけど!


そ、それに!唇のかたち、ぽてっとしてて滅茶苦茶いいですけど!


「あー、眼鏡も邪魔だったぁー!!」


スッと。


黒縁眼鏡をとってのけ。


「ウイッグも通気性が悪くて邪魔だったぁー!!」


「ひええええ...!!」


俺は声にならない声を出した。


一応、声になってるっちゃあなってるけど!!


まさに、悲鳴だった。


見てはいけはいもの、


そんなものを見てしまった感覚。


俺は思わず背後にのけぞり、

ガン!!と壁に頭をぶつけた。


「...ってえ!!」


俺は目の前に現れた超絶美少女に。


可愛い上目遣いで本気で心配された。


「大丈夫??」





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