第50話「運命と向き合う時」

即位式が終わり世弟様が王様になられたあと私は上王様と王宮を出ようとした、そしたら王様と王様の護衛武官達が大勢現れて王様が「兄上、どうしても出ていくと言うならクァンは置いていってください、私はクァンを二度とこの王宮から出すつもりはありません」







上王様が「王座を武器に私からクァンを奪おうというつもりか、嫌だと断ったらどうする?」私の体を抱き寄せで王様を見て言った、その姿を見た王様の表情が一瞬険しくなって王様がすぐに、作り笑顔をする「兄上が断ったとしても、何をしても無駄です、この国の今はこの私です、私が王命と言えば誰も逆らえません、兄上これは王命です、クァンをすぐに離してください、」






「断る、もし私からクァンを奪いたいのなら私を殺すしかない、」「「!?」」上王様の発言に驚く私含めた全員王様は「私に兄上が殺せないとでも?」と王様とは上王様に問うと「殺せるものなら殺してみよ」そう言って上王様は私を抱きかかえる「「!?」」







「皆ものの行くぞ」そう言って私を抱きかかえたまま歩き出したすると王様は「全員刀を抜け」と言うと護衛武官達が「「はい、王様」」刀を抜いた、そして「絶対にクァンをこの王宮から出すなこれ王命だ」「「はい、王様」」上王様は「私の護衛は全員刀を抜け、」「「はい、上王様」」そう言い、刀を抜いた「正面から衝突することになったとしても道を開けよ、この王宮からクァンを連れ出すこれは命令だ」






「「はい、上王様」」と護衛の人達が「「!?」」周りの女官、内官、見ていた官僚、武官達が驚きを隠せない私は「おやめください、上王様、私なら大丈夫ですからどうかこんなことは……」「どこが大丈夫なのだ?全然大丈夫ではないではないか?今私がこのまま引き下がればクァンは王命により一生この王宮から出られなくなる、そのことを分かっていながらこのままそなたをここへ置いていけるか、」「上王様……」








「兄上、兄上は王命に背くことの意味をよくご存知のはずです、逆らえばクァンが罪人になってしまいます、」私を見て「クァン、王命だ、余の元へ来い、」上王様が「クァン、これは命令だ、絶対に私から離れるな」私はお二人の視線を同時に感じながら戸惑いを隠せずに強く混乱していると突然息ができないほどの発作が起きた「!?ハァハァハァ」







「「!?」」「「クァン!!」」王様と上王様に同時に呼ばれて王様が私の方へ向かって走っている姿を薄っすら見てそのまま気を失った目が覚めた時には、星龍にいた「ここは星龍?!?上王様!」私はそう言って勢いよく体を起こすと「やはりそなたは兄上のことしか頭にないのだな」と王様の声がして隣を見ると私が寝ていた寝台の隣の椅子に座っていた








「!?王様、いつからそちらにいらしゃったのですか?」「そなたがエンの治療を受けた後からずっといた、あれからそなたはあれから一日も目を覚まさなかったから心配そうしたぞ」「申し訳ございません、王様、ですが私なら大丈夫です、ただの発作ですからご心配なくあっ上王様はご無事でございますか?、」「……」「王様誤解なさらないでください、上王様は王様に危害を加えるつもりはなくて、ただ私のことを心配してくださって」すると王様は







「クァン」「はい、王様」王様は顎を持ち私にキスをした「!?」私はすぐに王様から離れようとする頭と体をしっかりガードされていて動けなかった、〈いや私は王様のキスを拒めなかった、拒まなきゃいけないと頭では分かっていても、どうしても心では受け入れてしまう、そんな自分に気づく度この方の想いを断ち切れず、死ぬその直前まで慕い続けていくのだと思い知った、〉







しばらくして王様は私から唇を離すと私の顔を見て顎を持ち上げた後に「やはりそなたはまだ余のことを好きなのだな、いくらそなたの体が人一倍弱くてもそなたの身体能力なら余のことを突き飛ばすことだってできたはずだそれなのにそれをしないとはクァンはまだ余への想いを断ち切れずにいる違うか?」





「……」私は図星だからこそ何も言えずにいると王様は微笑み「そなたは誠に分かりやすいな、やはり図星か?」「……」私が何も答えられずにいると








「まぁどちらでも構わないがそなたはもう二度と余の許可なしではこの建物から出られない、それから兄上のことなら心配そうするな、一日前兄上とその手下、そしてそなたの護衛全員をこの王宮から追い出したが罪人として捕らえていない、そなたが生涯ここにいると約束するなら余はこの先何があっても兄上とその手下に手を出さないと約束する」








「王様」私が呼ぶと「それから臣命下会議でクァンとエンの官僚への復位が決まった、そなたとエンは元の官職に、戻ることが臣命下会議で決まった、明日任命式を行う、そなたもそのつもりでいろ」「はい、王様」「それからこれをそなたに渡す」そう言い私に令牌を差し出した私は、受け取り「あの王様、一つ私の頼みを聞いてくださいますか?」






「頼み?何だ言ってみろ」「あの任命式が終わったあとの三日間だけこの王宮から出てへ家で過ごしてもよろしいでしょうか?」「そなたならそう言うと思った、三日だけ許可するだがそれが王宮から出られる最後の機会だと思え、」「はい、王様」






「それから明日からそなたを見張る兵は義禁府の武官に任せるもしそなたが逃げ出そうと言うなら王命に逆らった罪で義禁府全員が斬首刑に処されるからそのつもりでいろ、」「……はい、王様」それから次の日朝の集会で任命式が行われた、そしてエンと私は任命書を王様から順番に受け取り王様から任命書を受け取ったあと







私は「王様、私から王座にお就きになられた王様この国の臣下として思ったことを申し上げてもよろしいでしょうか?」「あぁ申してみろ」








「王様、私、へ、クァンは王様に進言致します、王様がお進みになる道はとても険しくて、孤独を感じることもこともあると思いますし王様のご命令一つで人の命を簡単に奪えることもあれば、救うことをもできます」「「……」」







「ですから王様、この先も決して感情だ的になり怒り、憎しみを抱いた状態で政を執り行わないでください、そんなことをなされば平気で力なき者を踏みつけにする権力者と同じだと言うことになります、ですから例え力なき者が罪を犯したとしてもただの罪人だとは決めつけずに一体何故罪を犯すことになったのか、その理由を重視した上で裁きを行ってください」








王様が「クァン、さっきから一体何の話をしているのだ?、いくら王座に就いたばかりだから力なき者を踏みつけにするような真似はしないぞ」私は微笑み「王様のそのお言葉を聞いて安心致しました、王様、いつでもそのお心を忘れないでください、この国の国王としていつでも力なき民を労り気遣いそして身分関係なく誰もが好きなことを出来る、平等な世の中をお作りください」








「「……」」誰もが私には注目する中私は王様に「そして万民から愛されこの国の臣下から慕われる国王とおなりください、私は王様がいつまでそんな国王でいられるようにこの国の臣下として影で王様お守致します」王様にそう言ってから私は王様に拝礼をした何故私がこんなことを申し上げるのか全く分からないみたいなお顔をされて王様は私を見る








そして任命式が終わり私とエンはへ家に帰る為に王宮を出たその途中に馬車の中でエンが「ねぇクァン、もしかして持病が悪化してることに気づいている?」と聞いてきた「どうしてそう思うの?」と私が聞くと「だって任命式で王様に申し上げた言葉まるで自分がもうすぐ居なくなるからどうか間違った道に進まないでくださいみたいな感じの言葉に聞こえた」







「そうだね、確かに私は持病が悪化したことに気がついてる、だってこの持病とはもう十年以上の付き合いだよそれなのに私が気づかないわけないじゃん、エン私ってあと三年ぐらいしか生きられないんでしょ?」「……」「その顔は図星か、エンも意外と分かりやすいね」「……顔見て私の考え読まないでよ」







そう言って私に抱きつく、私はそんなエンを抱き締める「エン、私なら大丈夫だよ、始めから持病が悪化するかもしれないことを承知の上で官職に就いたの、だから上王様を恨むのはやめて、上王様は上王様なりに私を守ろうとしてくださっていた、」「クァンは誠にお人好だよね、官職に就いたせいで持病が悪化してあと三年しか生きられないっていうのに」









「エン、ごめんね最後の最後まで心配かけて、私はエンと姉妹になれて幸せだった、だから私を救えなかったと自分を責めないでね、」「クァン……」そう言って始めよりも力を少し入れるそう言って私とエンはへ家に帰ったそしてへ家で二日過ごして王宮に帰る日私は朝早くから手料理を作り占い師であるキ、ケン先生に別れの挨拶をしに行った






「お嬢様、お久しぶりでございます」「はい、お久しぶりですケン先生」「お座りください」そう言って私はケン先生と向い合せで座る私は「あっこれ良かったら召しがってください、今まで沢山私の悩みを解決方法してくださっていたお礼です」と箱に入った手料理をケン先生に手渡すと「……お嬢様、もしかしてご自分の運命と向き合う時が来たのですか?」








「……はい、私は先生が始めに予言してくださったよりも二年早くこの世を去ると言う予知夢を百八日前に見ました」「お嬢様、誠に後悔おりませんか?お嬢様が何度も、王様、上王様、他の人達の決して変えてはいけない未来を変えてきたせいでその代償としてご自身の未来を変えて二年早くこの世を去ることになるのです」







私は微笑み「はい、私は後悔していません、確かに誰よりも短い人生だったかもしれません、ですが私は私のやってきたことのせいで罪のない部下を死なせてしまったり、私を守る為に自ら罪を犯す道を選びこの世を去った部下もいました、持病を持ったことで人一倍、体が弱く、持病のせいで心から慕う方に沢山の嘘をつかなくてはならなくなったことも、私がこんな生き方してるから妹二人とへ家の使用人、私兵達に沢山心配かけたことも私の人生は辛い選択の連続でしただけど私は自分が不幸な人生を送ったとは思っておりません」









「……」「私の人生は確かに辛いことは沢山ありましたけどですがその辛い選択中でもいいことはありました、私はあの火事日母を助けることは出来ず未知の薬を体に打たれて持病を持つ人生を生きることになりましたがあの火事のお陰で予知夢を見ることが出来て、持病を持っていても人助けが出来て大切な方を残酷な未来から守ることができました、」







「……」「この持病を持っているせいで、心から愛する方とは結ばれることが出来ずその方との子供を身ごもってもその方と二人の我が子の未来を守る為に手放さなくならなかった時もお腹に二人の我が子のを宿している時の間はでもすでに愛しくて私は二人の母親などだなと幸せを感じることができました、」「……」








「ですからケン先生私は不幸なんかじゃありません、ちゃんと他の人と同じように幸せを感じることもできたのです、ですからそんな顔しないでください」「クァンお嬢様……」「私はもう行きます」そう言って机の上に代金を置いて立ち上がるとそれと同時に立ち上がる先生「あのお嬢様、私はクァンお嬢様と出会えて良かったです、」






私は微笑んで「私も先生に出会えて良かったです、先生のお陰で私は自分の残酷な運命と向き合うことになったとしてもその未来を受け入れて前向きに生きることができたのです、ですからケン先生に感謝してます、どうかいつまでもお元気で」そうゆうと先生は涙を流しながら微笑んだ










私は「ピョリ」と呼ぶと黒い布で顔を隠したピョリが雷になって現れて私には一礼すると「上王様の所まで私を連れて行って」と言うとピョリは頷き私を抱きかかえて雷になって連れて行ってくれた私はピョリにより三日間離れていた上王様とジン、ハソンと再会するピョリに下ろしてもらうと「クァン!」「「クァン様!」」







「上王様、ハソン、ジン」上王様と二人は私に駆け寄ってきて上王様は私に抱きつく私の護衛と上王様の護衛は私達から背を向ける上に王様は「クァン、良かった無事王宮から抜け出すことができたのだな」






「はい、ところで上王様、何故あのような無茶をなされたのですか?王命に逆らおうとして私を王宮から出そうとするなんてあれじゃ私が王宮から出ようとしてると王様とエンに気づかれてしまいます」上王様は私から離れて「すまない、テヤンがクァンを王宮から出さずに閉じ込めると言うからつい感情的になってしまってな」







「私を信じてくださいと申し上げたはずです」「確かに言っていたな、だがクァンのことを信じていないわけではないぞ」そう言って私をもう一度抱き締める、それから私はエンの弟子であり医者のエレンの治療を受けながら三十日が経ち私がいなくなってすぐに王様がすぐに兵を出して都を中門を封鎖して都から私が出れなくなるようにした上で国の軍事に捜査をさせていた、







私の部下、へ家の私兵である司憲府の軍事から連絡があり義禁府の武官全員も王命には背いたが特に罪には問われず官職も剥奪にはなっていないとのことだった、それにへ家の人間に全員は王命に私の行方を知ってるかもしれないから怒りに任せて拷問にかけようとしたがへ家の当主になったエンが伝説の剣を使いをへ家に今残っているへ家の人間全員が知らないということを記憶をみせて証明したので拷問を受けずに済んだ






私はその三十日の間私は引っ越した隠れ家で上王様と私護衛達とそれから上王様の護衛の方々と一緒に過ごしながら、私は隠れ家の秘密の通路から都を出て私は令牌を使い山賊、両班達が常民、賤民相手に高利貸して税を返せなくなった民達が家族共々奴婢になってしまい人達を山賊、両班の罪を暴きいていた









ピョリに王宮にいる執義〈チベ〉である厶、マンムンに上書を届けてもらい、私が集めた証拠を元にマンムンは山賊達を捕らえて行き奴婢になった人達は役所に売られたが役所に人を送り大金を出して全員買取り、直接その民達に会い都から離れたへ家の別邸にいるへ、マンソクに買い取った民達をへ家の使用人、私兵にしてもらうように頼んでおいた、








山賊はもちろん、都に住む両班達のほとんどが都に以外の土地を持っていて両班達が留守の間に護衛と共に不正の証拠を掴んでいたので都にはほとんど両班がいなくなってしまった、私は上王様と食事をしていると








「やっぱりクァンのご飯は最高だな、」私は微笑み「上王様のお口に合って良かったです」「それにしてもクァン、クァンの護衛達が話しているのを聞いたんだが都に住むほとんどの両班を摘発したというのは誠か?」「はい、誠でございます」「そうか、クァンは相変わらず有能だな、ここにいるのがもったいないぐらいだ」








私が「もしかして上王様は私が王命に逆らい身を隠していた生活しているのはご自分のせいだと思っていらしゃるのですか?」「……まぁ思いたくなっても仕方がないであろう、そなたの持病を悪化させたのも、今こうして身を隠してそなたが生活しなければならないのは全て私が原因なのだから」







私は箸をお膳の上に置いて「上王様、私は前にもおしゃったように官職就くことを選んだのは私です、この生活を望んだのも私自身ですですからそんな風に考えるのはおやめください」「クァン……」私は微笑み「私なら大丈夫です、何があっても最後の日を迎えるまでは上王様様のお側を離れません」「……」「さぁ食べましょう、」そう言いまた二人で食べ始める







私が王宮から抜け出して三百六十三日が過ぎた頃私は自分の運命と向き合う為にこの隠れ家を一人で出ていくことを決めて隠れ家に住んでいる流刑地にある店で手に入れた眠くなる薬を手料理の中に混ぜて全員を眠らせたそして雷刀を連れて一人隠れ家を出ようとしただけど家の前にはエンがいて








「!?エンどうしてここに?」エンは無表情で私に近づいてきたので明らかに不機嫌なことは分かった「エン、勝手な行動取ってごめんね私は……」エン私の頬を引っ叩く「!?」その後私を抱き締めた「エン?」私が呼ぶと








「クァンのバカ、どうして勝手に一人で、居なくなるの?私、王様、他のへ家の人間、司憲府の部下達が今までどれだけ心配していたも知らずに三百六十三日間も逃げ回って、そのくせに自分の部下達に両班、山賊達の罪の証拠を渡してあと処理だけを任せて奴婢になった人達を買い取って助けてどんだけ自分勝手なの?」






私はエンが本気で心配してくれてることを感じてエンを抱き締めて「……ごめんねエン、分かってる時分どれだけ勝手なことをしてるかって私の勝手な行動のせいで王様、エン他の人達にも心配かけてるって、だけど私があのまま王命に従って生涯王宮での生活を送っても両班達、山賊達に虐げられて身分が低いからとか力がないからとかそんな理由でどれだけひどい目に遭った人達が辛い日々を送ってるのに私には自分だけが呑気に王宮で過ごしたくない、と思ってしまったの」









「クァン、そうだとしても勝手に一人でいなくならないでよ、さぁ皆一緒に……」「どうしたのエン?」エンは私から離れた後に「もしかしてクァン、今度は私や王様の前ではなくて上王様、護衛の皆の食事に眠くなる薬を混ぜて食べさせて眠らせたの?」「!?」「その反応は図星なんだ」「……違うよ、そんなんじゃない」そう言って誤魔化すも








「いつもの嘘付く時の癖出てるよ」「えっ?」と動揺してるとエンは「図星か、クァン、また一人でかってにどこが行こうとしてるでしょう、私がそんなことさせない、クァンが行くって言うなら私も付いていく」私は微笑みエンの頭を撫でてから「大丈夫、用事が済んだからすぐにへ家に帰るだからエンは先にへ家に戻ってて」







エン「いいや戻らない、私一人では絶対にクァンが一緒に帰るなら私もへ家に戻る」「エン、お願いだから私の頼みを聞いて」「嫌だ聞けない、今までクァンの頼みを聞いていいことなんて一つもなかった、クァンの頼みを聞いたらきっとクァンはまた無茶してきっと危険なことに一人で飛び込んで行くのでしょ?」







「エン大丈夫だって考え過ぎだよ」「クァンの大丈夫はもう信じないって決めてるだからクァンがどこかへ行くって言うなら私も一緒に行く、私は何があってもクァンを一人にはしない、前にもそう言ったでしょう、私達はずっと一緒だって」「エン」








私がそう呼ぶと大勢の伝説の剣インゼルスの精霊達が私とエンの前に現れた「「!?」」「もう来たのか?、思っていたより早かったな」「えっクァン、まさかこの精霊達に命を狙われてるの?だからその体で一人で、戦うつもり?」「……」「黙っていないで答えてよクァン!うっ!」私はエンのお腹を強く殴った








私の方に倒れ込み「クァン……」私の名を弱々しく呼んだ後そのまま気を失った私はエンの体を受け止めて地面に優しくエンを寝かせて頭を撫でながら「ごめんね、エン、でもエンまで私の残酷な運命に巻き込まれたらシルや他のへ家に皆が可哀想でしょ?だからエン生きて、愛してるエン、私の自慢の妹よ」エンから離れてた








私はインゼルスの精霊を見て「待たせたな、殺したいのは私だろう?私が狙いなら私の妹とこの隠れ家にいる人達には手を出すな」インゼルスの精霊の一人が「もちろんだ、お前を殺すことだけが我々の目的だ」「その言葉を聞いて安心した、戦うなら場所を変えよう」私は人気のない森に向かい歩き始めるとインゼルスの精霊達も私に付いてきて歩く







人気のない森着いた途端インゼルス精霊全員が襲いかかってきて来た私はその全員を一人で相手にする私は一刻ごとに発作の薬を飲んで一度に十万人全員消滅させた「ゴホゴホ、これで全員か?いや予知夢を見る限りでは二日間インゼルスと戦って死ぬんだった」と言ってると「いたぞ、ヘ、クァン覚悟!」とまたインゼルスの精霊十万人が現れた








私は「雷刀最後に一緒に大暴れしようか」私は刀から銃に変えてインゼルス精霊に向けて撃つ次から次に消滅させていった、そしてまた一刻ごとに薬を飲んていた、インゼルスの精霊が襲って来ない間にも私は持ってきていた二日分の水とおにぎりそしてチヂミを雷刀と一緒に食べるそして夜は襲って来ない間に眠っていた






襲って来たら雷刀に起こしてもらった「クァン来たぞ」と言われて私は起きてまたインゼルス精霊と戦うそして二日間でインゼルス精霊百万人と戦いとうとう薬がなくなり動けなくなり発作で息苦しかったそんな私を見て雷刀は「クァン大丈夫か?ちょっと待ってろエンを呼んでくる」







私は雷刀の腕を掴んで「いい、このまま逝かせてこれは命令」私はいつもより弱々しく雷刀に話しかける「クァン」「私のことよりソフィアを頼んだよ、あの子は泣き虫だけど芯はとても強いし曲がったことが嫌いで、誰かに優しく出来るだから私との賭けには私が必ず勝って雷刀はソフィアと契約することになるそう私は思ってる」







「クァンもう喋るな、」「雷刀、最後に私の頼みを聞いてほしい」「頼み?」「うん、最後に夕日がみたい」「分かった」そう言って雷刀は森の奥にある崖から夕日が見える所に私を連れて行ってくれた「綺麗な夕日あの日王様と一緒に見た夕日と同じだ」私はその時のことを思い出しながら言う






「王様……きっと私がこの世を去った後王様は深い悲しみに陥る、私は王様に最後の最後まで嘘しかつくことしかできなかった、嘘つくことでしか王様を残酷な未来からお守りする道がなかった」私はそう言い王様から頂いた桜の指輪を左薬指にはめる「……」









「ねぇ雷刀、」「何だ?」「私と雷刀が初めて出会って契約したのもこんな綺麗な夕日が見える時だったよね?」「……あぁはっきり覚えてるよ」と涙ぐんだ声で言うと「雷刀」「何だ?」雷刀が返事をすると「雷刀、私の頼みを最後まで聞いてくれてありがとう、人一倍体が弱い私でもずっと雷刀が私と契約してくれて力を貸してくれたがだから私は色んな人をを守れたし、私は体が弱いながら最後まで好きに生きることができた、ありがとう」




その言葉を言った後私はそのまま気を失った



ヘ、クァン二十七歳はこの世から旅立った















読者の皆さんヘ



皆さん「臣下と君主」を最後まで読んでくださりありがとうございます、この作品を完成させるために約3年はかかりました、時には自分の思い通りに小説を書くことが出来ず、活動を休止して未熟ながら必死に昔実在した朝鮮時代の歴史についてインターネット、韓国ドラマを観て、小説の物語を書くために一生懸命勉強したのを今でも覚えております



その為にこの作品を読んでくださる皆さんを待たせてしまう形になってしまい本当にごめんなさい、ですが私がどれだけ休んでも私の作品を読んでくださる皆さんには本当に感謝していますありがとうございます







この作品は朝鮮に実際に存在した身分、官職の階級、王族の階級まで細かく設定されておりですが物語に出てくる国の法律、登場人物などは私の勝手な想像を元に書いております、





この作品の主人公ヘ、クァンは身分は王族にだけど身分、関係なく誰もを平等に扱い権力、財力より、人権と情を大切にする、心優しい人物で、もし昔の朝鮮時代に実在したらきっともっといい時代が来ていたかもしれないと思いながらこの小説を書きました、






今現在のウクライナとロシアの国で戦争が続いていてもう何十人の人が命を落として罪のない子供達までが自分勝手な大人達のせいで命を落としています、私にとってそれはとても悲しいことです





例え生まれ、話す言葉が違くても命を落としていった人々達には何も罪はありません、ですが無力な今の私にはその子供達を助けることはできないでしょう、この作品はそのやりきれない思いから書いたものです、









私にはこの作品に出てくる奴婢の身分ってだけで酷い扱いを受けて虐げれて命を落としていく賤民達とロシアとの戦争で無念にも命を落としていったウクライナの国の人達が同じように見えるのです、戦争なんてこの世には必要ない、そんな思いでこの作品を書きました





最後に、最終回まで読んでくださった皆様心から感謝致します、ありがとうございます、別の作品も引き続きよろしくお願いします

















































































































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臣下と君主 @kyo1111

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