第42話「自由を奪われた人達」

次の日タムタ陛下に案内されて大きなお店頂いた「クァン、ここには明国でしか手に入らない貴重な顔料が沢山ある、好きに使え」「……」「クァン?どうした?朝から黙り込んで」「いえ何でもございません、今日、一日中絵を描こうと思っております、一人の方が集中出来るので一人にして頂けますか?」







「分かった、夕方頃様子を見に来る」私は一日でかけて三万枚の絵を描いた夕方の申の刻の下刻になって陛下が大勢の兵を引き連れて現れたと「あの陛下こんなに大勢の兵を引き連れてどうされたのです?何かありましたか?」「いや何もないが念の為だ、それは私の護衛ではなくそなたの守るための兵だ」








微笑みながら言う陛下〈いや、私を守るためではなくて私を見張る為の間違いでは?〉と心の中で呟くと「もしやそなた今、心の中でこう思ったのではないか?「私を守るためではなくて、私を見張る為の間違いでは?」と」「!?」私は心を読まれて動揺する







「図星か?そなたは誠の分かりやすいな、そなたは自分の心を欺くのが苦手のようだな、そなたは政治には不向きだ、いくら賢くても自分に嘘の心に嘘をつけなければ、相手の嘘に踊らされて相手の罠にかかり命を落とす」陛下はいつもより少し真面目な表情で私におしゃる







私は「陛下、確かに陛下のおしゃる通り思いました、ですが私は将来、政治に関わることはないと思います、それに私は嘘をつくのが苦手ではありません、嘘をつきたくないから今までずっと嘘をつかず正直に生きてきたのです、私が嘘つくのが下手に見えるのであればそれは今までずっと正直に生きてきた証です」








「そなたは賢さゆえに言い訳、議論はを申すのは得意のようだな」「陛下、私は決して言い訳をしたつもりはございません」「クァンよ、そう無気になるな、私はそなたを政治には関わらせるつもりはない、そんな危険な真似を私はそなたには決してさせない」






私の頭を優しく撫でると「さぁ帰るぞ」馬車に乗り私は次の日お店に行くと開く前から既にお店の前には大勢の列があった「!?」「クァン、早く中に入れ」と陛下おしゃり「はい」と返事をして私はお店の中に入ると「あの陛下一つご質問してもよろしいでしょうか?」







「申せ」「もしや陛下は私が差し上げた掛け軸をどなたかに紹介しましたか?」「あぁした、そなたの絵があまりにも魅力的でな初めは私だけの心にとどめて置こうと思ったのだが、それは何だか惜しい気がしてな、」「そんな私の絵なんて大したことは」







「クァン、そんなことないぞ、宴を開き貴族、南の明国の官僚達にそなたの絵を見せたのだそしたらいくらでも払うから買い取らせてほしいと宴に招待した貴族、官僚全員が口を合わせて言い出してな、買い取らせてくれるまで引き下がれないとついには言い出してな、近いうちに朝鮮に行きその絵を描いた者を連れてくると言ってしまったのだ」








「ではつまり陛下が私を南明国に連れて来たのは、貴族の方々のご機嫌取る為と言うことでしょうか?」「それは違う、私がそなたを連れてきた理由は……」突然、黙り込み私の顔をじっと見る陛下、「陛下?どうされました?私の顔に何か付いていますか?」







私が疑問に思っていると陛下微笑み私の顔の横まで顔を近づけて耳元で「今は秘密だ、時が来ればいずれ話す」「!?」私から離れるとナダク、テム含めた陛下の兵達は顔を背けていて何故かタドは私の方を見てナグタとテムに腕を掴まれていた、疑問に思いながらも私は少し動揺しつつも平常心を保ち「陛下、私はこれから店を開けるのでお引取りください」






陛下は微笑み「申の刻の下刻に迎えに来る」と言い残し一部兵を置いて馬車でお帰りになった陛下の護衛であるスドルさんに「あのスドル殿、何故ここに残ってるのですか?」スドル殿が「陛下のご命令で貴女様をお守りするようにと命じられました」








「そうですか?スドル殿も私の護衛なんて嫌ですよね?明日までに陛下に頼んで私の護衛から外してもらえるようにしてみます」「……」スドル殿はそれ以上は何も言わなかったそして店を開き私の掛け軸はすぐに完売した、だけど二万人ほどのお客様が残っていて私はどんな絵がいい注文を受けた








初めのお客様は服装から見て貴族の方だったそれにタムタ陛下と同じような指輪をしていたから西の明国の皇帝陛下なのかもしれないと思った「いらしゃいませ、今は掛け軸は売り切れておりまして、よろしければどのような絵が良いか注文をお受けします」








「どんな絵でも描けるのか?」「はい、植物、人物画、動物、食べ物まで描けるようにしておりますのでどうぞご希望の絵の内容をこの書物に細かくお書きください」筆を差し出す、「そなた、名はなんと申す?」私は微笑み「へ、クァンでございます」答えるとお客様は少し驚いた顔をして「お客様、どうかされました?」





「いやなんでもない、」筆を受け取り書き始めるそして二万のお客様注文をお受けして「よし、描き始めるか?」外からも物音とうめき声がしてきて「!?えっ?何事?」「クァン!、どけ!私はクァンを迎えに来たのだ!」「この声はまさかエン?」店の前で陛下の兵がふっ飛ばされてエンが現れた






「クァン!」「エン!」私とエンは再会して抱き合った「クァン、突然居なくなるから心配した、もう大丈夫だよさぁ朝鮮に帰ろう」「ごめんね、エン、私は朝鮮には帰れない」「!?えっ何言ってるの?クァン、何で帰ろうとしないの?」







「帰れないよ、今帰ったら宮中にいる三人以外の私護衛が陛下殺される」「陛下?クァンがこの国に連れて来たのは南の明国皇帝陛下なの?」「うん」







「なるほど、三万以上の兵を引き連れてクァンの買った土地に押し寄せて一緒に来なければ三万にの護衛を殺すとクァンを脅して明国に連れて来たと言うわけ?」エンが言うと「その通りだ」「「!?」」店の出入り口を見ると陛下が立っていて






陛下を見たエンが「あっもしかして三万の命を盾にクァンを脅して南の明国に強引に連れて来た大迷惑な皇帝陛下ですか?」「「!?」」陛下含めた周りの人が驚くスドル殿がエンに「そなた皇帝陛下に向かって何たる無礼な」








「クァンを脅して南の明国に強引に連れて来たのはを事実でしょう?誠に大迷惑、皇帝陛下って座を利用して、私の姉を勝手に拉致してどうしてそんなに平然としてられるのですか?」スドル殿は刀を抜きエンに刀を向ける「「!?」」「この無礼者!そんな無礼な発言をするそなたを生かしておけない」








エンに向けて刀を振り下ろす、私はエンの前に立ちその刀を左手受け止め握り血が出るが気にせず刀の先を自分の首に強く抑えつけるように当てて痛みで血が出てることを自覚していた時「「!?」」「「クァン!」」「「クァン様!」」エン、陛下、タド、テム、ナグタに呼ばれるタド達が私の方に駆け寄ろうとするから三人に向けて片手をかざし来ないでと合図する三人の動きがピタリと止まり、その姿を見たら片手を下ろすと






私はスドル殿に「刀は私に向けてください、確かに私の妹の発言はご無礼でした、ですがそれはが姉である私を思っての発言です、怒り収まらないのであれば私の首をお斬りください」「「!?」」その場にいる全員が私の発言に驚きを隠せずにいた「スドル!早く刀をしまえ!」と陛下が強い口調でおしゃると私は刀を離すスドル殿は刀をしまう陛下は私に駆け寄りハンカチを取り出して「クァン!大丈夫か?」







怪我した左手にハンカチを巻く「すぐに医官に見せないと今日は店を閉めて宮中に帰るぞ」そう言って私の肩を抱きかかえるようにして私を連れて行こうとする陛下だったがエンが前に立ちはだかり「陛下、勝手な真似はお控えください、クァンは私が朝鮮に連れて帰えります、これ以上私欲の為だけにクァンを利用しないでください」







「身勝手な私欲の為にクァンを脅して明国に強引に連れて来たことは認める、だが私はクァンを二度と朝鮮に帰すつもりはない、そなたの姉はなんとしてでも私が守るだから大人しく朝鮮に帰れ、」






エンは私を陛下を引き離し私を自分の背中の後ろに隠すと「嫌です、クァンは何があっても連れて帰ります、私はクァンのように私兵を命懸けでは守りません、クァンを陛下から守れるのであれば私は迷わず宮中にいるのクァンの護衛達をを見捨てます」「「!?」」「そのぐらいの覚悟がなければクァンを私欲の強い権力者達から守れません」







「いや、私は帰らない!」とエンの言葉に反発するように言うと「「!?」」「クァン何言ってるの?こんな国に留まる理由ないでしょう、このままだったら一生母上、父上に会えないよ、それでもいいの?」「嫌だよ!嫌に嫌に決まってるじゃん、自分が帰りたいからって宮中にいる護衛を見殺しには出来ない、皆に一体何の罪があると言うの?」




「「……」」「クァン、私もできることなら犠牲を出したくない、だけどどちらかしか選べないと言うなら迷わずクァンを守ることを選ぶ」私はエンの頬をを優しく撫でて






「私はエンを責めるつもりはない、エンが何も悪くないってことは分かってる、だけど今宮中にいる皆は、、私が朝鮮の国で他の両班達に敵視されて命を狙われてると知っても危険を承知で私の護衛になってくれた、」







私は護衛兵のダド達を三人を見ながら言う「中には私と出会う前は刀を握りったことがない人もいた、だけど私の護衛になる為に毎日夜遅くまで鍛錬してそのせいで両手がマメだらけになるまで刀を握って武芸を身つけるために必死に努力して私の護衛になってくれた」私はタド達を見ながら言う







「「……」」「私の護衛にならない道だってあったはずなのに、それなのに皆は私の護衛になることを選んだ、私は皆に自由に生きてほしかった、一人の人間として自分の好きなことをしながら皆に何事もなく幸せに暮らしてほしかった、私の護衛になる道はとても険しく私を命懸けて守る未来しか待ってないのに、皆はその未来を選択した、私なんかを守る為に、そんな皆を置いて皆の命を危険に晒してまで私は朝鮮に帰りたいとは思わない」





「クァン……でもこのままでクァンは二度と朝鮮に帰れないよ、それでもいいと言うの?」「いいよ、私は皆を決して見捨てたりしない、私は最後まで皆と生死を共にする」「「……」」「エンごめんね、一緒に朝鮮には帰れない」「クァン」





私は微笑み「そんな顔しないで私なら大丈夫だから、私のことより母上をお願い、母上は持病があるのにご懐妊された、私がもう二度と朝鮮には帰れないと存じたら母上のお体に障る、だから母上には決して私が帰れないことお伝えしないで、私の分身ヤンをこれから私として朝鮮の国で生きてもらうだから父上にも母上にもヤンが私の身代わりだということは内緒にして」





「「……」」「それから生まれてくる子のこともお願いね、私はその子にはきっと会えないと思うから、私の代わりに愛情を持って接して私の代わりにその子を守ってあげてね、」私は涙を堪えながら言う






「あと、父上は国の武官として仕事をしてるから健康に気をつけないといけない、だけど父上は野菜があまりの好まないから私の部屋の机の一番上の引出しに父上の好みの健康的な食事の作り方の書いた書物がある、それをへ、家の使用人に渡して」








「「……」」「言いたいことは以上かなエン、今まではありがとう、私のせいで散々エンには、苦労、心配をかけたけど今日でそれも終わりだね、私、エンと姉妹になれて幸せだったよ、エンとの生活も色んなことあったけど誠に楽しかった、エン、私はちゃんと分かってるから、エンがずっと私を必死に守る為に影で努力し続けてくれたこと今だって必死になって私を守ろうとしてくれてること」「クァン……」









「エン、私なら大丈夫だよ、私のことは気にせず私の為に生きるのではなくて、これからは自分の人生を生きて、愛してる、エン、愛してるよ私の自慢の妹よ」私は目を潤ませながら笑顔で言うとエンは涙を流して私を見る








「クァン、待って私は……」「陛下、おまたせしました、行きましょう」「あぁすぐに宮中の医官に手当してもらう」私は陛下と一緒にお店を出ると「お願い!待ってクァン!!」と言うエンの声が聞こえてきて私は立ち止まると陛下は「さぁ行こうクァン早く手当傷口が膿んでしまう」「はい陛下」馬車に乗り宮中に行き私は医室で医官治療を受けた








医室を出るとタド達がいて「クァン様、お怪我はどれぐらいで完治されますか?」心配そうに聞いてくるタド「大丈夫だよ、傷口は首筋も手の傷も十日ほどで塞がるって医女の人が言ってた」テムが「あのクァン様、エン様の件に付いてなのですが……」「エンがどうかしたの?」「先程陛下の護衛の者から聞いたのですが船に乗り南の明国を出られたそうです」







「……そうそれは良かった、」「「……」」私は使用してる部屋に行って「ごめん……ごめん、ごめんね、私の妹よ、不甲斐ない姉をどうか許して」私は泣き崩れる私は一刻ほど泣いて泣きつかれて眠りにつく誰かの声が聞こえてきて「……お嬢様、……ンお嬢様、クァンお嬢様」「んー、」目の前には一人の南の明国の将軍が立っていた「貴方は陛下の護衛武官の方ではありませんか?私に何か用ですか?」







「あのクァンお嬢様、私を覚えておりませんか?」私は寝ぼけながら顔を見ていた「そう言われて見ればどこかで見覚えが……駄目だ眠くて頭が回りません」「私はお嬢様のお父上ヘ、テマン様の元部下、カ、へジソンでございます」






「カ、へジソンさん?、あっ思い出した、たった十歳で武科に首席合格してたった五年で義禁府の知事までに上り詰めた凄腕剣士ではありませんか、しかも他の人に無関心な父上がたった一人だけ弟子に迎えた方ですからね、明国にいるってことはもしかして捕虜兵になってしまったのですか?」






「はい二年前に」「それはお気の毒です」「お嬢様こそどうしてこの国に?」「色々ありまして、簡単に説明すると南の明国皇帝陛下が自ら連れて客人ですかね」「もしや脅されたのですか?」「まぁ望みでここに来た訳ではないのは確かです」「なんとまだ幼いのにご家族と引き離させられて暮らことになるとは」




「起きてしまったことは仕方ないです、私なら大丈夫ですがそれよりハジソンさんここに入ってもいいんですか?陛下にここにいると見つかれば大変なことになります、見つかる前にこの建物から出たほうが……」外から「皇帝陛下のおなり」という掛け声が聞こえてきて







「「!?」」戸が開き陛下が目の前には現れた、「カ、へジソンではないか、何故そなたがここにいる?ここに入るのは私が許可したものだけだ、そなたはその命じを無視し立ち入った、そなたには罰下そう」「……」「!?」私はハジソンさんを見て陛下に「陛下、私から一つ陛下に頼みたいことがございます」






「申してみろ」「陛下は、私にはおしゃいました、私の望みを叶えると」「何か叶えて貰いたい望みでもあるのか?」「はい、へジソンさんをどうかお許しください、罰を与えずここに出入りできる私付きの護衛にしてください」ハジソンさんを見ると少し驚いた顔で私を見ていて「クァン、何故その者を庇う?」









「それはへジソンさんに朝鮮にいた時に何度か助けてもらったんです」「カ、ハジソンがそなたを?」「はい、カ武官元に朝鮮の武官の方で私を敵視する両班達から何度も助けてくださいました、ですからどうかお願いです、カ武官をお許しください」







陛下は私とハジソンさんを見た後に「いいだろう、クァンがそこまで言うなら許してやる、カ、へジソンをそなたの付きの護衛にしよう、カ、へジソン、今日からクァンをしっかり守れ」「はい、陛下」へジソンは返事をする陛下は出てい出た








「良かった〜どうなるかと思った」「あの、クァンお嬢様、何故あのような嘘をつかれたのですか?」「あぁ私を敵視する両班達から何度も助けてもらったって話しですか?」「はい、私はそのようなことをした覚えはございません」「どちらでもいいじゃないですか?嘘のお陰で罰を与えず済んだのですから」







「もし、嘘をついたことがバレたらお嬢様にまでにご迷惑が……」「そんなこと気にしなくていいんです、今日からカ武官は私の護衛なんのですから、」その日の夜三人以外の護衛の皆のことが気になり他の護衛達を捜していると古い建物があって建物の外に護衛の一人を見つけた、「クヤ、やっと見つけた」「クァン様どうしてここに?」「皆が心配で様子を見に来たの、他の皆はこの建物中?」「はい、」「皆の所に案内して」





「はい、」クヤに案内してもらうと護衛兵の皆がいて「「クァン様!」」「皆、大丈夫?ひどい目に遭ってない?」「私達は大丈夫なのですが他のこの宮殿に仕える女官、雑用係が鞭で何度も打たれ治療も受けず放置されております」ヤクが私に説明する「!?鞭で打たれて放置されてる?」







私はあたりを見渡すと百人の女人の姿があった私は女人達にゆっくり近づき「怖がらないで、何もしないから!?」よく見ると背中が鞭で打たれたような跡があり着ている衣が血で染まっていた私はあまりの酷い怪我した姿に涙を流した私は桃色の服を着た少女を見ると怯えきっていた





「こんなに鞭で打たれて可哀想に、こんなに鞭で打つなんて酷い、これは誰にやられたの?陛下にやられたの?」桃色の衣を着た少女は答えようとしないクヤが「ずっとこんな様子なのです、相当酷い扱いを受けていたようで自分より身分の高い方を見ると怖がるのです、」「……皆、まずは食事にしよう、これ私の手作りだけどよかったら食べて」と市場で買ってきた食材で作った料理を皆に渡す「ありがとうございます、頂きます」百人の女人に「そなたらも食べていいよ、沢山の作ったから遠慮しないで、」と百人の少女箸と料理を渡す「ほら食べて、」戸惑いながらも百人の少女は私の護衛達が食事をしているのを見て一口食べる








そして全員涙を流す「!?どうしたの?傷が痛むの?、ごめんね、治療してあげたいんだけど、今傷薬に効く塗り薬持ってないんだね、こんなことなら市場で薬を買ってくれば良かった、」少女達は全員黙って私を見る






私は微笑み「まずは食べて」少女達はまた食べ始めるその姿を見たあと「皆この子達を頼んだ、」クヤは「クァン様、どちらへ行かれるのですか?」「今から陛下の所に行ってくる、明日までになんとか陛下と話をつけて百人の少女を治療してもらえるように交渉してくる」クヤは「クァン様、お気をつけください」「うん」







私は建物を出て陛下の居所に向かったそして陛下を訪ねて「クァン、こんな夜更けにどうした?」「こんな夜更けに尋ねるのは無礼な振る舞いだと思いましたがどうしても陛下にお聞きしたいことがございまして」「何だ?申してみよ」「あの百人の少女を何故あれ程にまでに鞭で打って何の治療もせずに放置なさっているのですか?」







「もしかしてあの建物に行ったのか?」「はい、私の護衛達がのことが心配になり様子を見に行ったところ偶然会いました、お答えください、陛下、何故あんな力なき少女にあんな酷い真似をなさったのですか?」







「分かった、そなたの望みなら答えよう、三日前に倭国の武将と取引をしようと宴を開いた、だがあの女官と雑用係達がその宴で一人の女官が倭国の武将に熱いお茶をかけて火傷させた、そしてその武将は大激怒、その武将は自分を火傷させた女官とその女官を庇った、他の女官と雑用係達を鞭打ちの刑にしろと言った」









その言葉を聞いて私は陛下に「そんな、だからってあんなに血が出るまで鞭打ちを打つなんてあまりにも残酷です」「そうでもしなければ二度と取引はしないと言われて仕方なく命じた、私もいくら何でもやりすぎだとは思ったが国の未来がかかっていただから命じた」






「国の未来ってなんですか?あの女官達だって国の民の一人ですそれなのに女の人達にあんな酷い真似してよくそんなことがおしゃれますよね?」スドル殿「おやめください、いくら陛下の大切なお客様でも今の言葉は陛下への侮辱です」「よせ、スドル、お前は黙っていろ」と陛下は言う






「確かにご無礼な発言でしょう、そうだとしてもあえて申し上げます、力のない、あんな小さな子供に平然と血が出るまで鞭を打ったに大人が誠の意味で国を守ることなどできるはずありません、ご自分の思い通りならないからと怒り罰ばかり与え、臣下、民達を、傷つけても陛下には何一つ得はございません」







陛下は「それは何故だ?」「陛下がその座を盾に権力を振りかざし命じじれば臣下、この国の民達は素直に従うでしょうがそれは陛下の忠誠心の現れではなく、従わなければ命がないとい恐怖心の表れです」「「!?」」スドル殿含めた護衛達が図星なのか驚きを隠せない






私は「そんな品のないことばかりしていると、皇帝陛下の座を守れたとしてもこの国の民達、臣下も陛下の言葉に決して耳を貸さず、信頼もせずに陛下の元を離れて行き、一生今より更に孤独に苦しむことになります、」「「……」」





「それでもよろしいおしゃるならまた何かを罪なき民達を犠牲にしてその座と権力を振るう権力者をお守りになればよろしいでしょう、ですが陛下がもしその選択が少しでも間違っていると思うのであれば今回の件の全てを私にお任せください、」







「今この国で何が問題となっているのか?そなたは知っているのか?」「はい、国の命運がかかった大切な取引とは水ですよね?二十年前から倭国の武将と綺麗な水のことで取引なされているとか?」「どうしてそれを?」「実は市場の水を売っていた商人に聞いたのです、確か、その武将の名は、西東紗月殿と行って西東家、百代目の当主でしたね」







「クァン、そなたは西東殿を知っておるのか?」「はい、店にいらしゃって私の絵を百枚お買い上げされたお客様でございます」「そうなのか?」「はい、陛下、ですからどうか私にこの件を任せて頂けませんか?必ず取引を成功させてこの南の明の国を生涯水で困らせない国にしてみせます」と私が言うと




「いいであろう、この件は全てそなたには任せる、」「陛下、感謝致します、ですがこの件が上手くいったらあの女官と雑用係の女の人達は私の好きにさせてもらいます」「分かった、そうせよ」そう言い次の日私はその女武将と合うことになった






























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