第40話「さらば友よ」

私はピョリに連れて行ってケイ先生の所に連れて行ってもらう使用人客室に案内してもらうとしばらくして先生がいらしゃった「お嬢様、いえ奥様とお呼びするべきでしょうか?」






「どちらでもお好きな方で呼んで頂いて構いません、今日来たのは先生に是非とも予言してほしいことがあり参りました」「お嬢様の誠の身分についてのご質問でございますか?」「はやり先生には私の未来が見えていたのですね」「はい、お嬢様が官職に就かれる前から、私はお嬢様の誠のご身分を存じておりました」







「ではお聞きにしますが、私が翁主の座についても世弟様に何か影響はありませんか?」「いえ、ございません、お嬢様の今後の未来を変えてしまう恐れがあるので詳しいことは申せませんが翁主の座に就いても世弟様の未来に影響することはございません、」






「それは良かったです、」私は銭が入った袋を机に置き「私はこれで失礼致します」「あのお嬢様、お代は頂きませんお返しします」「いえそうゆう訳には行きません、私が予言を先生から頂いたあとエンが私の代わりにお代を払っていることに私が気づかないとでも思いましたか?」






「いつからお気づきに?」「初めてここの屋敷に来た時にたまたまエンが先生にお代の入った袋を渡すところを目撃しました、その時はまさか私に対する予言の代金だとは知らなくて気にも止めていませんでしたが先生には150回目の予言を頂いた時に偶然エンと先生の話を耳にしました、その時にエンが払ってる代金は私に対する予言の代金だと気づきました」







「はい、その通りでございます、私も仕事としてやっているものですから、さすがにお代を頂かず予言することはできませんとエンお嬢様にお話したらエンお嬢様に「お代は全てクァンの代わりに私が払いますクァンがもしこの先も自分の未来について迷ったらいい方ヘ進んで進んで行けるように予言して導いて上げてください」とエンお嬢様が」








「エンに私の代わりに伝えてもらえませんか」「はい、何でしょうか?」「お代は、自分で払うからもう払わなくていい、それから私は私のやり方で自分の人生を生きていく、だからエンは私の為に自分の人生を使うのではなくて自分の為に自分の人生を精一杯生きて、とそう伝えてください」「……」








私はエンが隣の客室にいることを気づきながら気づかないふりをしてケン先生に言う「私はもう行きます、そろそろ迎えが来ている頃です」私は立ち上がる、タイミングで先生も立ち上がり一礼する「私はこれで失礼致します」「はい、気をつけてお帰りください」







私は部屋を出て立ち止まり〈ごめんね、エン、私は本当に駄目な姉だよね?私が誰も治せない未知の持病を持ったからそのせいでずっとエンを苦しめてる、泣かないでエン、これ以上私の為に自分を不甲斐ない無力な医者だと思う必要はない、エンは十分立派な医者だよ〉




私はエンが私の未知の持病の治療方法を見つけられず泣く姿を思い出しながら心の中で言う、そして外に出ると王様が立っておられた私は王様の元に行き一礼する「王様、王様自ら私などの為に迎えに見えるだなんて申し訳ございません」 






「謝る必要はない、余が勝手に迎えに来たのだ気にするなところでエンを見なかったか?エンの部下に聞いたが突然の姿を消したらしい」「私は見ておりませんがエンは自由気ままな人間なのです、またすぐに姿を現します」「そうか、なら先に帰ろう」「はい、」私は王様と同じ馬車に乗って王宮に戻る






そして便殿に行くと私が翁主だってことが官僚達の間で噂になっていたらしく私を敵視する官僚達から冷たい目線を送られる官僚達が「誠にへ、クァンがこの国の翁主なのか、」「だとするならふさわしくない、一万人両班の息子娘を杖刑百叩きの刑にして殺す者に翁主の地位に付く資格があるのか?」






「……」私は何も言い返す気になれず黙り込んでると「口数の減らない両班達だな!クァンと私がこの国の翁主だということ今から証明するから少し黙っててくれない?」強い口調で言いながら現れるエン、官僚達は生意気な小娘だなと言いたげな顔でエンを見る官僚達エンは私の隣に来て





王様は「これで全員揃ったなでは朝の集会を始める、今回の件議題は二人の翁主についてだ、エン、頼んだものは持ってきてくれたか?」「はい王様、が私とクァンの実の父上王様が残された私達の胎壺(タイツボ)です」エンは護衛から受け取った白い胎壺を見せて官僚達がざわつく






「クァン」と言って私に私の胎壺を渡す、私とエンは壺の蓋を開き壺の中から小さい箱を見つけ取り出す壺ハソンに渡し箱開き紙をが出てきたその紙を開くとその紙には玉璽が押されていて紙に書かれた文を読む「我が娘、クァンの右手首には星のアザがあると書かれております」





エンも「我が娘エンにの左手首には花の形をしたアザがあると書かれております」「では二人共そのあざを見せてくれ」王様が私達に言って官服の袖を巻くって見せる確かにアザはあった官僚達は信じられないと言いたそうな顔をしながらざわめく







「静まれ!」王様が言い放ち官僚達は静かになると「これで二人が上王様の娘だと言うことが証明された、余は正式に妹二人を翁主に迎える、急だが明日二人の即位式を行う、準備は事前にしておいた、そなたらも二人の即位式に参加するようにこれは王命だ」





「「はい王様」」そして私とエンの翁主即位式が行われ私達は礼服に身を包み赤い敷物の上を歩いたそして階段上がっていき王様含めた他の王族の方が席に座り私達を見ていたそして階段残された上に登り二人で並んで真ん中に立つと札曹判事(イジェパンソ)が







「翁主座に就かれた、お二人の翁主様礼を尽くし四礼を行います」臣下全員がその場で座り込み太鼓が一回鳴って「一礼!」それに合わせて頭を下げる、「二礼!」「三礼!」「四礼!」と同じことを繰り返し四礼が終わると全員立ち上がって「「万歳、万歳万々歳、万歳、万歳、万々歳」」と臣下達が声を上げていた、






そして即位式を終えると私とエンは別々の翁主用の寝殿に連れて行かれたそして高価な衣に着替えると私は女官達に「一人になりたい、他に用がないなら下がって」「「はい貞順翁主様」」全員下がる、「貞順翁主様、プニでございます、ご挨拶させていただいてもよろしいでしょうか?」「えっプニ?入って」







戸が開きプニが現れると「えっプニ?何でプニが女官の服着てるの?」女官の服を着たプニが少し恥ずかしそうに「私は今日から貞順翁主様付の女官になるようにと王様から王命を頂いたのです」「そうか、プニが女官が私の女官になるということは嬉しいことだね」「はい、私もでございます」私とプニは微笑み合う、






そして次の日王宮を散策していたら公主であるへ、スイン様に偶然出会「貞順翁主ではないか、散策か?」「はい、翁主になり官僚の仕事は無縁となり官僚だった頃よりも時間に余裕が出来たので散策しておりました」「そうか?、時間に余裕があるなら私と茶でも飲むか?」私は微笑み「是非ともご一緒させてください」





私は公主様誘われて公主様の寝殿に行き一緒にお茶飲む突然公主様は「その桜の指輪綺麗だな、誰から貰ったのだ、もしや世弟様から頂いたのか?」「はい、左様でございます」公主様の顔が少し歪む「公主様?」私が呼ぶと偽るように笑顔を見せて「それは少し羨ましいな、私も桜好きだから」




公主様そうおしゃった後に桜の指輪を見ていたそれを見て私は思った〈もしや公主様は、世弟様を慕っておられるのか?、それにさっき私に嫉妬している目をしていたな〉お茶を済ませて寝殿を出ると「一波乱ありそうだな」とつぶやくと王命で私専属の護衛軍事になったハソン、ジンが私には近づいてきて







「貞順翁主様どうかされましたか?」「何がご心配なことでも?」二人が心配そうに聞いてくる私はそんな二人に微笑み「何でもないよ、行こう」私は自分の寝殿に戻ると最中王命で大司憲になったマンムンに会う「マンムン」「貞順翁主様」マンムンは一礼して「仕事は、順調?」「はい、貞順翁主様の足元には及びませんがそれなりに手柄を立てております」







「何を言うの?マンムンは十分優秀だよ、そうだ聞いたよ、また黒い月の刺客を五万人に捕らえたそうだね」「はい、ですが私が黒い月を捕らえられてるのは貞順翁主様が黒い月の隠れアジトに繋がる暗号を解読してくださったからでございます、あの暗号の解き方さえ分かれば捕らえるのはそう難しくありません、」






「そう、それは良かった、私はきっともう官僚には戻れない、私の分までしっかり黒い月から民達を守ってあげてね」「貞順翁主様……、はいもちろんです」「引き止めてごめんね、これから朝の集会なんでしょ?早く行って」「はい」そう言って私には一礼して去るマンムン








私は司憲府の建物を見ながら心の中で〈私はもう官僚に戻り民達を黒い月の組織や、私欲に走る両班、王族達から守ってあげることはできない〉と痛感していた時「クァン」






後ろを振り返るとエンが立っていて「エンどうしたの?」「クァン、久しぶりに手合わせしない?二刻だけでいいから付き合ってよ」「悪いけどこれから画師の仕事しないと依頼が今殺到しててヤン一人では予定日に間に合わないの、エン本当にごめんね」







「分かった、仕事なら仕方ないよ」エンは歩いていく私も寝殿に戻り絵を描く次の日の午の刻の正刻、突然の王様の使いが寝殿に来て大殿に行くとエン、含めた王族の皆様が大殿にある弓場に集合していた「クァン、来たか」「申し訳ございません王様、来るのが遅くなりました」





「いや大丈夫だ、突然呼び出してすまなかった」「いえ、突然のお呼び出しになるとは何かあったのですか?」「いや何もない、ただ王族同士交流を深めた方がいいと思ってな、今日は王族、全員で食事をしようと思ってな」「あの王様お伺いしてもよろしいですか?」「申せ」「食事をするのに何故大殿弓場に集合なのですか?」







「それはなクァン、久しぶりにそなたの弓の腕前を見てみたくなってなそれで弓場に集合してもらったのだ」「左様でございますか?私の弓の腕前で良いならいつでも披露します」「それは食事の後だまずは食事を取ろうクァン、ここに来い」「はい」王様は私の手を引き席に連れて行こうとする座ろうと世弟様が私の手を掴んで「「!?」」





「王様、またクァンを独り占めする気ですか?、たまには私にクァンを譲ってください」「世弟よ、そなたも余と同じでクァン独り占めしたいのか?なら余の気持ちが分かるだろう、こんなに可愛い妹だ独り占めしたくなってもおかしくはない」王様は片手で優しく頭を撫でて世弟様に言う







「はい、王様の、気持ちはよく分かります、ですが王様はあまりにもクァンを独り占めしすぎです」と王様に言う王様は微笑み「そなただってクァンを独り占めしたことあるだろう?」と言うそして互いに睨み合う世弟様、王様は「これでは拉致があかないなクァンが選べ」「えっ私ですか?」






「クァン、そなたはどちらの隣の席に座りたい?王様か?それとも私、どっちだ?」「どっちだ?」世弟様と王様は私に聞いてくる「えっと」私が周りにいるエン含めた王族の方々を見るとエンは呆れてるし、王子様方々驚き、王妃様含む女性の方々複雑な顔をしていて








「あの、一度ご冷静におなりください」私は二人の手を振りほどこうとするとお二人は握る手に力を加えて離さない「あの手をお離なしください、」「「断る」」とおしゃるお二人私はどうしたらいいか分からず困り果てていた時だったエンが立ち上がって私達に近づくと私をお二人から引き離す「「!?」」







「エン」と私が呼ぶとエンは私の手を握り自分の背中に隠すと王様が「エン、何の真似だ?」エンは「お二人こそ私の姉を困らせるのはおやめください、さっきからお二人のお話を黙って聞いていれば好き放題おしゃって、私の姉はお二人の欲を満たす為の道具ではありません」






「何を言ってる、私はクァンをそのように思ったことはない」世弟様はおしゃるがそれを否定するかのように「例えお二人がそう思っていなくとも見ていた私にはそう見えました、私はお二人のお話を聞いてまるでクァンを物のように発言なさっているように聞こえました、」「「……」」








「これ以上クァンを困らせるの行動、発言はお控えください、まだ続けるとおしゃるなら私はこのままクァンを連れて下がらせて頂きます」私はそんなエンに「エン私なら大丈夫だからもうやめて」「クァン、クァンはお二人甘すぎる、そんなんだからお二人に物のような言い方されるんだよ?」







「エン誤解よ、お二人は決してそんなつもりでおしゃったのではないの」「クァンにお二人について何言ったって無駄だって言うことは私が一番分かってる、」私の顔を見て言うと






エンは王様と世弟様に「とにかくこれ以上はおやめください、そんなにクァンと隣になりたいのならお二人の間にクァンを座らせればいいだけの話です、それなのに何故お二人はそんなに無気になられておいでなのですか?」エンに正論を言われたのか、お二人は、黙り込みエンの言うとおりにした、食事を終えると






公主様が突然、「貞順翁主、私もそなたの弓の腕前を是非ともみたい、腕前を見るだけじゃ面白くないから私と賭けをしない?」「賭けですか?確かに面白そうですね、いいでしょう何を賭けます?」「そうね、そなたが今右薬指につけてる桜の指輪を賭けるっていうのはどう?」






それを聞いた世弟様は「!?クァン、そんな賭けする必要はない」「いいでしょう、受けて立ちますその賭けを」「クァン」世弟様は私を呼ぶと私は微笑世弟様に「ご心配なく、私は決して負けません、どうか私を信じてください」「あぁ信じる」世弟様は私におしゃる、








それをご覧になった公主様は一瞬不機嫌な顔をしてすぐに笑顔を作り「では始めよう、ルールは簡単にそなたは目隠しをしてその状態でこの丸い板十個に矢を全て命中させることが出来ればそなたの勝ち、一つでも外せば私の勝ち」「はい、そのルールで構いません、早速始めましょう」





私はエンに布で目隠ししてもらいハソンに矢と弓を受け取るとエンが「クァン、投げるよ」「うん、いつでもいいよ」微かに風をきる音がしてきてその方向に矢を放ったそして微かに矢が板に刺さる音がする、「投げるよ」エンの声がした後また音がしてきてその方向矢を放ったまた音がしてきて







三回目、四回目と繰り返しながらやり続けて「これがラスト投げるよ」私は音がしてきた方向矢を放ったそして微かに矢が板に刺さる音がする「ハソン、この賭け私の勝ちだよね?微かだけど板に矢が刺さる音が十回した」「ご自分の目でお確かめください」と言ってハソンは目隠しを外す






私の目に映るたのは矢が全て命中した丸板だったハソンは「お祝い申し上げます、貞順翁主様」ジンが「貞順翁主様お祝い申し上げます、翁主様の完全なる勝利でございます」私は公主様を見ると少し悔しい表情をしていて







私は微笑み公主様に「公主様、残念ながらこの賭けは私の勝利みたいです、ですのでこの桜の指輪はお渡しできません、」「あぁ残念だが仕方ない今回は私の負けを認めよう」「公主様賭け勝ったので私の願いを叶えて貰えませんか、」「そうだな何がいい?」






「では勝った褒美として今だけ思った事をお伝えしてもよろしいでしょうか」「何だ?」「ではご無礼を承知で申し上げますが公主様は実に品がない真似をなさるのですね、王族のすることとは思えません」「「!?」」「そなた何の真似だ!私を誰だと思っておる!?」「静粛に!」「「!?」」




「公主様私には負けました、故に潔く負けを認めお聞きください、」「……」「何故私が公主様を品がないだと言う理由は二つございます、一つ賭け事を利用して自分の欲しいものを力ずくで手に入れよう所です、これは私指輪なのに賭けを理由に私から奪おうとしてそのような行いは公主の座に就くものとしてあまりにも品がないと思います」








「……」「二つ目貴女はとても嫉妬深いです、私がこの桜の指輪をどなたから頂いたのかお教えした、その途端貴女は顔色を変えて私を敵視するようになリました、その時私は思いました、貴女はその方をお慕いしているのだと、だから尚更この桜の指輪が欲しくなったのだと、」





図星なのか公あるじ様を見るととても悔しそうな顔をしていた「図星ですか?、公主様はも分かりやすいお方ですねですが先にお伝えしときますがこの指輪は私だけの物です、誰にも譲るつもりはありません、それにこの先公主様が私に賭け事を挑んできたとしても最後に勝つのはこの私です、私の申したいことは以上です」私はそう言って微笑む






「この!」「「!?」」私を平手打ちしようとするがハソンとジンが私の両腕を掴み出来ないように私を移動させて庇った、「!?そなたなら何の真似だ邪魔をするな!」公主様は二人に言うとハソンは






「お言葉を返すようですが私共は貞順翁主様だけの護衛ですので公主を様が私達の主を傷つけるというのであれば貞順翁主様の護衛として黙ってはおられません」






それに続けてジン「それに勝負はもう付きました、これ以上騒ぎ立てても公主様体面を損ねるだけでございます、どうかご冷静におなりください」と言い放つ





「その二人の言う通りだ、勝負は既についた、それに賭けを持ちかけたのはそなたであろう?」とおっしゃりながら私達に近づいてきて私達の前に立つ世弟様、くあえて「クァンを傷つける者は例え誰であってもこの私が許さない」と公主様に言う、世弟様の言葉を聞いてとても悲しそうな顔をする公主様







更に王様がいらしゃって「公主、そなたには失望した、二度とクァンに近づくな、これは王命だ」「……」お二人に責められて言葉を失う公主様そんな公主様に王様は「もう下がれ」とおしゃられて何も反論せずに去る「……」「クァン、もしかして公主を案じておるのか?」王様に問われると






「理由はよく分からないのですが、勝負に勝ったはずなのに公主様のあの表情を見たら全く嬉しくないのです」世弟様は「そなたは誠に優しいな」〈公主様、私はきっと貴女様に共感しているのでしょうか?貴女様と同じ方を好きになり私と同じで胸の内で想いを秘めている、叶わない恋しているからこそ貴女様は力ずくでしか欲しいものを手に入れようとなさるのかもしれません〉






私はそんなこと考えながら王様、世弟様に背を向けて青空を見るすると突然「!?クァン様危ない!」というプニの声が聞こえてきて気づけばプニが私の前に立っていて左胸に矢が刺さっていた「ブッ」プニは血を吐き倒れた「「!?」」「プニ!!」私はすぐにプニに駆け寄り抱きしめる






「クァン様ご無事で?」プニはいつもより弱々しい声で私には尋ねる「プニしっかりして、エン!チェヨンさんプニを助けて!」とチェヨンさんとエンが私達の元に駆けつける二人はプニを見て驚きの表情をしてエンは矢を先に近い部分を触り匂いを嗅ぐと





「!?師匠、この臭いは草鳥(そうう)です矢の先全てが心臓に突き刺さっているのにこれだけはっきりと臭いを感じるということは、この矢には致死量に達するほどの草鳥が塗ってあります」私は「そんな致死量ってプニは?プニはどうなるの?お願いエン、プニを助けて!」







チェヨンさんとエンは涙を流してエンは「ごめん、クァン、今の私と師匠にはプニを助けて上げることが出来ない、」「そんな……プニ、嫌だ死なないで、プニ!」私は涙を流しながら言うするとプニは私の流れる涙を優しく親指で拭き「クァン様、お泣きにならないでください、私はクァン様に出会、そしてクァン様にお仕え出来てこれ以上ないぐらいの幸せを感じておりました」






プニは涙を流しながら言う「私はクァン様の侍女としては至らぬ点が多かったでしょう、料理も、掃除も洗濯も苦手だった私をクァン様は優しく微笑み私をクァン様の侍女としてずっとお側に置いてくださいました」「プニ……」




「こんな至らない私をずっとお側に置いてくださったこととても申し訳なく思うと同時に心から感謝しておりました」私は首を振りながら「プニそんなことない、そなたは至らなくなんかない、そなたは私のかけがえのない侍女であり、私の友だよ」






「クァン様、そう言って頂けて光栄でございます、風の人と書いてプニ、名がなかった私にクァン様はこの名をくださいました、「風のように自由に生きていい、一人の人間として自分の好きなことをして喜びを感じてもいい」そう私にはおしゃってくださいました、ブッゴホゴホ」血を吐くプニ「「!?」」「プニ!」私はその姿を見ても何もしてあげられないそのことを悟る








「私のたった一人の尊い主、クァン様、貴女様のお側が私の自由で、貴女様にお仕えすることこそが私の喜びでございました、」プニは微笑んで言うとプニを抱きしめる私の背中に弱々しく両手を回す「クァン様……ずっとお側にいたいです、ずっとクァン様と共に生きていたいです、クァ、ン、さ、ま」そう言いプニは私を抱きしめるだんだんプニの呼吸が弱くなっていってプニは私の名を呼んでまた倒れて動かなくなった






「!?プニ?プニ……プニ、……プニ……私のかけがえのない友よ、あっあっあー!あー!!プニよ!!」私の両目から更に涙が溢れ出てきて冷たくなったプニの体を抱きながら私は声を上げなく突然、さっきまでの青空が嘘のように一気に雷の雲が現れ雷が起きた雷鳴が鳴り響く中私は泣き続けた





































































































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