第33話「さらば大司憲」

世弟様が「どうゆうことだ?、そなたが職を退くだと?何故退くのだ?」「はい、世弟様、それは……この国の未来を守る為なのです」「この国の未来を守る為?」







「はい、私は王命で本来官職就いてはいけないのに就きました、皆さんもご存知のはずです、持病を持つ者が官職に就いてはいけない、官職に就き持病を持った者は自ら退くか、王族になった方の中に毒を賜りその命で償った方もおりました、だからこそ持病を持つ私は自ら官職を退くべきなのです、私の母上がそうなさったように、」「「……」」「私もこの国の臣下ならそうするべきなのです、このまま私が王命で官職就き続ければこの国の歴史の汚点になります、ですので法という通りに従うべきなのです」





「……」「世弟様、これでご納得して頂けましたか?」「……あぁ続けろ」「はい、今回の臣命下会議の議題はユ、シム様と妻のライア様の謀反についてと、法を犯した両班達の処罰を決めます」「それはどうゆうことだ?」「聞いてないぞ!」「静粛に!」「「!?」」「王様のご許可を取りました、それなのに皆さんに許しを得る必要はありますか?」





「「……」」「では会議を始めます、まずユ、シム様と妻のライア様の謀反の件についてですがやはり偽りでした、お二人には謀反を図り世弟様のお命を狙ったとされていておりますが私の部下達が念入りに調べた結果世弟様を弓矢でお命を狙った謀反人は別におりました、貴方ですよね、安平大君様」「「!?」」






「一体何の証拠があってそんな偽りを!……」「自首するないですか?なら仕方ありません」私は両目を閉じて目を開けると「罪人、イ、リュン!そなた罪人のくせにいつまでこの国の王子を気取るつもりだ?罪なきユ、シム様とライア様に罪を着せて首をはねたくせに卑怯にもまだ自分はやってないといい続けるのか?、私が何も証拠もなくそなたを罪人扱いすると思うか?、罪人を前に連れて来い」







「「はい、クァン様」」男の戸由二人が安平大君を前に連れてくる「離せ!離せ!私は王子だぞ!」座らせると「罪を犯した時点で私はそなたを王子扱いしない、罪人イ、リュン、そなたの罪状を今から話すから黙って聞け」「……」







「まずそなたがどうやって世弟様のお命を狙ったか真相はこうだ、まずそなたは市場に行き特殊弓と矢をつくれるのお店に行きつくったその時お店の名簿の中にそなたの筆跡を見つけた、ユ、シムとユ、ライアと書いてあるが判定したらそなたとそなたの妻のものだと筆跡だと結果が出た、王様これが証拠です」



私は名簿と二枚の紙を王様に差し出すと王様は見比べて「確かに同じ筆跡だ」「そして次にお店の店主です、証人としてこの会議に参加してくださるそうです、ハソン、証人を連れて来て」「はい、クァン様」一人の男を連れて来た「この者は罪人が特殊な弓矢をつくった店主です、証人は私が今から聞くことに正直に申せ」





「はい、大司憲様」「そなたの店でこの特殊の弓矢を作らせたのはこの者で間違えないか?」罪人、イ、リュンを見た店主は「はい、間違えございません、ですがまさかその方が王子様で私のつくった弓矢で謀反を企てていたとは存じ上げませんでした、」






王様は店主に「その言葉に偽りはないか?、もし偽りならそなたの命はないぞ」「王様、私から申し上げてもよろしいですか?」「申してみろ」王様は私に言う






「はい、私の部下にこの者のお店と家を隅々まで捜索させましたが、罪人、イ、リュンと関係に繋がる物は何一つ見つからなかったと部下に報告を受け、私も確認の為に、部下を連れて行って捜索しましたがやはり何一つ見つかりませんでした」「そうか、そなたが確認したなら確かだな、そなたの言葉なら信じられる、そなたを信じよう」微笑む王様に私は微笑み「恐悦至極存じます王様」







「これでそなたの罪は明らかだまだ言い訳をするのか?」「アハハ」「「!?」」「何が可笑しい?」イ、リュンは当然のように






「何がいけないのだ?得を選ぶことのいけなかった?お前は常に損を選んでいたな、いつもいつも綺麗事を並べて、貧しい民に自分の物を分け与えて身分の低い者がいつもお前の周りにいていつもお前の味方になる、王様、世弟様、からも信用されていて、そうだお前の母親を殺した、イ、ナギョムまでに慈悲をかけてたな、罪人の息子を救う為に自分をあえて窮地に立たせていつも善人ぶって自分は全く私欲がないと周りに訴えるかのようにいつも損ばかりを選択していた」






ハソンは「おい、無礼だぞ罪人の分際で!」ジンが続けて「そうだ罪人は口を閉じよ!」私は二人に向けて片手をかざし微笑み「好きに言わせておけ、この罪人はもうすぐ死ぬ運命私そう決定を下す、他に言いたいことはあるか?」「何だと?」「言いたいことがあるなら極刑に処す前に全て聞こう、この機会に言いたいことを言ってから死んではどうだ?」微笑みながら問う




「……」「言いたいことはもう他にないのか?なら今度は私がそなたに言いたいことはを言おう」周りの者が注目する中「確かに私は善人ぶってるし私欲がないように周りの者に見せる為損ばかりを選択してきた、母上を殺したイ、ナギョムは殺したいほど恨んだし、私がイ、ナギョムを王命で賜り捕らえに行った時本当はすぐにでも首をはねたかった」





王様含め私の発言にその場の全員が驚く「なら何故はねなかった?」とイ、リュンが私に問う「そんなことして私に一体何の得がある?、捕まらない保証なんてどこにもない、罪を犯しそれが明らかになれば、へ、家の皆に迷惑がかかる、私を信じて任せてくださった王様裏切ることになる、それなのに捕まればすぐに極刑になる罪人を殺すなんて愚かな真似はしない」





イ、リュンは私を黙って見つめる「それは私もそなたのように生きたいと思ったことはある、自分の得を選びたいって私は何故損ばかりを選んでいるのだろう?と疑問に思った事もある、私がまだ六歳の時突然母上が私に問た、」私は母上を思い出しながら言う








「「クァン、誰が困っていたらもし困っている人がいたらクァンはどうする?自分に関係ないと見捨てるの?、それでも関係ないけど見返りを求めず助けるの?、クァンはどちらを選ぶ?」とそんなこと聞かれても分かるわけないよまだ私は六歳だったんだからでも母上はいつも私におしゃるのだ「得を選ぶばず、何かを選択する時は常に自分に損をすることを選択して」私には母上のおしゃっている意味が分からなかった、それでも私は母上の教えの通り常に損を選んだ、見返りなんか求めずただ母上の教えの通りに生きてきたそうすれば母上が私を褒めてくれるから、私は母上に褒められたくてずっと母上の教えの本当の意味が何なのか知らずに従っていた」









私は目を閉じる昔を思い出しながら「そして十歳になってやっと分かった気がした母上が私に何を教えたかったのか?母上は私に情の大切さを教えてくれていたのだ、この世には代金では買える物と買えない物がある、代金で人を買えることが出来ても人の心までは代金では決して買えないのだ」イ、リュンが「何故そう言い切れる?」







「私がそうだったから、そなたは私の周囲にがいて私の味方になると言ったな」「それが何だ?」「私が初めからへ家皆が、私の部下達が、初めから私に心を許していたと思うのか?」「違うのか?」「あぁ違う、司憲府の部下達がほとんどが中人か両班だったから私を敵視することはなかったが信頼はしていなかったと思う、仕事では私に協力してくれていたが皆いつも不安そうだった、それはそうだよね?上官達にあんな酷い扱い受けていたんだから」






私は司憲府の皆を見ながら言う「戸由達、監察(カムチャル達は仕事とは無関係な無駄な訓練受けてて皆人なのに犬扱いしてた、そのせいで上官達のせいで私がその者達と同じだと皆に思われちゃって完全に信頼を得るまでに一年はかかった」皆は私を見て微笑む





「へ家の皆は全員元奴婢だった者、官職についてたけど別の国の捕虜にされて囚われの身になっていた者達が多かった皆、初めは私を見て怯えていた品のない両班に酷い目に合されて何も悪くないのに暴力振るわれて人間扱いしてもらえず家畜だと呼ばれ続け、そのせいで皆はいつも怯えていた、私が同じに見えたのでしょ、私が危害を加えないと言っても出会ってばかりの頃は会話どころか、目すら合わせて貰えなかった」






「「……」」「それでも私は諦めず皆に寄り添い続けた、そしてへ家に来て一年目やっと信頼してもらえた、でも例外もいた、」ジンを見た「ジンよ」「はい、クァン様」「そなたの信頼を得るには三年かかった、ニ年経ってもそなたは私と会話もせず目も合わせてくれなかったな」「はい、私もはっきり覚えております、クァン様が毎日私の元にいらしゃって話しかけてくださったこと」







「それでもそなたは私言葉に答えなかった、ジンは王宮の奴婢だった、王族、他の両班に虐げられていた、よほど酷い目に合わされたのだろう、初めてそなたと会った時そなたの目はこの世の中に絶望しているような目をしていた、それはそうか、目の前で両親の首を上王様に斬られて、さぞ王族を、この世理不尽な世の中を恨んだだろう、ジン、正直に答えて、裕福に暮らしている私を恨んだ?」






「はい、クァン様に出会った二年間はずっと何も苦労をせず自分の好きな事をしているクァン様が羨ましかったですしお恨みいたしました、ですが今は全く恨んでおりません、恨むどころか感謝しております、確かに今でも王族に深く傷つけられた心の傷はまだ癒えておりませんが、王宮の奴婢だったからこそ、私はクァン様という誰よりも尊い主に出会いました、それこそ官職には全く興味がなかったのですがクァン様をお支えしたくて官職就きました」






「ジン、それは言いすぎだよ、私はそんな立派な人間じゃない、とにかく私はそんな簡単に信頼を得た訳ではない、選択する時は常に損を選んただから私の周りにはいつも人が集まった、常に損を選んでたから王様、世弟様の信頼を得ることができた、母上が私に教えたかった事はきっと誠の財産は代金ではなく人材だ、自分を信頼をしてくれる人を大切にして、私にそう伝えたかったのだろう、」






私はイ、リュンを見て「イ、リュン、そなたはどっちが得だと思う?、財産は減るが自分に損をする方を選び周りにいる者の信頼を得て人材を大切にするか?、それとも人材を大切にせず自分の私欲を満たす為に罪を犯しせっかく得た財産も地位も全て失い犯した罪のせいで命まで落とすことに人生か、そなたはどっちが得だと思う?、」「……」





私はしゃがみ込イ、リュンの目線に合わせる「そなたが自分に得だと思って選んだ選択で結果、人生を破滅させることになったがそれでもそなたは自分の選択に間違えはなかったと言うのか?」「……」イ、リュンは私を見たあと周りを見渡す「「……」」








私は立ち上がり「まぁ間違えだったか?、そなたに取って正しかったのか?後はそなたの好きに考えなよ、」私は大官の定位置に行って「では投票を行います、罪人、イ、リュンと謀反人加担した罪人の妻を有罪に賛成の方は賛成の札を反対の方は反対の札をこの箱の中に入れてください」






次々入れていき全員入れて結果を確認ハソンとジンが確認した所で私は結果をハソンに耳打ちで聞く「では結果を発表致します、賛成が多かったの罪人イ、リュンとその妻は有罪として極刑に処して八つ裂きの刑に処します、そして子供二人に罪はございません、罪人の家族をとその家に仕える使用人、私兵を罰することなく家門もそのまま残したいと思います、また罪人に協力した私兵十万人と大殿の中で武装刀を使った王宮の軍事一万人を謀反に加担したとみなして王宮の軍事は官職を剥奪して打首の刑に処す、ただし一万人の家族は同じく罰することなく、家門もそのままにします、」





ハソンが「クァン様、その件ならご心配なく今戸由長のサ、イルナム様から文が届き謀反に加担した罪人を今連行中だとのことです」「分かった、ジン、誰が人を送り、イルナムに連行したらここには連れて来ずそのまま処刑場に連れて行ってそう伝えて」私の発言にハソンとジン以外が驚く「はいクァン様」ジンは一人の軍事を指名して行かせた、







私は世弟様と首陽大君様を見て「そして今回の件に関わりのある世弟様と首陽大君様のついてですが」「「!?」」私の発言に周りが驚く「世弟様は将来王座にお就きになるまで一切摂政を執り行う権限を剥奪して、王座お就きになられるまで政ごとに自ら関わることを固く禁じます、」「「!?」」








「そして首陽大君様も同様今の首陽大君の位を剥奪してただの大君の地位にします、そして自ら政に関わることを固く禁じます、もしこの決定を覆した場合いお二人の地位を剥奪して、絞首刑に処します」黙り込む世弟様「……」「何故だ?私が一体どんな罪を犯したと言うのた?」と逆上する首陽大君様







「それはお二人がよくご存知でしょう、本来ならばお二人の国王であられる王様の許可なく罪なき幼い少女と未成の青年二人を拷問し更には勝手に王宮の兵士を動かしました、これらの行為は王様と王室を侮辱した罪で極刑に処すのが妥当でしょう」「「……」」





「ですがお二人が今までこの国の為に尽力なさり国の危機をお救いになられたのも事実でございます、よってその点を高く評価して今回だけお二人の罪を大官の権利で不問に処します、ですが次は決して不問にはならないのでお気をつけてください、」私は二人を見ながら言う「「……」」






「それから濡れ衣を着せられたユ、シム様と妻のライア様は罪を不問として家門を復活させ土地、財産も復活させます、ユ、アデルに当主になる権利を与えてユ、家の全財産を相続することを宣言します、ですが、アデルは十五歳成人を迎えてはおりません、ユ、アデルが成人を迎えるまでそれまではユ、家の三人の子供はへ家の当主であること私が三人の子供の面倒を責任持って見ますこれは決定を事項です、誰も異議を唱える事を許しません、」










「「……」」「これでユ、家の濡れ衣の件は終わりです、罪人を市場に連れていきそのまま刑を執行せよ」「「はい、」」「待ってくれ」罪人の兄、首陽大君様が私に言う「頼む刑に処す前に二人だけで話をさせてくれ」「……一刻だけです、一刻だけなら許可します」





「クァン様、誠によろしいのですか?」ハソンは私に聞く「ハソン、一刻で一体何ができると言うの?、何も出来ないから安心して」「はい」ハソンが返事をしたあと「許可しますが逃がそうだなんて考えないでください、もし逃したら捕らえ次第、首陽大君貴方も王子の地位を失い極刑の刑に処されます」






「……分かった、逃さない事を約束しよう」「ですがお二人で話したいならよそで話してください、臣命下会議の妨げになります」「……そうしよう」イ、リュンが縛られて連行されその後を首陽大君がついて行った







「次に罪を犯した両班達についてですが、ハソン、罪人三万人はどうなってる?」ハソンは「はいクァン様、今こちらに向かっておりますまもなく到着するかと」「分かった、」






三万人の罪を犯した両班達が軍事達に連れて来られて「ヘ、クァン、そなた一体何の真似だ?」「何の真似?、それは自分がよく分かってるはずだそれなのに何故私に聞く?」「「……」」「では三万人の両班が犯した罪を説明します、ジン、」「はいクァン様、」日誌の札束を私は受け取る王様は「クァンそれは何だ?」






「はい、これはこの者たちがしていた悪事の記録です、王様にお許しを頂いたので、ピョリにここにはいる者全員の屋敷に潜入させてこの者たちが横領している証拠を掴みました、ジンは、押収した国の資金は?」「はい、持ってこさせました」台車に積んだ国の資金を見せた「決まりだな、そなたらはその命をもって償うべきだ、そなたら全員に斬首刑に処す、」





「お許しください、命はお助けください」「「お助けください」」その場の全員が言う「しょうもないな、自ら罪を犯しておいて助けてくれだって、あれは国の代金だ、貧しい民が一生懸命働いて払った税金だ、何でそなたらのような品がなくしょうもない両班が私欲を満たして、苦労が絶えない貧しい民達が高い税金を払わなければならないのだ!そなたが税金を払わないせいで貧しい民達はどんどん餓死していってるのに、財産が多く持ってる両班は一切払おうとしないなんて本当にしょうもないな」






一人の男の両班は「そうゆうそなたはどうなんだ?」「私は国の法律のせいで私の分の税は収めてないが、私に仕える使用人と私兵の税は全て私が払ってるし国に代金を寄付してる、役所の奴婢だった人達は全員私が買い取った、」「「……」」







「私とそなたたらは全く違う、同じにするな、それに私は罪を犯したら言い訳をしない、自首するか、自決するかどちらかだ、逃げると言う選択肢はない、早く諦めろ、私はそなたらの罪を不問にする気はない、」








「なんて卑劣な人間なんだ」「卑劣な人間?まぁそう思っててくれても構わないけど、私のせいにしないでよね、こうなったのはそなたらが自ら罪を犯す事を選んだからだ、その選択をしなければ今日そなたらは私には断罪される事はなかった、」





「「……」」「では投票を行います、有罪に賛成なら賛成を反対なら反対をでは投票を初めてください」投票が終わり結果をジンに聞いて「結果を発表します、三万人の罪人は有罪とします、三万人を斬首刑に処します、ですが家族には罪はございません、故に罰することなく家門をそのまま残します、」「「……」」「市場に連れていきそのまま刑を執行せよ」







「「はい」」戸由三万人が来て三万人の罪人を縛り上げ連行した「私が職を退く時刻が近づいてきたようですね」私はそうやって微笑む「よって今回大官を務めた私の最後の決定を下します、決定は三つございます」「……」





「一つ、王族の皆様についてです一名、女官十名その他の女官、尚宮が寝室に入る事を禁じます、私がその十一名の尚宮、女官を選び、本人に伝えました、今日のお昼から早速やって頂きます、そのニ、王族の皆様の護衛兵ですが護衛兵は今まで道理配置しますが、そこに司憲府の軍事を王族にお一人に一万人つけます、」周りを見渡すと私の発言に王様以外驚きを隠せない






「そしてその軍事ですが既に本人達には伝えてあります、その三、王族に必ず付いてる春秋館(チュンチェグァン)の記事官(キサグァン)二名を遠ざける事を禁じます、臣下の皆さんは王族の皆様に寝殿で拝謁する時、王宮で王族の皆様にお会いする時は必ずその場にいて会話の内容を記録することを命じます、これは今日から命じます」







周りの官僚達が「勝手にもほどがあるぞ!」「そんな無茶な!……」「静粛に!」「「!?」」「まだ話の最中です、話が終ったらお聞きします、」「「……」」






「そして二つ目は司憲府の人事について私が今日で大司憲の座を退くので新しい大司憲を任命する必要がございます、新しい大司憲は、執義(チペ)のム、マンムンを命じます、そしてサ、イルナムを監察(カムチャル)に任命し同時に監察長に任命します、そして所由、シ、ヒクを所由長に任命する、」







ヒクは驚いた顔で私を見て「ご命令承りました」と言う私は微笑み「そして三つは両班方、王族方、の不正を取り締まる部署制査部(セイサブ)を再び起ち上げてその部の長官にヨン、テムを任命して副長官にハン、ナグタを任命します、」私は二人を見ると私に「「ご命令承りました」」と礼をしていた






「その他の制捜部の官僚、武官はそれぞれの部署から私が選抜して既に本人に伝えております、以前起ち上げた当時の法を復活させ法に従わなかった者を罪人として罰し打首の刑に処します私の話は以上です、異議を唱えたい方はどうぞ前に出て来て私と論じましょう」






「「……」」黙り込む官僚達「どうしましたか?、私の決定に異議を唱えたいのでは?」「「……」」「もしかして私と政を論じて勝てる自信がないのですか?」驚きの表情に変わる「図星ですか?、なら異議を唱えないでください、きっと私のこの決定を覆すのは難しいと思います」「どうゆう意味だ?」と王様が私に問う






「はい王様、その理由はこの策は私の母が自ら職を退く時に使った策です、皆様なら私のこの言葉の意味がもう既に理解しておられますよね?」「「……」」「その理由を申し上げると母が職を退いた後の七年間この策のおかげで王室も国も安定しておりました」








「確かにそうだな、余がまだ王子だった頃だったな、ヘ、アロの見事な策で王室に血の雨が降ることも、反乱が起こることも、民が餓死することもなかった」







「はい、ですが国のことなど一切考えない私欲を満たすことだけを考える品のない両班、一致団結をして、臣命下会議を使用してその決定を覆しました、だからこそもう決して覆す事は、出来ないのです、私の母の策のおかげで国が安定していたというのに強引に覆したのが原因で国がまた不安定になりに王宮では謀反が頻繁に起きているのは事実です、」






「「……」」「ですがその決定を覆した名家の両班の達はこの国貧しい全ての民達に目の敵にされてこの国の民全員から後ろ指を差されてて悪い噂絶えなくてやっていた商売も上手く行かず結局は家門に傷だけをつけることになり都にはいられなくなり姿を消しました、今は行方知れずです」「「……」」







「七年前にこの決定を覆した両班達のようになりたいならどうぞ臣命下会議で私の今出した決定を覆せばいいでしょう、ただしそれは自ら自分は私欲にまみれた人間です、国のことなどどうでもいいですと宣言してるようなもの、臣命下会議の内容は全て張り紙を張り出し民達に知られます、民に知られればこの国の臣下としてとんだ恥さらしになります、家門にも生涯消えない傷が残り例え職を退いたとしても民の記憶には一生残り続けるでしょう、大勢の民達から後ろ指を指されながら生きることになるのです」








「「……」」「その覚悟があるとおじゃるならどうぞ臣命下会議を開き強引に覆してみてください、せっかくなら今ここで覆しますか?異議を唱えたい方はどうぞ前に出て私の決定を覆してください」「「……」」「どなたも私の決定を覆す気がないようですね?、それがいいでしょう、生涯自分の人生に汚点を残すだけですから、これより臣命下会議を終わります、」私は一礼すると










私は王様と世弟様の方を向き「私からは以上です、お二人のお話がないようでしたら私は宣言通りをこのまま王宮を去りたいと思います」王様が「クァン」「はい、王様」階段を降りてきて私の元に来て手を握り「「!?」」「!?王様?」「すまない、その体で無理をさせてその体で官僚の仕事は辛かっただろう」








「いいえ、私はこの仕事を苦だと思ったことは一度もございません、確かに官職についてから沢山苦しい思いもしましたが、私はこの国を愛しております、愛する母国を何度も守れたこと、王様にお仕え出来たことは私の生涯最高の誇りでございます、王様始め、至らぬ私をいつも気にかけ一人の人間として必要としてくださった王族の皆様には誠に感謝しております」







王様の目は涙で潤んでいた「クァン、そなたが至らぬだと、それは違うそなたいつでも国の為に力を尽くして常に国を守る事を考えていた、そなたが居たからこ荒れていた国が少しずつ安定し始めてるのは紛れもなくそなたのお陰だ、この国の国王として感謝する、ありがとうクァン」「はい、王様」王様の手を握り返してから離す






「では私はもう行きます」私は王様と世弟様に拝礼をして便殿去るそしてエンに医務室で治療を受けた後、元部下、昔へ家で働いていた者達、尚宮、内官、女官元の官職の名で呼ばれながらも王宮を去った



































































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