第27話「予言から罪なき民の未来を守れ」

私は官服に着替えて部下達に会うために司憲府に行った外には大勢の部下が血を流しながら倒れていて、それに大勢の身ごもった女人と父親ががいて義禁府の兵が女人に刀を向け「悪く思わないでくれ王命になんだ」「お助けください、どうかこの子だかでもお助けください」





「すまない、」イ判事殿が謝る「雷刀、あそこまで私を連れて」刀が黄色く光、≪承知した≫と私には聞こえた刀を下ろす私は雷刀の力を借りてイナズマのように素早く行き雷刀で下ろされた刀を受け止める「「!?」」刀を下ろした「!?大司憲殿」







イ判事殿が私を呼ぶ「イ判事殿刀をおろしてください、これは不要な殺生です」「ですがこれは王命です、王様の臣下である貴女様が王命に逆らうのですか?」





「イ判事殿今だけ昔のように話してもよろしいでしょうか?」イ判事殿は「はい」と言うと私は両目をとして「タンよ、そなたはなんの為に武官になったの?私の護衛兵だった時、そなたは私に言った言葉を覚えてる?」「……」黙り込むタンに私は「そうか、忘れたの?なら私が思い出させたあげる」




私はそう言いタンの首筋に刀を当てた「「!?」」「タン!そなたは一体何をしているの?そなたが奴婢の身分ってだけで自分を買った両班に散々酷い目に遭わされて刀で首をはねられそうになったことを忘れたの?あの女性の体をよく見て足が曲がってる、恐らく非道で自分勝手な両班が木刀で散々痛めつけられてそのまま放置した」




タンはさっき自分が首を斬ろうとした妊婦の女性を見たそんなタンに私は「私が初めてそなたに出会った時あの女性のようにそなたの足は木刀で散々痛めつけられて足が曲がったままだった、」私はその時のことを思い出しながらタンに語る








「私はそなたを買い取りへ家の使用人にした、エンの治療を受けて曲がった足が完治したあとそなたは私に言ったんだ、「使用人ではなく私兵にしてください、私はもう誰かに大切な人を奪われたくない剣の腕を磨き大切な人を守れるように強くなりたい」と」




タンはその時のことを思い出したかのように少し驚いた顔をする「それからそなたは毎日訓練し続けてそなたの剣の腕は上達していき私はそなたを自分の護衛兵にしたいと思った、でもそう思ったのはそなたの剣の腕が優れているからじゃない、踏みつけにされる痛み、大切な人を傷つけられて失うかもしれない、恐怖そのことを知っているそなただからこそ私は自分の命をそなたに預けたいと思った」





「クァン様……」タンは私のことを昔のように呼ぶ「それなのにそなたは武科に首席合格して義禁府になりそなたの剣の腕は認められてどんどん官職の品も上がっていった私はそれを見る度嬉しかった、それなのにそなたも他の両班と一緒で両班の身分になったからと理由をつけて民を平気で傷つけ命を奪うの?」





「クァン様」「違うでしょう?目を覚ませ!タンは両班の身分になる為に私欲を満たす為に武官になった訳では無いでしょ?そなたが武科に受けて合格してこの国の臣下になると決まった時誠は私はそなたの手を離したくなかった、それでも私はその気持ちをグッと堪えてそなたの手を離した」





タンは「私はもう誰にも負けません、自分が踏みつけにされて苦しかったからこそ無力で罪なき民達をこの命を賭けて守る武官に必ずなってみせます」タンの顔つきが変わり昔と同じになったそれを自覚した私は





「そうそれだよ、その言葉を聞いて私は何があってもこの先きっとタンは無力で罪なき民達を守る為にこの武官として働くと信じていたそれなのに何だこの無様な姿は!そなたは王命に従う為に武官になったのではないであろう!、そんな自分の意志や信念を命を賭けて貫けないなら今すぐ武官だと辞めてしまえ!」





「「!?」」そういうと私に「いえ辞めません、」「どうして?」刀を当てた状態で聞く「私はもう誰にも負けません、踏みつけにされて苦しかったからこそ無力で罪なき民達をこの命を賭けて守る武官に必ずなってみせます」



「もう一度!」「私はもう誰にも負けません、踏みつけにされて苦しかったからこそ無力で罪なき民達をこの命を賭けて守る武官に必ずなってみせます」私は「もう一度!」「私はもう誰にも負けません、踏みつけにされて苦しかったからこそ無力で罪なき民達をこの命を賭けて守る武官に必ずなってみせます」




私は「タン、今日の日を胸に刻め、そしてそなたが今三回言った武官としての信念を何があっても必ず忘れるな、次、忘れてまた同じようなことをすれば例えそなたが相手でも決して容赦はしない」「はいクァン様」


私はその返事を聞き刀を下ろして昔とは違う口調で「イ、判事殿この件は私が上手く処理します、ですので王様にお伝えください、」





「なんと伝えますか?」イ判事殿は私に

問う、「「私は王命には従えません、民達に下した王命を取り下げてください、もし取り下げないなら私達へ家と内戦をすることになります、出来ることならしなくないので、これ以上罪なき民の命を奪わないでください、もしそれで大逆罪人になったとしても私は罪なき民達を全力で守り抜きます」とお伝えください」





「大司憲殿貴女様は昔から何一つ変わりませんね強情で、いつだって自分の信念を貫くの方ですね」私は微笑み、「多少強情でなければ自分の思う政を扱えません、それから王様に一刻後に大殿に向かうともお伝えください」イ判事殿は「王様にお伝えします」





イ判事殿と義禁府兵は行った私は後ろにいる民達に微笑み「大丈夫です皆さんの事は私が必ず守ります」民達は驚いた顔をして私を見る






「あのもしかして、へ、クァン様ではないですか?」いました判事殿に殺されかけた女人が私に問うと私は「はい、へ、クァンです」私がへ、クァンだと知って騒ぎだす「皆さん立てますか?」「「はい」」全員が答え立ち上がると





「本来ならへ家に連れていきたいのですが事が大きくなりすぎてるのでこの件を片付けてから連れていきます、ですので司憲府の中でお待ちください」「「はい」」民達は中に入る「「大司憲様!」」「マンムン、イルナム、皆」





皆は「申し訳ござません他の仕事があり九十日ほどの王宮を離れておりました」「そう、それにしても皆、何で怪我をしているの?」「それは……」私の問うに黙り混む皆「もしかして黒い月が現れたの?」と聞くと「「……」」







「命令よ、何があったのか正直に答えて」マンムンが「はい、その通りでございます、黒い月が王宮に押し掛けて来ました」「!?王宮に押し掛けてきた?王様、王族の皆様はご無事なの?」「はい何とか王宮の外には追い出したので王族の皆様は無事でございます」





「それは良かった、それで黒い月はどうなったの?」「戦の最中逃げようとしたので必死になって捕らえようとしました全員その場で自決を致しました、逃げた方向にアジトがあると思い三十日ほどかけてアジトを探しましたが見つかりませんでした」






「全く面倒だね、黒い月も組織、ご苦労だった、取りあえず怪我を負った皆はエンの治療を受けて」「「はい大司憲様」」近くにいたエンは「治療は引き受けるけど、クァンは大丈夫なの?」







「うん、部下達の亡骸をご家族の元に返してあげたい」私は既に息を引き取った私の護衛であり部下であるワクの体に触れて「よく頑張ったね、一万人だけで三万人の兵に立ち向かい、罪なき民を守り抜いただね、ごめんね、皆が必死に民達を守っていた時情けないけど私は眠っていた、守ってあげられなくてごめんね、」「「……」」






「大丈夫だよ今度は私が民達を守るから皆の死を決して無駄にはしない、だから心配せずに安らかに眠って」私が立ち上がると「クァン様」ジンが心配そうに私を呼ぶ「ジン、へ家から台車を百台、持ってきて皆を家族の元に帰してあげて」





「はいクァン様」百人の所由が「私達は無傷なので私達も手伝います」と私に言う「ありがとう、頼んだよ」「「はい」」




「マンムン、皆、今から私は王様にお会いしにいく、民達を頼んだよ、私がこの件は上手く処理するからその間皆には何があっても民達を守ってほしいんだ」「「はいお任せください大司憲様」」マンムン達が返事をする私は大殿に行った






「失礼致します」大殿の中に入ると「座れ」「はい、王様、」私は座る王様は私の顔を黙って見つめて「何か言いたげだな、言いたい事は何でも申せ」





「……ではお聞きしますが何故このような真似をなさったのですか?誠にあるかどうか分からない巫女の予言に惑わされて懐妊している女人とまだ無力な赤子を国を滅ぼす罪人として殺めるとは一体何を考えていらしゃるのですか?」




「余も下した王命が誤りだと十分理解してる」「なら何故誤りだとご存じなのに百人の罪なき民達を殺めたのですか?」「……それが政治だ、そなた申していたではないか?できないとか関係ない、やるのだと、だから国を守る為に仕方がないことだった、伝言はイ判事から聞いた、だが余は王命を取り下げない」





「何が必要な政ですか?ふざけないでください!」「……」「王様、この世の中にはやっていいことと悪いことがございます、王様はそれを理解してるのだと思っておりました、貴方様は他の代々王座についた上様方と違うとずっと信じておりました、」私は涙を流す「……」





「ですがやはり貴方様も一人の人間なのですね?強大な権力を他の代々王座に就いた上王様方と同じで手入れて人格が変わってしまうのですね、目標も信念を全て忘れて自分の欲の為に権力を振るうんですね」「クァン……」





「私が王様が世子様であられた頃、その頃戦の真っ最中で四ヶ所の村が敵軍に壊滅させられ村人が大勢死んだ時世子様であられた王様は私にはその事をお話になり民達の為に涙を流しこうおしゃりました」私はその事を思い出しながら







「「なんと理不尽な世の中だろう、王は私欲の為だけに権力を振るい、国が守るのは王族、身分の高い両班だけで守り他の民達の事は見向きもしない死のうがどうでもいいことだとその一言で済ませようとする、」王様は目を潤ませる








私は続けて言う「国王を自分達の意志で選ぶことができない無力な民達は戦の餌食となり無念の死を遂げるしかない、私はそんな理不尽な世を変える、誰もが平等でこの国の民であることを誇らしく思いこの国に生まれてきて良かったと思うそんな世の中にしてみせる」それが王様が私にはおしゃった言葉です」








王様は目線を反らし「……そうだったか余は覚えていない」王様は私を突き放すような言い方をする「……そうでございますか、王座に就いて変わられてしまったのですね、ご自分の信念を忘れてしまうほど王座という権力欲したのですね、ですがどんなに酷い政を行っても私にとっての君主は王様だけでございます、」






「!?」王様は少し驚いた顔をする「王様、私はあの時民の為に流した王様の涙を、民を思い民の為のあの強いお言葉を私はこれからも王様の嘘偽りのないお姿だと信じてこれからも私は王様をお守りします、そしてまだ誤りの道をお進みになるなら私は全力で王様を正しい道に連れ戻します、それが王様の臣下でもある私の役目です」






「……好きにせよ、王命は取り下げないがその代わり臣命下会議を開くことを許可する、大臣であるそなたにはその権利がある、」「はい王様、今日の未の刻正刻に(午後二時)に臣命会議を行います失礼致します」私は一礼してそのまま出る






外に出ると部下達の亡骸をご家族に返す作業が終わったジンとハソンが待っていて「クァン様ご用事は……」「「!?」」私の顔を見た二人は私が泣いてることに困惑して黙り混むしばらくしてジンが「クァン様に何故お泣きに……」ハソン、ジンの頭を平手打ちする「痛ったい、ハソンさん何で叩くんですか?」





「いいからお前は黙ってろ」ハソンはジンに真顔で言う「……二人共司憲府に戻るよ」「「はい」」私が歩き始めると二人もついてくる司憲府に戻ってハソンとジンに今回の件を調べてもらった私は大司憲専用の執務室に入る私は王様にお渡しする上書を書く




そして臣命下会議始まる二刻前執務室のノックが聞こえハソンの声も聞こえた「クァン様、ジンとハソンでございます」「入って」私が言うと二人は入る「二人共調べた事を報告してまずはハソン」「はい、予言をした巫女ですが巫女だけが住むスンホン村の巫女で名はウォンバットと言うそうです」






「その巫女は今どこにいる?」「はい軍事一万人が今連行中です」「周りに気づかれないように慎重に動いてね」「ご心配には及びません軍事達にもそう伝えました」「他に分かった事はある?」「はい、今回の騒動を起こしたのはある官僚手間賃を払うからやるようにと頼まれたそうです」







「その官僚は誰か分かってるの?」「はい、証拠の密書があるので」ハソンは私には密書を渡す「これは使えそうだね、今回の件を企んだ官僚二人と協力した巫女の罪を断罪出来るね、次はジン」「はい、クァン様に頼まれた事を調べてきました今回の件を企んだ官僚には今年の一年の間に生まれてくる赤子がおります、」






「ありがとう、その罪人の妻も連れてきて」「はい」戸の外からノックが聞こえてきて「大司憲様、イルナムでございます、」「入って」「失礼致します」戸が開きイルナムは私に一礼する「どうしたの?イルナム」「はい、司憲府の前に王様がいらしゃっております」






「王様が?何故ここに?」「詳しい訳は存じませんが大司憲様をお呼びです」「……分かったすぐ行く、その代わり百人の民達は決して外には出さないで」「はい、執義様にそうお伝えします」「ありがとう、下がって」「はい、失礼致します」イルナムは下がる、そして私は王様にお会いし






王様の前に立ち一礼して「ここに何のご用でしょうか?」「民達の様子が気になってな民達は大丈夫か?」「自ら民達を罪人として罰するように王命をお出しになったのは王様ではございませんか?、今更そのようなお気遣いは不要かと」「……」






ホン内官が「口を謹んでください、今の発言は王様への侮辱する発言です」「私は真実を申したまでです、私の先程の発言がお気に入り障るようなら私をお好きなように罰して頂いて構いません、ですが臣命会議が終わったあとにして頂けますか?私に今回の件を任せると申したのは王様のご自身なのですから」




私は真顔で言うホン内官は「いい加減に……」「やめよ、ホン内官、クァンの言う通りだ、今回の件は全て余が王命を下したせいで起きたのも事実だし、今回の件を臣命会議をクァンが取り仕切れと命じたのも余だ、クァンは何一つ間違った事を申していない、だからクァンを責めるのはやめよ」






「「……」」「お話が以上なら私はこれで失礼致します」「待てクァン、まだ話は終わっていない、臣命下会議に百人の民達を参加させよ」「それはできません、王様はあの民達を殺そうと義禁府の兵に命じました、それなのに臣命下会議に参加させることなどできません、」






「そんなに余信じられないか、長年苦楽を共にしてきた余が誠に歴代の王達と同じだと思うのか?」王様は悲しい顔をして私に聞いてくる







「はい、私には今の王様がそう見えます、王命のせいで私の部下が三万人の義禁府の兵と戦い一万人が命を落としました、彼らの死を無駄しない為に私は何があってもあの百五十人の民達を守り抜くと一万人の部下達の亡骸を前に心に固く誓ったのです」






王様は「そなたならそう申すと思った、もし余が百五十人の民達を殺そうとしたらその時は余の首を斬れこれがその血書だ」「「!?」」王様に差し出された紙を見ると確かに王様のおしゃる通り真っ赤な血で書かれていた







「余もそなたの前で心に固く誓おう、余は民達に決して手出ししない」私はその言葉を聞いて「いいでしょ、そこまで言うなら王様のおしゃる通りに致します、ですが血書は契約みたいなものですもし、王様が民達を殺せと命じたらその瞬間私は私の護衛に王様の首を斬るように命じます」「「!?」」




私の言葉に王様はまた悲しい顔をして私を見る周りは私の言葉に驚きが隠せない「後一つ条件がございます」「何だ?」「民達を連れて行くのはいいのですが、私の部下三万人に民達の護衛をさせますそれが臣命下会議に民達を参加させる条件です」






王様は「良いだろう許可する」「では後ほど」「あぁ」王様はそういい立ち去る「そろそろ時間だ私達も行こう皆民達を何があっても守り抜くんだよ」「「はい」」臣命下会議堂行き「これより臣命下会議を行います」







「ちょっと待て何故そなたが臣命下会議を取り仕切る大官(ダイカン)を勤めるのだ?」「「そうだ、そうだ」」「そうだ、そなたはまだ官職に就いてそんなに経っていない」「「そうだ、そうだ」」私は微笑み







「確かに皆さんのおしゃる通りです私はまだ皆さんよりも官職に就いてまもないですそれは認めますですがまだ経験が浅い大臣が大官を勤めてはいけないという法はございませんのでやっても問題ないかと、」






周りが少しざわめき始める「ですがそれでも私が大官を勤めるのがどうしても嫌だというか方は退室していただいて構いません、ですが退室した瞬間皆さんはこの国の法を破り王様を侮辱した大逆罪人として打ち首になります」






最初に言い出した官僚が「そなた誰に向かってってるのだ!?」「もちろん王命に背こうとしてる貴方方に申してるのです!」「「!?」」





「もう一度申し訳上げます、私が大官を勤めるのが嫌でしたら退室なさってください、その代わり退室した瞬間皆さんはこの国の法を破り王様を侮辱した大逆罪人として打ち首になります、」







私の発言を聞いて言葉を失う、官僚達、「ご自分の命を差し出してまで私が大官を勤めるのに反対の方、この敷地から出た瞬間その命を差し出して頂きます、私より長く官職に就いていらしゃる皆さんなら私の言葉の意味が分かりますよね?」「「……」」








「他に議論されたい方はいらしゃらないようなので予定通り大官は私が行います、ハソンまずこの件の現況の巫女ウォルバッンをここに呼んで」




「はい、クァン様」ハソンは巫女のウォルバットを連れてくる「これはへ、クァン様、私に何のご用ですか?」「予言について聞きたい、そなたは予言は嘘だと私の部下に白状したようだな」




「はい、」「今のでそなたの予言は全て偽りだと自ら自白したと受け取ってよいか?」「はい、ですが私は頼まれただけなのです、」







「例えそうだとしても頼まれたからとそなたの偽りの予言のせいで百人の罪なき民が死に、罪人として無念の死を遂げた家族は奴婢になり、残りの百人五十人を守る為に私の部下一万人は命懸けで王命に逆らい死んでいった、そなたは大罪を犯したのだ私は決してそなたを許さない!」







「そなたと共謀したのは芸文館(イエムングァン)領事(ヨンサ)シ、テナグそなたも同罪だ」シ、テナグは「私は何も知らない、あの巫女が勝手にしたことだ」「そんなことを言ってるが既に巫女、ウォルバットが自白したそれにウォルバットがそなたとやり取りした密書を押収したこれがその密書です」






「!?」私は密書の束を王様に差し出す、ご覧になった王様は「確かに今回の予言のことが書かれている、」シ、テナグは「王様、濡れ後ぬでございます、私は何も……」







私は「いつまで下手な芝居を続けるつもり?、言い訳したって無駄だ、そなたの罪は明らかだ、これは予言と何も関係ないがそなは大罪を犯した、」「大罪?一体何の話だ?」






「とぼけても無駄だよ、王様にご許可を頂きそなたが宴を開く時期間限定で使用人を募集してるっていうから私の私兵の護衛を使用人に変装させてそなた着ている衣の裾に隠してあった鍵を抜き取った」







シ、テナグを見るとその私の部下が誰か思い当たるような顔をする私は微笑み「今更気づいったって遅い、そなたの寝室にある金庫を開けてそなたの色んな不正が記された数多くの証拠の書物がありこちらが実際にシ、テナグが王様にお出しした上書とこれは私の護衛がその写し書きしたものです」








私は全ての書物と、シ、テナグの上書を見比べて王様は「確かにシ、テナグのものだぞここには国を税金を着服した時のことが記されてる」「はい、間違えなく本人と筆跡同じだと思いますシ、テナグまだ認めないつもりか?」「アハハ確かにその通り、でもそなたの護衛の者はどうして姿を見せない?」









「ピョリは私以外の人と関わりたくないと思ってる変わり者でね、私の前にしか姿を見せない、でもいつもでも私の近くにいる、だよね?ピョリ」私がピョリに問うと笛の音がした「「!?」」王様は「今の笛の音がした」「ピョリは私の二人の時しか話さないんです、人前では話す時はあのテグムを吹いて答えるのです」






「変わり者だな、ピョリという者は」王様が問う「はい、話がズレてしまいましたが要するに巫女ウォルバット、シ、テナグは大罪人というわけです」「大罪人?何のことだか分からないな、たかが中人の為に何故そこまで必死になる私はそなたの気持ちが分からない」





「では自分は何も間違った事をしてないというのか?」「あぁそうだ、あんな中人とその赤ん坊何て何人死んでも変わらないだろう?」「いいだろう、そんなに極刑にしないならすればいい」「「!?」」周りがざわつく「ただしそなたの奥さんを殺したあとだ」「何を言ってる?私の妻を殺すだと何故だ私の妻は両班だ!」







「両班だから何だって言うのだ!!」「「!?」」「両班だったら平気で罪なき民達を殺していいのか?両班だったら何しても許されるのか?、違う!両班とか王族だとかそんなの関係ない!、罪は罪だそなたにも同じ目に遭えば少しは民達の気持ちが分かるだろう」







「そなた、一体何をする気だ?」「ジンはいる?」「はいクァン様おります」「罪人、シ、テナグの妻連れてこい」「はい、クァン様」ジンが連れてくると奥さんは大きなお腹をしていた「やはり懐妊中だったか?今年生まれる子供なら殺さないとだってそなたが言い出した予言ではないか?」




「やめろ!妻は関係ない!」「ハソン、刀を抜け」「はいクァン様」ハソンは刀を抜き罪人の奥さんに向ける奥さんは「お助けください、どうかこの子だけでも」お腹を触りながら言う






私は「きっと殺された懐妊していた女人達もそう思っていたはず、くだらない偽りのだらけの予言のせいで命を落とすだなんて思ってもいなかったはず、今年には生まれてくる愛する我が子に会えるそんなことを思っていたはずだから、でも無念にも殺された、貴女の卑劣な夫の偽りの予言によって、恨むなら偽りの予言を世間に広めた自分の夫を恨め、」軍事の二人がシ、テナグの妻を抑える





「やめろ!へ、クァン!!」私の元に走って来そうになるが五人の軍事が行く手を阻むそしてシ、テナグを取り押さえる「シ、テナグ!よく見るがいい、自分の広めたくだらない予言のせいで自分の妻が死ぬその姿をしっかり目に焼きつけろ!ハソン、殺せ!」








シ、テグナが「やめろ!」刀を下ろしてギリギリのところで「ハソン、やめて!」刀を首筋に当たらないギリギリの所で止まる「ハソン、刀をしまって」「はい、クァン様」ハソン、刀をしまう私はシ、テナグを見て歩み寄りながら「どうだ?これで少しは分かったか?」





シ、テナグは目から涙を流していた私はしゃがみ込み目線を同じ高さにして「それだよそれ、そなたが今抱いてる感情は無念にも自分の愛する奥さんと我が子を失った夫と同じ大切な人を奪われた胸の痛みだ、同じ辛さだその胸の痛みを決して忘れないで、例え極刑に処されても最後の瞬間までその痛みを持ち続けて、」








「「……」」周りが私に注目する中「その痛みを知ってもそれでもまだそなたは中人達の辛さが分からないと言うのか?」シ、テナグはおとなしくなった私は立ち上がって私は最初にいた立ち位置に戻ると






「では投票を行います、今回の予言の件で今年の生まれる赤子が国を滅ぼすという予言で罪人になっている女人五十人とその家族を無罪に賛成する方はは賛成の札を、反対する方は反対の札をこの箱の中にいれてください」全員の札が入り「投票の結果全員が賛成の札を入れた為に文句なしの無罪が決定しました」








中人の民達を見ると私を見ながら全員涙を流していた「それでは罪人の判決を下します、罪人、シ、テナグと巫女、ウォルバットは極刑とし民達の前で八つ裂きの刑に処す、また無念にも妻と子を殺され奴婢になった夫のその家族は奴婢の身分を解き元の身分に戻すこととする、そして無念の死を遂げた百人の民達のお墓の費用は全ての私が出すとする、また今回の件で王命に逆らい、罪なき民達を、守って死んでいった司憲府戸由一万人の罪を不問にしてその家族も一切罪に問わないこととする」







周りがざわめき始める「また予言の対象となった中人の民達は九ヶ月間へ、家で保護されながら過ごす、最後に王様、今から私が申し上げる事をよくお聞きください」「何だ?」






「王様にはしばらく政を事に関わるのをやめて頂きます、」周りの反応は「何の真似だ?へ、クァン無礼にも程があるぞ」「静粛!私の話しはまだ終わってません」「「!?」」「口を出すなこれはクァンと余の問題だ」王様はさりげなく私を庇うそれを見て官僚達はざわめく






「クァン、続けろ」「はい、王様は私が許可するまで便殿に入らず政事も行わず私の許可なく王宮の外に出ないでください」








「他に何かあるか?」「いえございません」「余はクァンの決定に従う、この件は全てそなたに任せる、そなたの好きにせよ」「はい王様、」私は王様に一礼してまた真っ直ぐ前見ると「王様がご不在の間世弟様が摂政勤めます、これは決定に事項です、一切の異議は認めません、よろしいですね?皆様」







「「……」」「罪人を義禁府に連行してください、」義禁府の武官が来て二人を縄にかけて連行する「これより臣命下会議を終了します札は各自持ち帰ってください」私は自分の札を取り「王様、大殿にお戻りしましょう、私がお供致します」「あぁ」私は王様と共に大殿に向かう





































































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