第25話「王族の品格」

世孫様は私に近づいてくる私は一礼して「お祝い申し上げます、世孫様」周りの女官達が「「お祝い申し上げます世孫様」」「クァン、そなたには礼を言う、そなたの言葉を聞く前は私は全てを捨てて自決しようと考えていたでもそなたの言葉を聞いて母の為もいつか立派な王になってみせると思ったのだ」






「世孫様、そのお気持ちを決してお忘れく、国の為に母上の為に生きようとする世孫様ならいつか必ず立派な王になれます、その官服もよくお似合いでございます」「ありがとう」






「まずはお食事をおとりください、二日ほど食事をとっていないと女官達から聞きました」「そうだな、そうしよう」「私は今から朝の集会に出席します、その後に世孫様には私と一緒に来て頂きたいところがございます」






「分かった」王様に無事信城君様が世孫の座に座った事をご報告して世孫様を世弟様と世弟賓様の養子になる手続きをして頂いた




巳の刻の正刻(十時)に世孫様、世孫様の護衛武官、一万人とジン、ハソンを連れて都の市場中心の所に行く都の両班以外の民達が集まり私は





「今日は皆さんに報告があります、信城君様が王命で世弟様夫婦の養子になり世孫様になられました」民達はざわめき始めて一人の民が「大逆罪人の息子がこの国の跡継ぎになるなんてこの国は本当に大丈夫なのですか?」



私はその言葉を聞いて「確かにそうです世孫様のお母上は大逆罪人として賜薬の刑に処されましたそれは紛れもない事実です、ですが皆さんには世孫様が血も涙もない悪人に見えるのですか?」





民達は黙って聞く「確かに世弟様夫婦の養子になったからとはいえ世孫様は大逆罪人ハン、ナギョムの息子であることは変わりませんそれは世孫様ご自身が一番よく理解しております」「「……」」




「ハン、ナギョムの様々な悪事のせいで傷つかなくていい人が傷つき、死ななくていい人が命を落としました、皆さんが負った深い心の傷は一生消えることがないでしょう」





「「……」」「ですが世孫様はご決心されたのです、大逆罪人の息子としてこの国跡継ぎとしてこの国の為に生きる事を、ご決心されたのです大勢の民達から許されなくても跡継ぎとして認められなくても世孫の座に就く事を、」





「「……」」「そして大逆罪人の息子だと罵られ後ろ指を指され生きることになってもこの国の世孫になることご決心されたのです、まだ十一歳の世孫様はご決心されたのです、ですから今は見守って頂けませんか?この先世孫様が王座に就きどんな国をつくるのか?その目で確かめてからお決めください」





私は頭を深く下げた「私からは以上です世孫様、皆さんに挨拶をしてください」「そうだな」世孫様は私より前に出て立ち注目する民達に






「私の母上は大きな罪を犯してその罪を命で償った、私は初めはその事実が受け入れられず母上と一緒に行こうと思い自決をしようとした、だが今では自決しなくて良かったと思っている、私は皆が知るように罪人の息子だそれでも私の母上はこの世でただ一人」





世孫様は青空を見上げて目を閉じた世孫様「「……」」「……母上」そう呟いた後に目を開き微笑んだあと






「罪人として賜薬刑に処された母上の為にもこの国の跡継ぎだとしっかり肝に命じ母上が皆に犯した罪を私も共に背負い一生かけて償う、私が将来王座に就いたら不合理な収奪を無くす、身分関係なく平等な身分制度をつくることをこの大勢の民達の前で宣言する」






「「世孫様!」」そう言って民達が世孫様に拝礼をする世孫様は少し驚いた顔をして私を見る私は微笑み「世孫様、民達が世孫様を跡継ぎとして今後どんな跡継ぎになっていくか見届ける事を決めたそうです」「それは誠か?」








「はい、民の間で反対するものはもういないでしょう、世孫様、この光景を決してお忘れなきを、この瞬間を胸に刻んでください世孫様が理想とする目標の王に為るために王族としての品格を心がけるのです」世孫様は








「あぁクァン、私が道に誤り王族の品格を忘れていたらそなたが思い出させてくれ」「はい世孫様では王宮に……!?」私の頭の中には未来が見えて巳の四つ(十時半から十一時)に刺客二万人が来て世孫様を襲う、





「世孫様すぐにここから離れてください」「クァン?どうしたのだ?」「ジン、ハソン、一万人の護衛達、世孫様をお連れし今すぐここから離れよ!早く!!」「「!?」」「クァン様一体何があったのですか?」ジンは私に聞く





私は「説明はあと、取りあえず世孫様を王宮までお連れしそのあと二人はエンの所に行き私兵を三万連れてきていいから早く……!?」世孫様を狙って矢が五本飛んで飛んできて私はすぐ庇い背中に矢を受ける「「!?」」「クァン!」「「クァン様!!」」







私は「来い、雷刀」空から鬼刀が飛んできて私は手でしっかり受けとる「世孫様私は大丈夫です、私のことは気にせずお逃げください」「そんなことできるわけ……」「ジンこれは命令だ、世孫様をお連れして逃げろ」「……はいクァン様」






ジンは世孫様を背負いお連れする「離せ、離せ、クァン!クァン!!」「すぐに戻って来ます」ハソン達も走って行くそのあと私は「いるんでしょ?隠れてないで出てきなよ」二万人の刺客達が現れた都の民達が百メートル離れた所から私の様子を見ていた







〈民達を巻き込むわけにはいかない〉「相手は私だけで十分だ」刀を抜き「奥義雷鳴の雨!」刀のさきを上に向けるすると空が雷鳴の雲になり雷が起きて細かい雷黄色く光百メートル以内を包み私と刺客二万人だけしか周りにはいなくなった混乱する








二万の刺客達は一斉に私に襲いかかってくる私は「雷刀、久しぶりに一緒に大暴れしよう」雷刀は刀が黄色く光〈あぁどこまでも付き合う〉と答えたそして私は二万人と戦い二刻が過ぎて全員気絶させた後だ結界を消す同時に私も倒れた意識が遠のいていくなか「クァン!」エンの声が聞こえた「……エ、ン」







私はそのまま意識を失った私は目を覚めた「んーここは私邸?」「クァン!良かったやっと起きた」エンが私の布団で寝てるすぐ横にいて「エン、世孫様は?」「無事だよクァンが体が弱いのに体を張ったお陰で世孫様どころか護衛武官達も怪我一つしてない」






その言葉を聞いて私は「それは良かった」「いや良くないよ、どんだけ心配したと思ってるの?」エンは拗ねるように頬を膨らませて私を少し睨む私は微笑み頭を撫でる「ごめんねエン、私はいつもエンに心配してもらってるんだよね、ありがとう」






エンが私の手を握って「時々不安になるのクァンが発作で気を失って何日も目を覚まさなくてこのままクァンが死んでしまうかもしれない、私はクァンに生きてほしいの、予言とか持病とか関係なく何十年先もクァンと一緒に生きていきたいの」




私が目から涙を流して「クァンどうしたの?」エンが私に聞くと私はエンを抱き締める、エンは何も言わずに優しく背中に手を添える〈エンごめんね、私はあと六年半しか生きられない本当にごめんね〉





そして次の朝私が部屋で休んでいると「クァン様オギでございます」「入って」「失礼致します」「オギどうしたの?こんな朝早くに」「クァン様、ご報告しようか迷ったのですが、外にクァン様にぜひお会いしたいと申す民がおります」



「えっ?私に?」私は気になってオギとジョンイに支えてもらい玄関に行く玄関には大勢の使用人と私兵とそしてエンがいた「クァン様」ジンが私に向かって言うと全員私を見て一礼する「おはよう皆、悪いけど下がってくれる?私に会いに来た民と話がしたい」






エンが「クァン、誰かも分からない相手なのにクァンが会う必要はないよクァンはまだ怪我が完治してないんだしここは私に任せて部屋で安静にしておいて」民の声が聞こえてきて「へ、クァン様であられますか?お願いでございます一度でいいので私達の話を聞いてください」






ハソンは民達に「黙れ!クァン様は代々に名家の家門の跡継ぎで王様から絶大な信頼を得ておられるこの国の臣下であられるお方そなたらのような身分の低い者が簡単にお目にかかれる方ではない!」といい放つが私は私は






「やめよハソン!」「「!?」」「その者達はこの国の民で私はこの国の臣下だ、まだ会ったことも話したこともないのに悪人だと簡単に決めつけないで」



ハソンは「お言葉ですがクァン様このもの達が悪事を企んでいないという事実がないとは言えません私の仕事はクァン様をお守りすることでございます」






「なら聞くがその者達が悪事を働いているという証拠はどこにある?」「それは……」「そんな証拠どこにもないよね?それなのに何で悪事を働く悪人だと決めつけるの?その者達が善良な民ならこの国の臣下である私はその者達を守り抜く責務がある」




「「……」」「エン以外の全員に聞くから答えて」「「何でしょう?クァン様」」「身分の低い者だから私とは住む世界が違う、私は今までで一度でもそんなことを皆に言ったことはあった?」「「いいえございません」」






「私は身分なんて気にしない、身分が低いとか高いとかそんなこと比べる必要なんてないと思ってる、私は身分よりもその人の人柄を重視する、私が雇ったへ家の使用人、私兵は確かに最初は理不尽な世の中の被害者で何とかして助けたいそう思ったのが始まりだったかもしれない、でも私は皆を雇ったこと私は一度も後悔してないよ」







「「……」」「私は皆と出会って本当に幸せだと思った、だからね皆にはさっきみたいなことしないでほしい、会ったことも話したこともないのに悪人だと決めつ酷い言葉浴びせないでほしい、皆だって悲しいでしょ?何も悪いことしてないのに悪人として非難されるの」







「「はい……」」「自分が嫌だと思うことは他の人には絶対しない、皆には誰かを傷つけるとか非難するとかそんなんじゃなくて誰かに思いやりの言葉を言うとか誰が困っていたら優しく手を差しのべるそんな人間になってほしい」






「「はい……クァン様」」「ハソン、理解したなら二人に謝って、二人に一番酷いことしたのはハソンなんだから謝ったら今回のことは許してあげる」ハソンは二人の民に「申し訳ない」と誤りそれに合わせて全員を頭を下げる






「いえ私は大丈夫です、皆さんの反応は当然だと思います、」と私に会いに桜色の衣を着た民が言う、私は歩みよりながら「ごめんねうちの使用人、私兵達が失礼なことして当主として謝る」といいと私は頭を下げる「「!?」」






水色の衣を着た女人の民が「あやめくださいへ、クァン様私達なら本当に大丈夫ですので」私は頭をあげると微笑み「取りあえず中に入って私に用があるみたいだし詳しい話しは中で聞くよ」「「はい」」二人は返事をすると「プニ、二人を客室に案内せよ」






「はいクァン様」二人はプニに連れて行かれたそのあと私は背中に負った怪我の痛みでしゃがみこむ「「クァン様!!」」「クァン!」全員が私に駆け寄って来る、私は全員に向かって片手をかざし





「大丈夫、背中の傷が少し痛むだけだだから」「大丈夫なわけないでしょ、汗もすごいかいてるし顔が真っ青だよそれのどこが大丈夫なの?」







「エン、二人の話を聞きたいから痛み止を煎じてくれる?」「まさかその体で二人の話を聞くつもり無茶だよ、私の能力で治療したしどんなに急いだとしても後に七日はかかる」





「だろうねこの痛みからしてすぐには完治しないだろうね、私もそう思う、だからこそ痛み止が必要なの、」「クァン」「その代わり約束するこの件が終わったらおとなしく治療を受ける完治するまでは絶対に無茶はしないそう約束するからだからお願い今だけは無茶させて」






「全く本当に手のかかる姉だな人が親切心で治療をしようとしてるのにそれなのにその体で無茶することを選ぶとは」「ごめんね、エンでも私は……」「あの二人を助けたいでしょう?」「うん」「分かった、痛み止を煎じる」




痛み止を飲んだあと私は二人の名を聞き二人は姉妹で桜色の衣を着てるのが姉のアガン、水色の衣を着てるのが妹のヘディンだと知った、何があったか事情を聞こうとしたが見た方が早いと二人はいい私はエン、ジン、ハソン他の私兵達を連れて二人に案内されて行った「ここが私達の村です」







「「!?」」私は「えっ何これ……村が全部燃えてる」「ここは都から離れた小さな村なんですけど、二百人の人達が暮らしてました」アガンが言うエンが「まさか事故で火事が起きて村ごと燃えたの?」




「いえ事故の火事ではありません人の手によってこの村は燃やされました」ヘディンが言う「どうゆうこと?誰かが意図的に燃やしたってこと?」私が二人に聞くと「「……はい」」「もしかして黒幕分かってるの?」






「……はい」「私達の村を燃やしたのはこの国の王子光海君〈クァンヘグン〉様です」「「!?」」「ごめん!思ったこと言っていい?」「「はい」」二人は言う





「こんなこと言ったらこの村に住んでた人にも二人にも失礼な発言だけど王族がこんなに酷く燃やすほどの土地じゃないでしょ?」エンが言う





「「それは……」」私はエンの片耳を引っ張って「痛い!痛い!クァン痛いよ離してよ」「離す前に私も思ったこと言う、さっき自分でも言ってたけどかなり失言だったよ」「だから先に謝ったじゃん」





「あんなの謝罪にならないよ、謝るぐらいなら言うんじゃないよ!」私は少し力を加える「痛いってば!」エンは私の体を押して私から離れる「クァン何で怒ってるの?」「エンが村の良さを分かってないからだよ」





「村の良さ?だってこんなこと言ったらまた失言かもだけどこの国の王子が欲す土地じゃないでしょ?」私が引っ張った耳をさすりながら言う「それはそうかもしれないけど村の良いところはちゃんとあるの!」「例えば?」







「水も綺麗だし、空気もいいし、景色もいい森には色んな動物、木の実がある私もこうゆう土地を何個か持ってるから分かるけど村って自然豊かで良いところなの」「へぇー確かに都よりこっちの方が空気も水も綺麗で体の弱いクァンには丁度いいのかもね」






「あっ今遠回しに私の悪口言ったでしょう?」「言ってないよ事実だよ」「「あの~お取り込み中申し訳ないのですが話を続けもよろしいでしょうか?」」アガン、ヘディンが少し戸惑いながら私とエンに聞く





私は「ごめんね、二人とも」エンは「どうぞ話を続けて」「私達は五年前からこの国を離れていたのです」「離れてどこへ行ってたの?」「明国です」エンは「明国に?、どうして?」と聞く






アガンが「ヘディンが朝鮮一の名医、ユ、チェヨン様にどうしてもお会いしたいと言うものですから私も一緒に行ってたのです」「えっ師匠に会ったの?」「はい、何度かお会いできました、ですが突然のお姿を消してしまわれて行方が分からないのです」とヘディンが答える





「二人が知らないなら師匠は一体どこにいらしゃるの?連絡も取れない、何してるかも分からないまさか師匠の身になにかあったんじゃ……」私は「エン落ち着いてチェヨンさんならきっと大丈夫だよ」





「そうだよね?何だって私の師匠は伝説の刀を持った一人だしそれに五万の人の刺客を一人で相手して圧勝したお方だから」「あの方はそう簡単に殺られるような方ではない、チェヨンさんを信じよう」「うん」アガン達を見て







「ごめんねまた二人だけの世界に入っちゃった」「まずは光海君をどう摘発するかだよねクァンなにか策はあるの?」「相手は王子だし首陽大君の腹違いの弟で、首陽大君様の後ろ楯を得ている人物そう簡単に摘発はできないもしかしたらこっちが先に殺られるかもしれない」





私が言うとエンは「確かに首陽大君は少し厄介な相手だよね、だってこの国の両班のほとんどを率いてるのは首陽大君だから」私は「しかもかなりの名門ばかり」と答える「やはり証拠があってもこの国の王子様を摘発するのは難しいのでしょうか?」「そんなことはない、一か八かの賭けだけど二人は乗る?」




「ちょっと待ってクァン、一か八かの賭けってかなり危険だってことだよね?まさか二人を危険な目に遇わせるつもり?」「確かに危険な目に遭うかもしれない」「危険な目に遭うだったらそんなの駄目だよ」「危険な目に遭うかもしれないけど私が必ず二人を守る」「クァン!」「私が政治を行う中で民を一度でも守れなかったことがあった?」






「なかったけど……またそんな体で無茶する気?」「私はどうしても光海君が許せない、民達ごと村を燃やすなんて犯した罪を償わせなきゃ気が収まらないだからエンお願い力を貸して」「全く本当に手のかかる姉だな、いつも無茶ばかりして」




「ごめんねエン」「で?私は何をすればいい」「あとで説明する、その前に二人に聞いておきたいことがあるの」「「はい何でしょうか?」」




「本当は二人は持ってるんじゃない光海君が犯した罪を立証する証拠、でもそれを私に見せない助けを求めてきたのはそっちなのになら一体何故?ここから私の憶測だけど試してるんだよね?私のことを本当に自分達を助けてくれるのか?」




「クァン、さっきから何言ってるの?」「この二人は私達に嘘をついてる、いい加減出てきたらどう?さっきからいるって気づいてるよ、二百人の村人の皆さん」私は森に向かった言う「「!?」」「ご心配なく、皆さんに危害を加えたりしないから」





すると森から二百人の村人が出てきたアガンが「どうして気づいたのですか?私達が嘘ついてるって」「私は何か行動を起こす時は基本相手を知ることにしている」ヘディンは「私達のこと調べたんですか?」





「うん、私の護衛に頼んでそなたらの村について役所で調べてもらった、だけどそなたらの村は火事の被害届けも二百人の村人が死んだという死亡届けも出ていなかった、それで私は護衛に実際に村を見に行ってもらった、村はちゃんとあったよ、ねぇハソン」私はハソンを見て問いかける「はいクァン様」と返事する







「「……」」「何でこんな嘘をついたの?私のことがそんなに信用できなかった?」私が二人に問いかけるとアガンは






「はい、正直に申し上げるとずっとへ、クァン様を疑っておりました、だって権力者は皆同じだか「両班ではない」それだけを理由に私達を見下だす、権力者はいつもいつも私達から理不尽な理由で食べ物、お金も奪っていく、」涙を流し始めるアガン、






「それに加えて私達の両親は私達が朝鮮を離れている間に光海君の手によって殺されました」「「!?」」「何もできませんでした両親が光海君の指示で酷い拷問を受けてるのに私達は何も知らず明国で過ごしておりました」「「……」」




涙を流しながら話を続けるアガン「私達の両親だけは飽きたらず私達から奪い取った物で裕福に暮らして最後には用済みになったら村ごと人々ごと燃やすそんな人達と同じぐらいの権力者をどうやって信用しろというのですか!?」私は「あー!頭にくる!一体何様なんだ?光海君め、絶対に許さない、それはそうだよそんな酷いことされたら信用できなくて当然だよ」






アガンとヘディン、村人が達は少し驚いたかのように私を見る「なんて悪党なんだ光海君は国の王子とあろう者が民達から食べ物、お金を奪って民達を苦しめ自分だけ裕福に暮らすとは証拠を見つけて徹底的に問いただしてやる、アガン」





「!?はい何でしょうか?」「この村が燃やされたのはいつ?」「三十日前です」「ジン、」「はいクァン様」「三十日日前の光海君の一日の動きを探って」「はいクァン様」





「待ってジン、これを持って、成均館(ソンギュンガン)に行ってセ、ヤンドっていう学録(ハクロク)の職に着く官僚に会いに行って、へ、エンの使いで来たそう言って」「はい承知致しました」ジンが行くと






私はアガンに歩みより「アガン、そなたらは権力者に散々苦しめられて来た、両班でこの国の大臣である私はアガン、ヘディン、村人二百人の民達には私が光海君と同じに見えるのだろうだけど一度だけでいい一度だけ信じて任せてもらえないかな?皆を守りたいの」







そう言って私はアガンを真剣に見つめるするとアガン衣から何枚も重なった紙を取り出して「これが光海君の罪を証明する証拠です、貴女を完全に信じた訳ではありませんが貴女の言葉にかけてみようと思います」





私は受け取り「それでいいよ、かけてくれてありがとう」そう言って微笑んだ、























































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