概要
少女は偽りを身にまとい、従軍する
地方の医者である祥華(しょうか)の父は、京師(みやこ)から離宮にやってきた貴人を診るよう依頼される。その貴人は貴妃であり、皇太子である黎基(れいき)を連れていた。黎基は幼いながらに利発で、子供の口約束とはいえ、黎基は祥華を嫁にしてくれるという。初恋に浮かれていた祥華だったが、父は陰謀に巻き込まれ、罪に問われる。祥華も兄と母と共に国外追放になるところを、黎基が秘密裏に、小さな里から出ずに生涯を過ごすという条件で救ってくれた。黎基自身もその後すぐに廃太子となる。――それから十年後。黎基は同盟国の援助要請に従い、行軍することに。この時、祥華のいる小さな里からも徴兵され、祥華は黎基の役に立ちたいあまり、約束を破って、名も性別も偽り他人に成りすまし従軍する。
※小説家になろう様にも投稿させて頂いております。
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