【FGA:12】2人組と4人組
数分前──亜蓮と雷人がレオン王子に
原因は言わずもがな──派手で色とりどりの
あるいは──身長が2
はたまた──何の縁か
ともかく。
時間としては数分前──の数分前、ちょうど突飛な4人組が入店してきた頃──それまでは普通に接客していたのに軽く騒ぎながら入店してきた
「ちょ、ちょっとお父さん助けてよ! もうお店の中も外もめちゃくちゃだよ!
「カワイイカワイイ玉のような我が娘の頼みだが……断る! 俺はあの冷やかしにきた
そういえば
ジェラミーは娘の話をまとめる事の拙さが目立つ話に耳を傾けながら──時々唸りのようなくぐもった声で相槌を打っていた──が、テレサの話が終わると急に部屋の重たそうな木製の扉こじ開け(ちなみにこの部屋はカミラ曰く貯蔵室らしい)中から"ぽん"と出てくると「……様子見るだけ、だぞ?」と言いあろう事か呼びに来た
テレサはそんな
────そしてそんな父親が"引きこもり脱却宣言"をした時を同じくして
「あれが──"
「話の流れ的に『仕方ない』って言ってたけど〜〜まさか
「まーあの人はなー。ちょい
「
数は数百を下らないだろうか──多くの人々の中に派手な格好に身を包んだ奇怪な4人組がいた。
1人は紅色の綺麗なさらりとした髪を持つ眉目秀麗な青年。
1人は茶色の煌びやかな髪の毛先を外側にハネさせた容姿端麗な少女。
1人は青色の艶やかな髪を真ん中で分けた顔貌の良い少年。
1人は白色の腰まで届く綺麗な髪を持つ容貌端正な少女。
まるで十人十色を
普通は。
そんな薄い色が目立つ民衆の中にそれほどカラフルな──派手な姿をした
不思議なことに周りの民衆は彼らを見向きもせず──否、
それはさておき。
亜蓮たちがどうなったかと言うと──
「はっはっは! すまんが待たせたな!」
そう言って移動式ワゴンの後ろから現れたのは"亜蓮と雷人"とこの後
今まさに"
またバスケットボールを投げつけらるのか(※『【FGA:7】異世界へ』参照)と思い"さっ"と身を強張らせた
「は? は!? なんだこりゃ!?」と全く隠さず驚嘆の声を挙げる
すかさず亜蓮の代わりに
「すみません。
そう言いながらレオンと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます