第25話 左上の腕輪

 空を見上げながら、さっきの事を考える。


 ――左手に装着してる腕輪を触りながら。 


 そう、この左腕の腕輪について話すには過去に遡ることになる。

 あれは、前の周回の時だった。


 ~2週目 王国歴1119年3月~


 最初の周回の時の違いを上げていこうと思う


 3万の私設領主軍を構えることが出来た。

 品種改良などを行いながら、領内収入を前回よりも数倍に伸びた。

 自分の土魔法のギフトを使い、前回と同じだけの能力まで上がった。


 これにより、1年ほど前に地下通路に行ったら、扉があったのだ。



 その扉に入ると案の定、鉄球がまつられていた。


 前回の周回の時は、これを持ちながら土魔法を使う時、気を失っていた。


 ならばもう一度やる必要があるので、セバスに言って体調が悪いからと言って部屋で休むと言い、自室の部屋に入った。



 前回と同じように、自室の壁に向かって壁を作るイメージで土魔法を使った。


 ――案の定、気を失っていた。

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