第24話 兵力の差

椅子に腰かけるとこれからの事を考えることにした。


(………何もかも一緒なんだな)


 領館のテラスから見えるのはのどかな風景。


 民衆は汗水たらして農業に勤しむ。


 最初の世界は、自分の土魔法のギフトを使い、民衆との信頼を勝ち取りながらじっくり発展してきた。



 2回目では、品種改良などを行いながら、なるべく収入を多めに得れるような政策をしてきた。


 勿論2回目のほうが領民の暮らしはかなり楽になっているはずだ。


 それに、軍備にも力を注いできた。


 最初の世界では兼用農家を含む兵数5000を集めるのがやっとだったが、3万の私設領主軍を構えることが出来てなお、黒字経営だった。


 空を見上げながら、さっきの事を考える。


 ――左手に装着してる腕輪を触りながら。

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