第10話 イーストウッド王国陥落
そうだ、入り口をふさいで籠城しないと。
――気持ちが落ち着いたところで、入口を隠蔽するための作業を始めた。
目の前の木のドアを壊し、土魔法で同じ石壁で塞ぎ始めた。
現在ハルトがいる部屋は通路の曲がり角にある部屋なので、同じ色の壁で塞げばまず見つかることが無い。
ましてはここは地下室。
こんなところに部屋があるとは外部の人間は分からないだろう。
土魔法を発動させる。
そう、この時左手には、神器である鉄球を持ってることを忘れて。
「………うっ………な………ん……だ………」
(………この鉄球、もしかして………)
その瞬間、鉄球に魔力を吸われる感覚を覚えたが、土魔法が発動されていないにもかかわらず気だるさを覚え、そのまま意識を失った。
◆
――一方その頃。
地上では逃げ惑う領民に、大群の兵士が襲い掛かっており、何十人も惨殺された。
運悪く地下室の真上で敵国の兵士が放った爆裂魔法の爆発のショックで、地下室は崩落してしまいハルトは生き埋めになっていた。
王国歴1120年9月30日
この日、エッグラース領は、滅亡した。
バットエンドNo.1
ハルト、生き埋めになる
◆王国歴1120年
入り婿として公爵の娘と婚姻していた、イーストウッド第2王子を反逆罪で処刑。
グランドフォート王国よりイーストウッド王国に攻め入り、わずか数日で滅ぼす。
その後、イーストウッド王国が完全に陥落したため、グランドフォート王国より北にあるノーザンテースト帝国は陥落する。
◆王国歴1123年
ノーザンテースト帝国を滅ぼした為、グランドフォート王国は神器を掌握した。
反乱の芽をつぶすため、ギフト持ちの人間を王国に取り入れる。
加入を拒んだギフト持ちは惨殺する【ギフト狩り】が行われる。
◆王国歴1125年
西方・南方の王国に侵略、その後陥落。
グランドフォート王国は大陸統一を果たす。
――この物語は、ここから始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます