第46話 悪魔の助け
「はあ、はあ、はあ」とレイは息を切らした。
「やはりお前を待っている未来は死だけのようだな」
「死が待ってたって、お前から逃げるよりましだ」レイは腕が痛いのを我慢しながら立ち上がった。
「その勇気、いつまでもつかな」ティルジン王は大きな光の玉を作り、レイに向かって投げた。レイは走ってよけようと思ったが、思うように足が動かず上手く逃げられそうになかった。もう終わりだと思いそうになった時、
「たかが夢の王が私の主人に手を出すとは、気違いか何かでしょうか」と言いながら、テイラはティルジン王の魔法を掴んで食べた。
「・・・お前は誰だ?」とティルジン王はテイラを見て少し引いたように言った。
「名乗りたくないぐらいにあなたが嫌いなので声かけないでください」とテイラはニッコリ笑いながら言った。まるで黒いバラがテイラの周りを飾るように。
「消えてもらえます?目障りな・・・」テイラはティルジン王よりも奥にいるカドラが目に入ってしまった。
「カドラ・・・様?」テイラはポカンとしていた。
「ん?テイラか」カドラは振り返った。
「何故ここに?」
「私の勝手だ」
「カドラ!この女はお前の知り合いなら私の味方に加えろ!」とティルジン王は割って入った。
「・・・それはできないな」
「なぜだ?」
「ハハハッ・・・」カドラは高笑いした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます