第42話 王の企み
「生きていて、くれて、ありがとう」レイはレブンの目に少しの光が戻ったような気がした。
「でも・・・お母さんは死んだよ」
「そう、か」すると、
「ドンッ」とドアに何かが当たった音が鳴った。家の中にいるみんなはドアの方を見た。
そして、
「ブワッ」とドアを通り抜けて、青い粉状の光が家の中に充満した。家の中を明るくしていた火は
「スウッ」と消えた。そして、テイラとサイは
「バッ」と姿を消した。
「ゲホッ」と皆は咳きこみ始めた。すると、体の力が血の気が引くかのように一気に抜けていった。膝から落ちたと思えば、視界にモザイクがかかっていき、真っ黒に染まっていき、皆は気を失った。光を失った家の中に
「ガチャ」とティルジン王が入ってきて、床に倒れているカルデ、レブン、レイを見下ろし、
「お前らさえ消えればもう私の平和は取り戻せる」と呟いた。
「フッハハハハハハハハハ!」とティルジン王は上を向いて左目を抑えながら高笑いした。
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