第27話 鍵

突き当りに来ると、左に曲がった。するとシクマが言った通り、階段があった。階段を下りると、小さな部屋があった。牢獄と同じような広さで、壁一面に鎧や剣、本、大量の鍵があった。シーヤは大量の鍵を見て呆然とした。

「どれが牢獄の鍵なの?」シーヤは鍵をじっくり見始めた。

「私以外皆の鍵を持って行かないといけないから、7個鍵を見つけないと!」とシーヤは気合を入れて言った。シーヤは鍵を一つ一つ見て、どれが牢獄の鍵なのか確認していると、

「ヒュッ」 と音が鳴り、シーヤの後ろから

「フワッ」と何かが来た。すると左側の鍵が揺れ、

「キンキンキン」と鍵同士が当たる音が鳴った。シーヤは揺れる鍵に吸い込まれるようにある一つの鍵を手に取った。その鍵は銀色で「牢獄」という文字が掘ってあった。すると6つの鍵が急に

「フワッ」と動き出した。そしてシーヤの手に鍵は乗っていった。シーヤは鍵を持って皆のいる牢獄へ走って戻った。

「皆!鍵持ってきたよ!」シーヤは皆に鍵を見せながら言った。

「ヤッター!」とジィサは喜んで言った。

「自由だー」とカギラスも喜んで言った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る