第26話 変身

「シーヤ!早速イタチになってみたら?」とジィサは言った。

「やってみる」シーヤは床に向かって手をかざし、力を込めた。すると白く光り出し、白く輝く綿のようなものがシーヤを包み、シーヤをイタチの姿に変えた。

「できた!」

「できた?!じゃあ鍵取りに行こ!」シーヤは牢獄の部屋を出ようとドアを登り、小さな窓から顔を出した。出ようとすると、腰のあたりで何かにハマっているような気がした。見てみると、窓に体がハマっているのではなく、水色に光る結界の魔法に引っかかっていた。

「結界があって出られないよー」

「え!どうしたらいいんだろ・・・」とジィサが悩んでいると、

「パチンッ」と指を鳴らす音が牢獄中に鳴り響いた。するとシーヤの引っかかっていた結界が消え、シーヤは廊下に落ちた。

「出られた!」とシーヤはお尻をさすりながら言った。

「なんで出られたの?!いやっいいわ。鍵持ってきて!」とジィサは言った。

「行ってくるー」とシーヤは言って、廊下の突き当りまで走っていた。

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