第25話 キィダの謎

ザカディーのところに着くと、

「また本ですか?」とキィダは聞いた。

「今回は今までよりももっと長い話が読みたい!」とザカディーは言った。

「あとそれから、何か小さな動物!できたら可愛い動物がいいな」とシーヤは言った。

「動物ですか?ペットはダメですよ。王様はペットが嫌いなので処分されてしまいますし・・・」とキィダは魔法で分厚い本を出しながら言った。

「ペットじゃなくて・・・久々に可愛い動物を見て、撫でたいだけ!」とシーヤは誤魔化した。

「それならいいですけど・・・」とキィダはザカディーに分厚い本を渡しながら言った。

「ウサギとかどうですか?」とキィダは聞いた。

「うーん。もうちょっと小さい動物がいいな」とシーヤは言った。

「イタチとかいいんじゃないか?」とカギラスは言った。

「イタチ・・・まあまあかわいい?」とシーヤが少し嫌そうに言った。

「いいじゃんイタチ!」とジィサは言った。

「イタチですね」とキィダは魔法でイタチを出した。黄色い魔法の光の中からイタチが現れ、イタチはシーヤの部屋に入って行った。シーヤはイタチを撫でた。

「・・・もういいや」とシーヤは言うと、イタチをキィダに渡した。イタチは消え、

「では私は王様の許に戻りますね」とキィダは言って、ティルジン王のところへ行った。その一部始終を見ていたティルジン王は

(なぜキィダはいつも牢獄のやつに本をあげたりと無駄なことをするんだ?・・・あれに結界を解く魔法について書かれていたら、キィダは脱獄を手伝ったことになる。キィダが私を裏切る可能性は十分にある・・・誰かがキィダの記憶を探ったとすれば・・・・・・軍隊の準備をする必要があるな・・・)とキィダを怪しんでいた。

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