第16話 牢獄の仲間
レイは一人寂しく、暗く冷たい部屋でうずくまった。
(どうして俺がこんな目に合わないといけないんだよ・・・俺が王に何したっていうんだ!)とレイはティルジン王に対する怒りでいっぱいにだった。すると、
「おい!新人!お前は何をしてここに来たんだ?」としゃがれた男の声が聞こえた。レイはドアの小さな窓から廊下を覗くと、前にあるもう一つの牢獄の部屋のドアにある窓からひげもじゃのおじいさんの顔が見えた。レイは、
「俺は何もしてない。ただ、現実の世界に帰るために王に許可をもらうために城に来たんだ。そしたら、許可は出さないって言いやがって、理由を聞いたって答えないんだ」と言うと、
「そうか、じゃあお前も俺たちの仲間だな!俺たちもあのバカげた王の都合で牢獄に入れられたんだ。これから仲良くしような!」とおじいさんが言うと、
「じゃあまず自己紹介からだ!俺はザカディー・ジアだ。科学が得意だ」とレイの左の部屋にいるザカディーが言った。
「俺はケイグ・リーガ。俺は泥棒だ!」とレイの前の部屋の右の部屋にいるケイグが言った。
「俺はカギラス・ベルリアンだ。武器に関しては天才だぞ!」とレイの前の部屋にいるカギラスが言った。
「私はジィサ・ペイク。機械いじりが趣味よ」とレイの右の部屋にいるジィサが言った。
「僕はカルデ・サンだよ。魔法を使うのが得意だよ」とザカディーの左の部屋にいるカルデが言った。
「私はシーヤ・ノイガー。見て、触れたものをコピーしてその姿になるのが得意よ」とザカディーの前の部屋にいるシーヤが言った。急に「シーン」と辺りが静まり返った。すると、
「ㇲ―。スー。ス―。」という寝息が聞こえたと思うと、
「起きろシクマぁ!」
「寝てんじゃねー!」
「起きろ!起きろ!」などととケイグとジィサとカギラスとシーヤとザカディーの5人が一気に怒鳴り始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます