第14話 許可

それからティルジン王は何かを考えるように、レイを見つめたり、宙を見つめたり、頭を抱えたりと、許可を出すのか出さないのかを迷っているようだった。するとティルジン王は決断したように一息つくと、ティルジン王から見た左側にいた執事に耳打ちをした。何かコソコソと伝えると、執事はレイとキィダに

「ついて来てください」とだけ言った。レイは不思議に思い、

「許可はどうなったんですか?」と聞くと、執事は

「・・・・・・。」と少し顔を暗くするだけで何も言わなかった。レイは

「ティルジン王!許可はどうなったんですか?」とレイはティルジン王に直接聞いた。

「失礼ですよレイさん!」とキィダは止めた。

「・・・よかろう答えてやる」とティルジン王はレイを見つめて言った。

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