第13話 王
「王様。現実に戻りたいと申す者をお連れしました」と使いは言うと、
「ガチャッ」とドアを開けて通してくれた。ドアのむこうには立派な玉座があり、そこに偉そうに王冠をかぶった王らしき男が座っていた。
「名は?」と男が偉そうに聞いた。
「レイです」
「私の名はティルジン・スピリーである。代々王の務めを果たしてきたスピリー家をお前は知っておるか?」とティルジン王は聞いた。
「知りません。現実に住んでいたので・・・」とレイはおずおずと答えた。
「ほう。現実の世界の者か。では・・・どうやってこの夢の世界に来た?」ティルジン王はレイをじっと見つめた。
「穴を作って、行き来してました」
「ふむ」
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