第8話 罪悪感

「それで何するの?」とレイは気を取り直して聞いてみた。

”では、あなたがいつも行き来するために使っている‘‘穴,,を作りましょう。‘‘穴,,を作るためには、強く「帰りたい」と願うことです。” 

「願う・・・」レイは帰りたいと願いながら、現実を想像してみた。

(現実・・・家・・・庭・・・お母さん・・・お母・・・さん・・・死んだ・・・俺のせいで・・・もう一生戻ってこない・・・孤独だ・・・生きてても意味ない・・・きっとお母さんもお父さんも俺のこと恨んでる・・・俺は死んだほうがいい・・・戻る必要はない・・・生きる価値なんて・・・)とレイは急に罪悪感に包まれ、周りが見えなくなり、膝から落ちてその場にうずくまった。頭を抱え、1人で自分を追い詰めた。

「俺のせいでお母さんは死んだ。俺に生きる価値なんてない。俺が死んでも誰も悲しまない。孤独だ・・・」と。

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