(7)学園長の服装が…エロい

召喚した幻獣達による空のパレードの後はいよいよこの魔法学園都市の先生達の登場である。


髪の毛の色1つとっても黒から金色、赤やら緑ととてもカラフルでとてもファンタジーな感じの人達だ、もちろん魔法使いとしての能力も高そうな人達である。


そしてその人達の真ん中にいる、薄い紫色の髪をした女性が他の人よりも前に出て話をし出した。


「ようこそエルマへ!私はラーベス、この魔法学園都市の学園長をしている者だ。我々学園都市の者達は諸君らを歓迎する、私は君達がここで多くの知識を学び、実力を研磨し、より高みへと至る魔法使いになれる事を願っている!」


ラーベス学園長か、正に魔法使いですって感じの出で立ちをしている女性だ。装飾が凝った杖を装備している。カッコいいなあと思う私だ。


彼女はローブを身に着けている、しかして胸の谷間や太ももがチラリと見える装備と言うスマホゲーの美女や美少女をコレクションするタイプのゲームに出て来そうなタイプの美女だ。エロい。


「ラーベス様がこの魔法学園都市のトップで、この魔法学園都市で1番の魔法使いです。この都市の結界もあの方が維持しているんですよ?」


「あの方が1人で、ですか?それは凄いですね」

「はいっラーベス様は素晴らしい方です」

イオちゃんが誇らしげにしている。


彼女は他にも色々と喋ってるし他の教師達も順に何か言っているが、本日1番気になったのがラーベス学園長の服装が露出度高めってことであった。



そして入学式とご挨拶とやらが終わると早々にラーベス学園長を始めとした教師達は後ろのお城に入って行った。


どうやら本当にあの城が学園都市の学園の部分って事だと思われる。

残された新入生を相手にするのは何処からともなく現れた先輩学生や教師とは別の職員と思われる人達だ。


魔力の質が明らかにさっきの教師達よりも低いので間違いないと思う。

「ふぅっこれでここにいる人々は、この魔法学園都市の住人であり学園の生徒になりました」


「案外あっさりとなれる者なんですね」

(………は?俺もいつの間にか生徒にされたってのか!?)

イオちゃんの言葉に本当かよって感じのユーリ言葉と無言でえ?って顔をしてるシアちゃんだ。


「フフッそこは学生を連れてきた教師達への信頼もあるんですよ、我々の学生を探す努力とその才能を見抜く目をですね」

「あん?エルフにそんなものはなかったじゃ…」


「さあっそれで?これからリエリ達は何をすれば良いんですか?他はともかくご主人様が直々に対応させられる事があるのなら早めにお願いしますよ、イオ」


精霊幼女が余計な事を言う前に完璧秘書のリエリがフォローに入った、あのスーツを内側から押し上げる巨乳にばかり目が行くが彼女のさり気ない気遣いはとてもありがたい。


「はいっ本来の学生はこの後も様々な学園都市の説明を十数名単位ずつで受けるのですが、皆さんは学生と言うより私が招待した客人と言う事になりますので……」


「……学園都市の施設の1つに……客人用の居住区がある」

「そうですミラ、そこに案内をしたいと思います。ただ私はこれから戻ってきた事を魔法学園都市の教師の方々に報告しなければなりませんので…」


「ふふ~~っなら私達に任せておいてよぉイオちゃん先生~~」

イオちゃんがエルフの生徒さん達と話をまとめている、すると赤ツインのエルフが一言。


「……1つ言っておくけど、客人用の居住区には他の国でも偉い人達の関係者とか多いから……気を付けておきなさいよ?」

何気ない忠告1つが嬉しい、きっとこの子も良い子なんだろな。


「はいっ気を付ける様にします」


返事を返してその居住区へと飛行魔法で向かう、イオちゃんとは別行動となった。

後は自由行動となっているのでゆっくり休もうかと思う、入学式って面白かったけどやっぱり疲れた中年である。



◇◇◇魔法学園都市・客人用居住区◇◇◇



「……これはまた」

「人間にしろ他の種族にしろ、よくもまぁこんな大きな建物を次から次へと作り出すものだな」


素直に驚く私と呆れが混じってるシアちゃんである、居住区って言っても客人用とか言ってたのでこじんまりしてると思ってたら全然違った。

豪華な数階建ての建物や大きな屋敷がそこら中にバンバン建っている、ここっ上流階級の居住区じゃないの?貴族街的なヤツとか。


確かにここにいる人達とトラブルになったら普通に面倒臭そうだなっと思わせるだけのブルジョアジーさを感じる。

元社畜は気圧されているぞ。


「はいは~い、こっちだよ~イオちゃんに受けた説明だと、確かこの辺りの……あった。アレだね、アレがアオノさん達が泊まる事になる所だよ」


見るとこれまた立派な屋敷だ。一体どれだけの社畜の人生を買えるのか中年には想像もつかないレベルである。

「……中の方も案内…します」

「おっお願いします…」


そして屋敷の中に向かう我々である。












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