閑話① 白雪姫とママの内緒話 




「どうしたのママ?」

「由紀那、何も私は意地悪で買い物に行ってきて欲しいなんて言ってる訳じゃないの。寧ろこれはあなたの為を思って言ってるのよ」

「…… どういうこと?」

「最近、私やパパから聞いて少しずつお料理の勉強頑張ってるでしょ? 初めは年頃の女の子だし、将来的に自立しようとする意識が芽生えてきてるのかなって思ってたけど…………あの子がきっかけなんでしょ?」

「……っ、うん」

「素直でよろしい。話を戻すけど、由紀那が作ったお料理って私やパパが少し味見すると、残りはぜーんぶ自分で食べてるじゃない? 着実にお料理の腕は上がってると同時に、増えてるところもあると思うんだけどなー? 例えば体重とか、ね?」

「っ!? どうして、知って……っ」

「お、図星かー。どうしてって、ちょーっと頭を捻れば簡単に分かるわよ。貴方が太りにくい体質とはいえ、私は母親なんだから」

「…………」



(……実を言えば、お風呂場の体重計に何度も乗って数字を気にしてる場面をこっそり覗いちゃったからわかったんだけどねー☆)



「由紀那、私が何を言いたいのかもう分かるわね?」

「……少しでも歩いて、痩せるべき」

「そのとーりっ! このまま体重が増えちゃって彼に嫌われちゃったら、由紀那も嫌でしょ?」

「…………っ」


 ギギギ、とほったらかしにしてしまった晴人へ視線を向ける。


「―――それは、絶対に嫌」

「なら、後はわかるわね?」

「うん。……言っておくけど、私がいない間に風宮くんに失礼なことは言わないで」

「もちのロン☆」

「古い」



(……さてさて、彼がいる状況で由紀那が行かなきゃいけない理由は言ってないけど、なんとか上手い具合に意識を逸らす事は出来たかな~? それにしても由紀那ったら……うふふっ)

















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たまにこういう閑話を投稿していきたいと思います!(/・ω・)/

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