第37話:第二次珊瑚海海戦

「……速やかに第四艦隊の救援に向かうであります、針路を西へ最大戦速! 航海長は航路の策定を、通信班は感度を密に、電探及び音探班は対空対潜警戒を厳とするであります!!」


 岬が声高らかに叫ぶと乗員達は即座に行動に移り怪訝な表情で島風を凝視するミンゴ艦長を尻目にその場から奔り去って行った。


 それは損傷し戦闘力を失っているとは言え敵を見逃す行為に他ならなかったが、その事に言及する者は居らず寧ろ数名の女性乗組員達は僅かに安堵の吐息を漏らしていた。


 ・

 ・


 暫く後、最大戦速で航行する島風の観測員が突如双眼鏡を見ながら前のめりになり双眼鏡と観測所の窓ガラスが接触する。


 観測員は僅かに痛みを訴えたがそれを気にする様子も無く急いで観測所の通信員に観測内容を伝え、通信員は速やかにそれを艦橋に伝達する。


「ーー! 艦橋了解! 艦長、右舷4時方向距離38000に出雲を確認との事です!」

「おお! やっと合流出来たでありますな!」

「いずもが居れば百人……いえ、千人力ですね!」

「で、ありますな!」


 戦隊旗艦出雲と合流を果たし安堵する島風の乗員達、その島風の姿は出雲からも確認されていた。



「左舷10時方向距離38000に島風を確認しました!」

「よし、島風との相対距離に注意しろ、針路速度そのまま、早急に第四艦隊と合流を目指すぞ」

「了解です!」

「ーー! 艦長、出雲一号(瑞雲)より入電、【第四艦隊見ゆ、南緯13度38分6秒、東経160度12分43秒、敵艦隊と交戦しつ東に移動中、敵、巡洋艦8、駆逐艦16と見ゆ】!!」


 島風との合流に出雲乗員達も喜び佐藤が改めて指示を出したその時、通信員から第四艦隊の座標と状態そして敵の数が伝えられた。


「巡洋艦8に駆逐艦16だと? 哨戒にしては多いな……!」


 菅田が思わず言葉をこぼす。


 確かに多いと佐藤も感じた、報告に在った艦隊は明らかに作戦行動規模の数を擁している。


 目的は何だ? 輸送船団の護衛か? それとも我々哨戒艦隊の撃滅なのか? この過剰な警戒網、よほど見られたくない物があるのか? 佐藤の脳内に色々な思考が巡るが突如発せられた航海長の言葉に思考が引き戻される。


「艦長、相対速度を考えると後40分程で目視距離に到達します!」

「よし、全艦砲雷撃戦用意! 主砲及び|回転式砲零式通常弾装填、魚雷発射管1番から4番まで一式80㎝魚雷装填!」


 最大戦速で波を切り裂き驀進する出雲艦内では既に配置に付いていた人員が各班長の指揮の下機敏に動く。


 大和程の質量を持たない出雲はそれなりに揺動しているが島風と違い歩けない程では無い。


 無論、訓練を受けた乗組員で有ればこそであるが……。


 天候は曇り、雨が降れば第四艦隊が逃げ切れるかも知れない、そう考える佐藤であったがまだ雨は降ってはいない。



 一方、第四艦隊は米艦隊の追撃を受け蛇行しながら応戦しつつ何とか東への針路を取っていたが、この時既に駆逐艦沖風おきかぜ野風のかぜを喪失し他の艦艇も小破乃至中破していた。


 この時米艦隊と第四艦隊は距離12000の同航戦で撃ち合っていたが、速力火力共に米軍側が圧倒しており第四艦隊は敗走に近い状態となっている。


 元々第四艦隊は教導艦隊として編成された艦隊であり配備されている艦艇も練習巡洋艦と旧式の峯風型駆逐艦であった。


 練習巡洋艦の香取と鹿島は速力こそ55ノットを発揮するが武装も装甲も貧弱で有り一線級の軽巡とまともに戦える性能では無かった。


 そして峯風型駆逐艦に至っては最大速力が50ノットしか出せず武装も型落ちの旧式である。


 対して米艦隊は重巡6、軽巡2、駆逐艦16と言う物量に加え最新鋭艦で揃えられており速力は60ノットを発揮、火力に置いても日輪第四艦隊を圧倒している。


「ーーっ!? 秋風被弾、脱落して行きますーーっ!!」

「や、矢風やかぜが……っ!!」

「く……っ! 救援は必ず来る、それまでは何としても耐えるのだ!!」


 艦隊旗艦鹿島艦橋で手すりに重心を預ける様に立つ鮫島提督が苦悶の表情で声を張り上げる。


 その間も第四艦隊は米艦隊の猛攻に晒され機関が損傷し脱落しつつも果敢に応戦した秋風が爆沈、続いて矢風が魚雷発射管に被弾し誘爆を起こし轟沈した。

 

 第一戦隊旗艦香取は艦が僅かに右に傾き二番主砲塔が大破し黒煙を吐いている。


 第四艦隊の残存戦力は練巡2隻と駆逐艦7隻で有るが、無傷な艦は無く満身創痍と言った状態であった。


 だが彼等には希望が有った、上空を旋回している出雲艦載機の瑞雲(出雲一号)が第四艦隊の現在地を打電しているのを受信していたからだ。


 つまりこの苦境を耐え抜けば必ず第十三艦隊が救援に来てくれる、それだけを希望とし圧倒的な敵艦隊の猛攻を耐え続けているのである。


 だがその時、鹿島の電探員が叫んだ。


「ーーっ!? た、対空電探に感有りっ!! 南方より多数の敵航空編隊が接近中、約30分で到達の見込み! 数は30から40と思われますっ!!」

「なーーっ!?」

「て、提督……っ!?」

「むぅ……っ!!」


 艦長と参謀は驚愕に固まった、鮫島はその場で眉を顰め唸り、手すりを握る手の甲には血管が浮き上がっている。


「ーー! 香取より入電! 【最早これまで、第一戦隊全艦敵艦隊に突撃せんと欲す】!!」

「……確かに、このまま航空機の餌食となるくらいなら勇猛に敵艦と砲火を交え散りましょう!!」


 香取からの入電は敵艦隊と戦い散りたいと言うものであり、それに鹿島の艦長も共感した。


 航空機主兵論が主流となりつつあるこの時代に置いても、未だ艦隊決戦思想を持つ者は多く、そう言う者達は航空機に沈められるのは恥であると思っているのである。


 特に教導艦隊として年配の軍人が多く配属されている第四艦隊はその傾向が顕著であった。


 そんな中、鮫島は一度瞑目しやがて神妙な面持ちで開眼し口を開く……。


「……ならん! 必ず救援は来る、それまで持ち堪え艦を港に帰す事こそが神皇陛下のふねを預かる我らの任務であるっ!! 尽忠報国は生きてこそ成せる義と知れ!!」


 その言葉に艦長と参謀は僅かに目を見開いた後神妙な面持ちで敬礼し艦内、そして戦隊各艦にも鮫島の言葉を伝達する。


 全員が納得した訳では無いだろうが、それでも鮫島の言葉は多くの将兵に響いた事は確かで第一戦隊も素直に従っていた。


 そんな中、南の空から不気味な羽音・・が聞こえ空に数十の黒い点が見えて来る、米航空隊が目視距離まで迫って来ていた。


 その数42機、内戦闘機12機、攻撃機30機であった。


「全艦対空戦闘用意!!」


 鮫島の指示を合図に事前待機していた者達が一斉に動き出し機銃座を稼働させる、大和や出雲の様な最新型とは違いその機銃座は防弾装甲は当然に風防すらも付いていない剥き出しの機銃座である。


 それでも機銃要員達は臆する事も無く銃口を空に向け敵機を待ち構える。


 その時、上空を旋回していた出雲一号が【ワレ第四艦隊を直援す】との打電を発信した後、猛然と加速し敵航空隊の方向に飛び去って行く。


 その十数分後、【敵機全て新型なり、注意されたし】の打電を最後に出雲一号からの連絡は途絶した……。 


 しかし出雲一号も只ではやられなかった様で、この時米航空隊は1機の戦闘機と2機の攻撃機を喪失し隊列が乱され日輪第四艦隊への到達が数分遅れる事になった。 


 その数分の差が正に第四艦隊の命運を分けた。


 米攻撃機の牙が日輪第四艦隊に届かんとしたその時、北の空から飛来した12機の銀翼の戦闘機によって米航空隊は次々と撃墜されて行き、第四艦隊各艦から歓声が上がる。


 更に東からは出雲と島風が現れ第四艦隊は歓喜に包まれた。 



 ====重巡出雲艦橋====



「第四艦隊及び敵艦隊、12時方向距離45000で捕捉!」

「対空電探に感有り、左舷9時方向より敵航空編隊接近中!」

「空は瑞雲と後続の基地航空隊に任せる、左舷反航砲雷撃戦用意! このまま(両艦隊の)間に突っ込むぞ!!」

「聞いたなお前達ぃ! 出雲の初陣にゃお誂え向きの状況だぁ!! このふねはホテル何かじゃ無い事をお思い知らせてやるぞぉ!!」

「「「「「おおーーっ!!」 」」」」

「「「「お、おおー……!?」」」」


 佐藤の指示に菅田は歯を剥き出しに口角を上げ気風良く声を張り上げる。


 その声に力強く呼応したのは2年間トーラクの守護神だのホテルマンだの揶揄され続けて来た古参(と言っても若者だが)の乗組員達であった。


 配属されて日が浅い者達や女性達はイマイチ乗り切れていなかったが先輩達の気迫に押され空気を読み遅ればせながら呼応した。


 出雲は最大戦速のまま第四艦隊と米艦隊の間に割って入る針路を進み、島風は取り舵を取りその進路から外れたが、これは事前に受けた佐藤の指示によるものである。


 80ノットもの高速のまま出雲は主砲4基12門と回転式砲を米艦隊に向ける。


 この時出雲と米艦隊との距離は約6000で現代海戦においては至近距離といって差し支えない危険な距離で有った。


 米艦隊は超高速で急接近する日輪の新型(米軍にとって)巡洋艦に驚いてはいたが、たった一隻と侮ってもいた。


 砲撃する為に速度を落としたところを袋叩きだ、と米艦隊司令はほくそ笑んでいた。


 しかし出雲は速度を落とす事無く砲撃を開始、いくらこの距離でもそんな砲撃が当たるものか日輪海軍は砲撃のやり方も知らんのか?と米艦隊司令が嘲笑を浮かべ肩を竦めていると僚艦の重巡の左舷上部が吹き飛びその爆圧で浸水したのか傾き始めていた、その直後軽巡1隻と駆逐艦数隻が回転式砲の掃射を浴びて大破若しくは爆沈していく。


 砲安定装置の存在など知る由もない米艦隊司令は肩を竦めたポーズのまま開いた口を閉じる事無く固まった……。


 数秒後、我に返った米艦隊司令は応戦を指示、米最新鋭重巡洋艦ボルチモア級6隻の砲撃が数発出雲に直撃するが大したダメージを受けていない事は明白であった。


 これに驚愕し、不利を悟った米艦隊司令は出雲から距離を取る為最大戦速面舵を指示、然しその先には島風が速度を落とし待ち構えていた。


 島風はその場で魚雷を全弾放つと砲撃をする事無く脱兎の如く踵を返して逃げ出した。


 米艦隊は島風の存在には気付いていたが、出雲の脅威から距離を取る事を選択した米艦隊司令はまたもその存在を軽視してしまった、その結果、米艦隊旗艦と出雲の砲撃で傾いていた重巡から数本の巨大な水柱が立ち上がり米旗艦は轟沈、もう一隻は大破横転した後に爆沈した。


「敵巡洋艦1隻の轟沈を確認、もう一隻も完全に大破沈黙!」

「おお、艦長の指示通りとは言え岬の奴やるなぁ!!」


 通信員の報告に菅田がガッツポーズを取り喜ぶ。


「俺達も負けていられないな、魚雷発射管1番から4番方位2.0.5に向け発射! 発射後直ちに次弾装填!」


 佐藤が指示を出すと艦底兵装である98㎝連装対潜砲2基4門が駆動し魚雷4本を発射する、因みにこの間も主砲の砲撃は続いており、回転式砲は冷却中クールダウンである。


 この時出雲は取り舵で北に退避する米艦隊の右舷に回り込もうとしており、放った魚雷は米艦隊を背後から追う形となっている。


 数分後出雲の放った魚雷は米駆逐艦1隻の艦尾を粉砕し重巡1隻を航行不能にした、米海軍には『蓄力炉エンジンが無事なら砲撃は出来るから応戦』と考える者は少ない様でアッサリ砲を下げ白旗を上げた。


 無論艦内では重要書類の焼却などは行われているであろうが……。


 とまれ数十分前には圧倒的優勢であった米最新鋭巡洋艦隊の戦力は重巡3、軽巡1、駆逐艦10隻にまで減少していた。


 空の方も瑞雲の活躍によって米航空隊が撃退されており、航空攻撃による第四艦隊の損害も軽微であった。


 然し米航空隊の増援が接近中で有り戦況はまだまだ予断を許さない状況で有った。


 そんな中、退避する米艦隊の中から軽巡と駆逐艦が面舵を取り反転し、それに呼応する形で重巡も取り舵を取り反転を始めた。


「ふむ、挟み撃ちにするつもりか? 定石だが彼我の機動性を考慮していないな……針路速度そのまま、魚雷発射管1番から4番まで全て注水、主砲照準左舷重巡洋艦、副砲及び回転式砲照準右舷水雷戦隊、撃ち方始め!」


 出雲は最大戦速で直進しながら主砲と回転式砲をそれぞれ左右に向け主砲は米重巡と距離8000で撃ち合い回転式砲と副砲は距離6000から尚も接近する米水雷戦隊に向け射撃された。


 暗雲立ち込める大海原で出雲とボルチモア級の28㎝砲弾が交差し互いの艦体間近に水柱を立ち上げる、その反対側では米水雷戦隊が雷撃で[いずも]を仕留めんと果敢に接近する。


 その内の米駆逐艦2隻が回転式砲の掃射を浴びて爆散するが米水雷戦隊は想定内とばかりに後続が果敢に向かって来る。


「回転式砲過熱限界! 冷却完了まで300秒!」

「2時方向距離5000より魚雷多数接近っ!!」

「ふむ、魚雷1番から4番、方位0,4,5へ放て! 速度そのまま面舵45、主砲1番2番照準米水雷戦隊、3番4番そのまま!」


 出雲が右に舵を切ると同時にそれまで米重巡に向いていた1番2番主砲塔も右に旋回し、その砲身が出雲正面で横腹を晒す米水雷戦隊を捉える。


「魚雷、本艦正面距離4000!!」

「回転式砲冷却完了まであと280秒!!」

「舵戻せ! 針路速度そのまま、主砲撃ち方始めぇ!!」


 佐藤が射撃指示を出し[いずも]は80ノットで突撃しつつ2基6門の28㎝砲が火を噴く、大和の64㎝砲の迫力とは比べるべくも無いが、それでも巡洋艦の主砲としては凄まじい轟音を響かせ、その砲弾は米駆逐艦1隻を爆砕した。


「ぎょ、魚雷、本艦正面距離2000ーーっ!!」

「あ、当たるーー」

「ーー左舷側面噴進機垂直最大噴射!!」


 魚雷が[いずも]の目と鼻の先まで迫って来た刹那、佐藤の指示で側面噴進機を最大噴射した[いずも]は艦を左に傾かせながら右斜めに急激にスライドした。


 この出雲の動きを目撃した米軍人達は余りの衝撃的な光景に皆目を剝いたのは言うまでも無い。


 そして急激に針路を変えた出雲の前方には無防備に横腹を晒す米駆逐艦が有った。


「総員衝撃に備えっ!!」


 しかし出雲は速度を落とす事も進路を変える事も無く其のまま直進すると米駆逐艦と接触しその衝撃で米駆逐艦は真っ二つに折れ轟沈する事になるが出雲に損害は無かった。


 そしてそのまま主砲砲身を同じく無防備に横腹を晒す米軽巡洋艦に向ける射撃する。


 米軽巡に座乗していた戦隊司令にとっては一瞬の出来事だっただろう、友軍艦の艦を割り現れた敵艦の至近距離からの砲撃を躱す術など有ろう筈がない。


 米軽巡は出雲の主砲弾の直撃を受け無残に爆散した後、蒼海の藻屑と消えて行った……。


 出雲の想定外の機動力に虚を突かれ旗艦を失った水雷戦隊は完全に混乱し砲撃で応戦する艦や魚雷を放つ艦などバラバラの行動を取り最早艦隊としての機能は喪失していた。


 その混乱は悲劇を引き起こした、出雲を狙って米駆逐艦が発射した魚雷が対角線上に展開し砲撃を敢行していた米駆逐艦に命中、轟沈させてしまったのだ。


 尤も、その駆逐艦は魚雷発射直後に出雲の砲撃を受け轟沈した為、その事実を知らずに水底に没していった、それが不幸中の幸いな事なのかは意見が分かれるだろう……。


 その時、米重巡2隻から巨大な水柱が立ち上がる、数分前に出雲の放った魚雷が狙い通り命中した様だ。


 米重巡は一隻が2発の魚雷を受け弾薬庫誘爆で轟沈、もう一隻が1発の魚雷を受け大破し艦が左に傾いた。


「よっし! これで敵の残りは駆逐艦4隻に重巡2隻かぁ、そろそろ引いてくれねぇと敵機が来ちまうなぁ……」

「それを向こうも狙っているのかもな、増援艦隊が来ている可能性も有る」

「……艦長、嫌な事言わないで下さいよ」 

「ーーっ!! 艦長、方位1,5,7距離46000で敵影捕捉!! 数は約20、艦種不明!!」

「ーーっ!? ほら、艦長が余計な事言うから……」

「俺のせいか……!?」

「ーー! 朗報です、第二戦隊が海域に到着しました!」

「基地航空隊も間も無く到着予定です!」

「おお、これで此方が断然有利になりますね!」

「だと良いがな……」


 この時、時刻は16時20分、哨戒艦隊の遭遇戦から端を発したこの戦いは、後に第二次珊瑚海海戦と呼ばれる大きな戦いに発展しつつ有った。


 しかしこの海戦も後の大きな戦いの序章に過ぎない事を知る者はこの時の日輪海軍には誰も居なかった……。



【後書き】

   ~~登場兵器解説~~


◆重巡洋艦いずも 全長260mメートル 幅28 mメートル 基本排水量5万㌧ 速力80ノット  主砲180度旋回速度:3秒


 兵装:28㎝50口径三連装砲x4基(前部2基 後部2基) 

    試製回転式対艦砲x1基(前部)

    装噴進弾垂直発射装置x20基20門(前部甲板) 

    12㎝汎用連装砲x4基(艦体両舷)       

    35㎜三連装速射機関砲x16基(構造物両舷端6基 他各要所配置) 

    98㎝連装対潜砲x2基(艦底中央前後) 

    垂直離着陸艦上戦闘機・瑞雲零型x2機


装甲:両舷装甲:50㎜~400㎜零式相転移装甲(最大厚防御区画90%)

    水平装甲:50㎜~400㎜零式相転移装甲(最大厚防御区画90%)

    水線下装甲:50㎜~400㎜零式相転移装甲(最大厚防御区画90%)

    対水雷三層構造複合式空間機構


 主機関:ロ号艦本零式試製蒼燐核動力炉 1基 

 副機関:ハ号艦本零式試製蒼燐蓄力炉 2基   

 推進機:零式試製蒼燐噴進機 4基 / 零式試製側面蒼燐噴進機 20基       


 艦体維持管制装置:荒理(すせり)


 概要:八刀神景光が設計開発した機動・・巡洋艦、80ノットと言う異常な速力を発揮し、従来とは比較にならない出力の側面噴進機を搭載した現行の艦船とは一線を画す機動性を持つ艦である。


 三番主砲塔部に回転式砲ガトリング・カノンを搭載しているのは、28㎝三連装砲だと射撃時の振動が許容を超える為である、尚この時の着想を経て大和の三番主砲部に回転式砲ガトリング・カノンを搭載する事を思い付き実行するが大和の艦幅と安定性が有れば三番主砲が64㎝三連装砲でも問題無く射撃出来る為、大和への回転式砲ガトリング・カノンの搭載は景光の好奇心に過ぎないのでは無いかと疑われている。

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