第10記:不合

 世の中は「黄金週間」の真っ最中だが、そういうものとは無縁の暮らしを送っている。明日から仕事である。休日出勤扱いになるから、割増料金をいただける。その意味では「ゴールデン」と云えるかも知れぬ。

 今週は結構忙しい。月・火・水・木と働いて、金曜日は植*祭の準備作業に行かなくてはならぬ。気の進まないことではあるが、恩人の頼みゆえに断れないのである。


 野外作業そのものは嫌いではない。メンバー的な問題である。反りの合わない方が何人かいるわけです。当然、あちらも、俺と同じことを考えておられるでしょう。休みの日まで、合わない人と会いたくない。

 腹の中に「毒」を飼っている人間といっしょに行動していても全然楽しくない。異様に疲れる。肉体的疲労よりも、そちらの方が俺にとっては何十倍も苦痛なのである。我慢を強いられるのが辛い。俺は我慢ができない性質(体質)なのだ。もし「枷」がなければ、即刻退場するのだが……。


 作業が終了したら、俺は帰る。すぐに帰る。一番早いバスに飛び乗って、現場から脱出するつもりである。仲良く会食なんて、無理だ。とんでもない話である。

 その日は丸々潰れてしまう。帰宅後に愛機を動かす気力(体力)は多分ないだろう。翌日は洗濯デーだから、ぴよぶっくの更新はその後ということになる。おあずけを命じられたイヌの心境である…って、誰かの台詞みたい。


 金曜から今日にかけて、ダサク6頁とダブン6頁、計12頁を投稿した。斬り合いの場面に章の半分以上を費やしてしまった。爆破やら爆発やらが出てくるので、なかなか大変だった。どういう風に書けば良いのか、まったくわからないからである。一旦迷路(地下)に潜った我が物語は再び都市(地上)に戻った。当面の展開はある程度出来上がっている。その意味では困ることはなさそうである。


 ダブンの方は悩むことはほとんどない。頭の中に湧いてくるものを、そのまま文字に変換すればいいからである。さっき、95次元を投稿した。目標にしている100次元まで、残り5次元である。今月中をメドに、なんとか達成したいものである。〔5月3日〕


♞この頃、知友の依頼で、植*祭の手伝いをやっていた。あまり役に立たなかったらしく、以後、お呼びがかからなくなった。文中の「誰か」とは、人間界に潜入したスパイデーモンのこと。原作を読んでもらえばわかります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る