ugly,strong, and dignified.

 "ugly,strong, and dignified"は、ジョン・ウェインが墓碑に刻ませようとしたスペイン語の意味を、彼自身が説明した言葉。

 ウェインはアメリカを代表した俳優(1907~1979)。


 ウイキペディアの日本語版によると、講談社の「20世紀全記録 クロニック」では「醜く、強く、確かに」と訳されている。

 また、ウイキペディアの英語版を読むと、墓碑に刻むように求めた言葉は"Feo,Fuerte y Formal"。


 feo(ugly)とfuerte(strong)はよいとして、Formal(dignified)の「確かに」が日本語として成立していないように思うが、どうだろうか。

 調べてみると、dignifiedには「威厳のある」「堂々とした」「品位のある」という語意があった。

 対してformalは「まじめ」「りち」「礼儀正しい」を意味する。


 試しに訳してみると、"Feo,Fuerte y Formal"は「醜くとも、強く、まじめに」で、"ugly,strong, and dignified"は「不格好でも、強く、堂々と」か。

 墓碑に刻まれる言葉なら、「彼は醜くとも、強く、まじめに生きた」「彼は不格好でも、強く、堂々と生きた」はどうだろう。


 "Feo,Fuerte y Formal"は、スペインのことわざか何かなのかもしれないが調べきれなかった。

 何にせよ、「醜く、強く、確かに」を目にして、読者は納得したのだろうか。

 ちなみに英語版のウィキペディアによると、墓碑には別の言葉が刻まれたとのこと。


参照:ジーニアス英和辞典

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