「大横綱」はオオかダイか?

 大横綱の読み方は、オオヨコヅナ派とダイヨコヅナ派がいる。

 大昔はオオヨコヅナと読むほうが主流であったようだが、現在はダイヨコヅナが押しているようだ。

 私は訓でそろえて読むのが自然と思い、オオヨコヅナ派を贔屓としている。


 ダイヨコヅナ派の言い分のひとつに、ダイにはオオにはない、「すぐれている。また、位が高い」(明鏡国語辞典)という意味があり、であるから、ダイヨコヅナと読むのだ。

 というのがあるのだが、オオにも「尊敬・広大などの意味を表すのに用いる接頭語」という意味合いがある。

(そもそもを言えば、大の音訓で意味が変わるというのはナンセンス)


 私がオオヨコヅナを押す一番の理由は、大関の読み方にある。

「もと、力士の最高位。その中から特に選ばれた者だけに横綱の称号が与えられた」(明鏡)という大関は、大関取(オオセキトリ)が縮まり、オオゼキとなったものだ。

 であるならば、オオヨコヅナと読むのが自然のように思うし、ダイヨコヅナとするのならば、大関もダイゼキとそろえるべきではないだろうか。

 また、大相撲とて、ダイズモウと呼ぶべきであろう。


 しかし、やはりそうなると、音訓交ったダイゼキ、ダイズモウは耳障りがいまいちであり、それはダイヨコヅナにも言えると、私は思う。


 さて、オオとダイのこの勝負、どうなることやら。

 両者見合って、はっけよい、残った⁉

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