コロナビア

「この世の王子は今、断罪されている」(ヨハネによる福音書16章11節に記されたイエスの言葉)


 聖書の原文でサタンとその統治を指すギリシャ語は、通常、「権力」や「権威」の意味を成す。


 ―――――(第1ヨハネ5:19-20)―――――――――――――――――

 19 また、わたしたちは神から出た者であり、全世界は悪しき者の配下にあることを、知っている。

 20 さらに、神の子がきて、真実なかたを知る知力をわたしたちに授けて下さったことも、知っている。そして、わたしたちは、真実なかたにおり、御子イエス・キリストにおるのである。このかたは真実な神であり、永遠のいのちである。

 21 子たちよ。気をつけて、偶像を避けなさい。

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 ―――――(コロサイ人への手紙 2:8-15)―――――――――――――

 8 あなたがたは、むなしいだましごとの哲学で、人のとりこにされないように、気をつけなさい。それはキリストに従わず、世のもろもろの霊力に従う人間の言伝えに基くものにすぎない。

 9 キリストにこそ、満ちみちているいっさいの神の徳が、かたちをとって宿っており、

 10 そしてあなたがたは、キリストにあって、それに満たされているのである。彼はすべての支配と権威とのかしらであり、

 11 あなたがたはまた、彼にあって、手によらない割礼、すなわち、キリストの割礼を受けて、肉のからだを脱ぎ捨てたのである。

 12 あなたがたはバプテスマを受けて彼と共に葬られ、同時に、彼を死人の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって、彼と共によみがえらされたのである。

 13 あなたがたは、先には罪の中にあり、かつ肉の割礼がないままで死んでいた者であるが、神は、あなたがたをキリストと共に生かし、わたしたちのいっさいの罪をゆるして下さった。

 14 神は、わたしたちを責めて不利におとしいれる証書を、その規定もろともぬり消し、これを取り除いて、十字架につけてしまわれた。

 15 そして、もろもろの支配と権威との武装を解除し、キリストにあって凱旋し、彼らをその行列に加えて、さらしものとされたのである。――――――――――――――――――――――――――――――――


 時折、聖書の文章は、サタンの王国におけるこれらの「権力と権威」が誰であるかを示している。


 その一つがダニエル書、地政学的主要国にはそれぞれ悪魔の長がおり、「王子」と呼ばれる。

 サタンによって順位付けをしていることが記されている。

 これらの「王子」らは、地上を支配する最高位にあり、サタン自身に直接つかえていることになる


 ――――(ダニエル書10:10-21)――――――――――――――――――――

 10 見よ、一つの手があって、わたしに触れたので、わたしは震えながらひざまずき、手をつくと、

 11 彼はわたしに言った、「大いに愛せられる人ダニエルよ、わたしがあなたに告げる言葉に心を留め、立ちあがりなさい。わたしは今あなたのもとにつかわされたのです」。彼がこの言葉をわたしに告げているとき、わたしは震えながら立ちあがった。

 12 すると彼はわたしに言った、「ダニエルよ、恐れるに及ばない。あなたが悟ろうと心をこめ、あなたの神の前に身を悩ましたその初めの日から、あなたの言葉は、すでに聞かれたので、わたしは、あなたの言葉のゆえにきたのです。

 13 ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、

 14 末の日に、あなたの民に臨まんとする事を、あなたに悟らせるためにきたのです。この幻は、なおきたるべき日にかかわるものです」。

 15 彼がこれらの言葉を、わたしに述べていたとき、わたしは、地にひれ伏して黙っていたが、

 16 見よ、人の子のような者が、わたしのくちびるにさわったので、わたしは口を開き、わが前に立っている者に語って言った、「わが主よ、この幻によって、苦しみがわたしに臨み、全く力を失いました。

 17 わが主のしもべは、どうしてわが主と語ることができましょう。わたしは全く力を失い、息も止まるばかりです」。

 18 人の形をした者は、再びわたしにさわり、わたしを力づけて、

 19 言った、「大いに愛せられる人よ、恐れるには及ばない。安心しなさい。心を強くし、勇気を出しなさい」。彼がこう言ったとき、わたしは力づいて言った、「わが主よ、語ってください。あなたは、わたしに力をつけてくださったから」。

 20 そこで彼は言った、「あなたは、わたしがなんのためにきたかを知っていますか。わたしは、今帰っていって、ペルシャの君と戦おうとしているのです。彼との戦いがすむと、ギリシヤの君があらわれるでしょう。

 21 しかしわたしは、まず真理の書にしるされている事を、あなたに告げよう。わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません。――――――――――――――――――――――――――――


 これらの章は、2人の悪魔の長が言及されている。

 1 人は「ペルシャの王子」、もう 1 人は「ギリシャの王子」と呼ばれています。


 神の国に仕える善良な天使の一人は、「王子長」ミカエルとしても言及されている。ミカエルはヨハネの黙示録で言及されている:


 ――――(黙示録12:7-9)――――――――――――――――――――

 7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

 8 勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。

 9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

 ――――――――――――――――――――――――――――――


 聖書が書かれた時代には存在しないアメリカはどうであろうか?


 1776年の建国以来、米国の目標は新世界秩序の中心となることだった。


 アメリカはまず、フリーメーソンによって建国され、フリーメーソンの一員である悪魔によって統治されてきたことを理解する必要がある。

 アメリカは「キリスト教の国」としてしられる。

 私は、キリスト教という宗教が、世界中の宗教とともに、フリーメーソンによって運営されている悪魔の世界システムの一部であると理解している。


 アメリカが最後の「超大国」としての最後の段階を迎えようとしている今、世界で最も強力な悪魔の一人として、おそらくは、サタンに次ぐ指揮官として、世界中の大部分を支配する巨大な悪魔の力が存在することは理にかなっている。

 サタンが地上に住む物理的な場所も、現在のアメリカにある可能性もある。


 このアメリカを支配する悪魔の長であるこの悪魔は、コロンビアという名の女性の霊であろう。


 オンライン語源辞典で「Columbia」を調べてみよう

 https://www.etymonline.com/word/Columbia


 ”クリストファー・コロンブス(コロンビアも参照)の名前にラテン語の「国」の語尾-iaをつけたもの。”


 ”1754年にキングス・カレッジとして設立され、1784年に改名されたコロンビア大学(米国ニューヨーク州)などがそうである。また、コロンビア特別区(1791年、コロンビア準州として)、ジョセフ・ホプキンソンの愛国歌「コロンビア万歳」(1798年)、ジョエル・バーロウが米国のために叙事詩を書こうとした「コロンビアド」(1807年)などもある。Columbiadはまた、1811年に米国で導入された鋳鉄製の重い滑腔砲の名前でもある。”


 ウィキペディアには、米国の象徴としての「コロンビア」の歴史に関する項目もあります。

 https://en.wikipedia.org/wiki/Columbia_(personification)


 ”ミス・コロンビアとしても知られるコロンビアは、アメリカの女性国家擬人化である。また、アメリカ大陸と新世界に適用された歴史的な名前でもある。”


 ”この連想から、コロンビア特別区、サウスカロライナ州コロンビア、コロンビア大学、「コロンビア万歳」、コロンビア・レディヴィヴァ、コロンビア川など、多くのアメリカの地名、物、機関、会社の名前が生まれた。”


 ”自由の女神(Liberty Enlightening the World、1886年建立)のイメージは、自由の女神はコロンビアの一面として見られていたものの、1920年頃には、米国の女性シンボルとしてコロンビアの擬人化から大きく取って代わられた。21世紀にコロンビアが最も目立つようになったのは、ハリウッドの映画スタジオ、コロンビア・ピクチャーズのロゴの一部としてである。”


 ”コロンビアは新ラテン語のトポニムで、1730年代からアメリカ合衆国を形成した13の植民地を指して使われていた。ジェノヴァの探検家クリストファー・コロンブスの名前と、ラテン語の国名によく見られる語尾-ia(ブリタニア、ガリア、ニュージーランドなどに類似)に由来する。”



 この 「コロンビアの精神 」、その第一の意味は 「自由 」を意味する 「リバティー 」のその一つである。

 「自由」という概念はアメリカで育ち、

 「自由 」という価値観が、アメリカで、他のすべての国々よりも優れた存在にしていると信じ込まされてきた。

 コロンビアは「アメリカ」の「精神」であり、「新世界秩序 」を表す。のである。


 この「自由」とは?

 サタン、フリーメーソンから理解すれば、「神と自由」そして、道徳の束縛からの自由となるだろう。

 ―――――(ヤコブの手紙4:4)―――――――――――――――――――――

 姦淫の民よ、世との友好は神への憎しみであることを知らないのか。この世の友となることを選ぶ者は、神の敵となる。

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 聖書によれば、この 「自由 」の概念は奴隷となり、サタンとその世界システムの奴隷となる。

 新約聖書の教えによれば、真の「自由」、すなわち自由はイエス・キリストのうちにのみ見出される。



 ―――――ルカによる福音書4:18―――――――――――――――――――

 8 「主の御霊がわたしに宿っている。貧しい人々に福音を宣べ伝えさせるために、わたしを聖別してくださったからである。主はわたしをつかわして、囚人が解放され、盲人の目が開かれることを告げ知らせ、打ちひしがれている者に自由を得させ、

 19 主のめぐみの年を告げ知らせるのである」。


 ―――――ガラテヤの信徒への手紙5:1―――――――――――――――――――

 由を得させるために、キリストはわたしたちを解放して下さったのである。だから、堅く立って、二度と奴隷のくびきにつながれてはならない。(ガラテヤ5:1)


 ―――――ヨハネによる福音書8:34-38―――――――――――――――――――

 34 イエスは彼らに答えられた、「よくよくあなたがたに言っておく。すべて罪を犯す者は罪の奴隷である。

 35 そして、奴隷はいつまでも家にいる者ではない。しかし、子はいつまでもいる。

 36 だから、もし子があなたがたに自由を得させるならば、あなたがたは、ほんとうに自由な者となるのである。

 37 わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っている。それだのに、あなたがたはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉が、あなたがたのうちに根をおろしていないからである。

 38 わたしはわたしの父のもとで見たことを語っているが、あなたがたは自分の父から聞いたことを行っている」。(ヨハネ8:34-38)。

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 ――――(ペトロの手紙二2:17-19)―――――――――――――――――――――

 17 この人々は、いわば、水のない井戸、突風に吹きはらわれる霧であって、彼らには暗やみが用意されている。

 18 彼らはむなしい誇を語り、迷いの中に生きている人々の間から、かろうじてのがれてきた者たちを、肉欲と色情とによって誘惑し、

 19 この人々に自由を与えると約束しながら、彼ら自身は滅亡の奴隷になっている。おおよそ、人は征服者の奴隷となるものである。

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「自由」を提供すると主張する者は、実際はサタン、そして、その世界体制の奴隷なのである。


 「自由」という悪魔の価値観は、他国に対して「自由」を強要し、他国に対して「自由」を戦争の口実として、もう何十年も使われてきた。

 敵国を爆撃し、その国や文化を破壊し、「自由」を強制するのだ。

 この自由世界において、アメリカの敵がアメリカを攻撃するとき、彼らがアメリカを攻撃するのは 「我々の自由を憎んでいるからだ 」と主張する。


 ニューヨーク経由で米国を訪れる人々が最初に目にするのは、この悪魔的パワーを表現する女性である。

 そして、もちろんのこと、「コロンビア特別区」とは、米国の政治の中心であるワシントンD.C.である。

 この「コロンビア特別区」は、フリーメーソンと悪魔的象徴に満ち、明らかに悪魔的勢力によって支配されている


 現代における悪魔のような「拡張」は探検家クリストファー・コロンブスに始まり、すでにここに住んでいた原住民を追い出すことによって今日の米国を構成する土地を乗っ取るために使用された「マニフェスト・デスティニー」という概念、 1948年のパレスチナへの拡張と同じように、「ユダヤ人」がそこに住むことができるように、武力で元住民を殺害した。


 悪魔は複数の名前で呼ばれことがある。

 その名が複数の言語に訳されている場合はなおさらである


 旧約聖書の時代に聖書で言及された主な悪魔の2つは、「バアル」と「アシュトレス」である。


 古代には、彼女は、旧約聖書の時代に知られていた女性の「豊饒の神」である「アシュトレト」、または古代の支配下で新約聖書の時代に彼女に与えられた名前である「アルテミス」「キュベレー」などの別名を持っていた。


 ―――――(列王記上11:4-6)――――――――――――――――――――

 4 ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった。

 5 これはソロモンがシドンびとの女神アシタロテに従い、アンモンびとの神である憎むべき者ミルコムに従ったからである。

 6 このようにソロモンは主の目の前に悪を行い、父ダビデのように全くは主に従わなかった。

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 アシュトレトが聖書に現れる場所のひとつが、パウロがエフェソスに住んでいた時。パウロはそこで2年間教えを受けた。

 エフェソスには、古代のアルテミス神殿の遺跡が存在している。

 エフェソスは現代のトルコにある。


 パウロによる「自由」は、当時のエフェソスの悪魔の長、アルテミスの「自由」とは全く異なっていただろう。


 ―――――(使徒言行録19:23-29)―――――――――――――――――

 23 そのころ、この道について容易ならぬ騒動が起った。

 24 そのいきさつは、こうである。デメテリオという銀細工人が銀でアルテミス神殿の模型を造って、職人たちに少なからぬ利益を得させていた。

 25 この男がその職人たちや、同類の仕事をしていた者たちを集めて言った、「諸君、われわれがこの仕事で、金もうけをしていることは、ご承知のとおりだ。

 26 しかるに、諸君の見聞きしているように、あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた。

 27 これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」。

 28 これを聞くと、人々は怒りに燃え、大声で「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」と叫びつづけた。

 29 そして、町中が大混乱に陥り、人々はパウロの道連れであるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコとを捕えて、いっせいに劇場へなだれ込んだ。

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 豊穣の 「女神 アシュトレト」はどこに向かったのであろうか。

 現在、彼女の像はニューヨークのリバティ島にあり、彼女の名前は 「コロンビア」、あるいは 「リバティ 」としてよく知られている。


 預言書『ヨハネの黙示録』で言及される悪の女性に関する言及は、「イゼベル」と 「娼婦 」である。

 聖書の預言、特に「黙示録」は、「使徒」の中でイエス・キリストの最も親しい友人であるヨハネによって書かれた聖書の最後にある。


 イゼベルは旧約聖書の記述に登場する歴史上の人物で、邪悪なアハブ王と結婚した邪悪な女王、この名前はヨハネの黙示録の第2章に登場する復活したイエス・キリストにも使われている


 ―――――(黙示録2:20-23)―――――――――――――――――――

 20 しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。

 21 わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。

 22 見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。

 23 また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなたがたひとりびとりのわざに応じて報いよう。

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 ―――――(黙示録1章)―――――――――――――――――――――

 9 あなたがたの兄弟きょうだいであり、共ともにイエスの苦難くなんと御国みくにと忍耐にんたいとにあずかっている、わたしヨハネは、神かみの言ことばとイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島しまにいた。


 10 ところが、わたしは、主しゅの日ひに御霊みたまに感かんじた。そして、わたしのうしろの方ほうで、ラッパのような大おおきな声こえがするのを聞きいた。


 11 その声こえはこう言いった、「あなたが見みていることを書かきものにして、それをエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、ヒラデルヒヤ、ラオデキヤにある七つの教会きょうかいに送おくりなさい


 20 あなたがわたしの右手みぎてに見みた七つの星ほしと、七つの金きんの燭台しょくだいとの奥義おくぎは、こうである。すなわち、七つの星ほしは七つの教会きょうかいの御使みつかいであり、七つの燭台しょくだいは七つの教会きょうかいである

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 黙示録の預言的な「終末」には、さまざまな解釈がある。

 黙示録は預言的な言葉で書かれており、さまざまな解釈が可能である。


 これらは、1世紀に今日のトルコ西部にあるティアティラに住んでいた信者の会衆に宛てて書かれたものだ。

 聖書の黙示録に収められているヨハネの復活したイエス・キリストの幻の中で、イエスがその時代に存在した7つの信徒に宛てて語られたの。

 それらはすべて小アジア(現在のトルコ)にあり、イスラエルでは、西暦70年にエルサレムの街とその神殿がまさに破壊されようとしていた。

 この「啓示」が与えられたのは、現代のトルコにあるこれらの信徒たちに対してである。

 これらの会衆または「教会」は、いずれも今日存在していない。

 この7つの信徒の会衆の1つであるスミルナは、現在のトルコ第3の都市イズミルであり、そこにはいくつかの会衆が存在する。


 つまり、エルサレムと神殿が破壊される直前、イエスによって明らかにされたことは、その時代の人々にとって重要な意味を持つものであったが、同時に、「これから起こること 」も明らかにされたのである。


 「預言者」と自称する「イゼベル」についての部分は、今日トルコ西部に位置するティアティラにいた信徒に対するイエスの話から引用したものである。

 この女性が豊穣の女神「アシュトレト」を象徴していた可能性は十分にある。


 「大淫婦 」と呼ばれる存在が誰なのか(あるいは何なのか)を推測する様々な解釈がある。

 それは明らかに女性の存在であり、「アシュトレト」「コロンビア」である可能性が非常に高い。

 ミス・コロンビアが時々かぶっている帽子は「フリジアン・キャップ」と呼ばれ、フリーメーソンと同一視する考察もある。


 ―――――"(黙示録2:12-16)―――――――――――――――――

 12 にある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『鋭いもろ刃のつるぎを持っているかたが、次のように言われる。

 13 わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。

 14 しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。

 15 同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。

 16 だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。

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 ペルガモンはトルコ中部、アナトリア地方にある。

 ヨハネの黙示録が書かれた1世紀は、紀元前1200年から675年にかけての大帝国フリギアの残党である。


 ギリシャ神話には、何人かのフリギア王が登場する


 ・ゴルディアスの結び目は、後にアレキサンダー大王によって切断される

 ・触れたものを何でも黄金に変えたミダス

 ・アマゾネスと戦ったミグドン


 ホメロスの「イリアス」によれば、フリギア人はトロイア戦争に参戦し、トロイア人の側近としてアカイア人と戦った。

 ミダスはアナトリア西部と中央部の大部分を支配し、アナトリア東部ではアッシリアとウラルトゥに匹敵する勢力を誇った。


 復活したキリストが、フリギアの残党、つまりこのペルガモがサタンの王座であり、サタンがそこに「住んでいる」と言った理由が理解できる。


 しかし、現在このアルテミスが住んでいた場所は、エフェソスと同じく廃墟となっている。


 ―――――(黙示録17:1-18)―――――――――――――――――――――

 それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せよう。

 2 地の王たちはこの女と姦淫を行い、地に住む人々はこの女の姦淫のぶどう酒に酔いしれている」。

 3 御使は、わたしを御霊に感じたまま、荒野へ連れて行った。わたしは、そこでひとりの女が赤い獣に乗っているのを見た。その獣は神を汚すかずかずの名でおおわれ、また、それに七つの頭と十の角とがあった。

 4 この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、

 5 その額には、一つの名がしるされていた。それは奥義であって、「大いなるバビロン、淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」というのであった。

 6 わたしは、この女が聖徒の血とイエスの証人の血に酔いしれているのを見た。この女を見た時、わたしは非常に驚きあやしんだ。

 7 すると、御使はわたしに言った、「なぜそんなに驚くのか。この女の奥義と、女を乗せている七つの頭と十の角のある獣の奥義とを、話してあげよう。

 8 あなたの見た獣は、昔はいたが、今はおらず、そして、やがて底知れぬ所から上ってきて、ついには滅びに至るものである。地に住む者のうち、世の初めからいのちの書に名をしるされていない者たちは、この獣が、昔はいたが今はおらず、やがて来るのを見て、驚きあやしむであろう。

 9 ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。

 10 そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。

 11 昔はいたが今はいないという獣は、すなわち第八のものであるが、またそれは、かの七人の中のひとりであって、ついには滅びに至るものである。

 12 あなたの見た十の角は、十人の王のことであって、彼らはまだ国を受けてはいないが、獣と共に、一時だけ王としての権威を受ける。

 13 彼らは心をひとつにしている。そして、自分たちの力と権威とを獣に与える。

 14 彼らは小羊に戦いをいどんでくるが、小羊は、主の主、王の王であるから、彼らにうち勝つ。また、小羊と共にいる召された、選ばれた、忠実な者たちも、勝利を得る」。

 15 御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。

 16 あなたの見た十の角と獣とは、この淫婦を憎み、みじめな者にし、裸にし、彼女の肉を食い、火で焼き尽すであろう。

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