愛を君に、愛を僕に

 令和に入り、コロナ禍で公演と言うもの全てに制約が入り、正直既存のエンターテイメントは終わったと思った。

 2・3年の辛抱で、それ位だったら持つかだが。何れの主催も劇場公演を模索し、配信にスライドする気配は無い。それもスタッフの生活を考えると、いきなりのデジタルオンリーにシフトは出来ず、ほぼ無歓声という、不思議な公演形態で推移している。22世紀でもその様相は、ひょっとしたら変わらないかもしれない。


 そんな中での、名古屋、いやSKE48のトピックとしては。2022年5月28日にSKE48 Team S待望のオリジナル新規公演 「愛を君に、愛を僕に」が行なわれる。しかも全曲が小室哲哉プロデュースと言う破格さ。そのCDも、公演後に発売され、俄然観客を呼び込もうとの必死さは感じられる。


 その必死も本気の必死さで、YouTubeには公演に向けての、凄まじい日々の練習風景がドキュメントとしてアップされる。

 何より刮目すべきは、タイトル「Documentary オリジナル新公演ができるまで#3~過去を乗り越える為に~」での視聴に尽きる。


 Team Sの赤堀君江が模索し続けて、自らの置き所を見失い、牧野アンナとの対面指導のシーンが有る。

 リード曲「愛を君に、愛を僕に」でのフリーのダンスで、アンナ先生が歌詞と世界観を敢えて振り切り、全身で愛を受け止めようとする。愛を探し続ける赤堀は必死について行こうとするが、それは漠然のままに振りも小さい。

 赤堀のそれはまだ若く、年齢的に止む得ない事も、ヒリヒリする感情は伝わって来る。それが伝わるだけでも既にエンターテイナーの末席にいる。

 そしてアンナ先生は敢えて、在るべき正解を言葉に起こさない。ここは引き出す指導者としての一線を守っていて、流石と思う。


 そもそも愛って何だになる。それは様々で良いだろうも有りましょう。アーティストだったら、せめてそのホール、欲を言えば世界中の愛を受け止める事を求められるセンスは持っている筈。男女を問わず、血縁、隣人、いやどうしてもこの瞬間の世界中を起きている事全てを本能で捉えるべきと。

 いやそんな形而上的な事なんても。そのアンナ先生のフリーダンスを見て、誰もがブワッとする事でしょう。ダンスの奥深さって、それを何れの方にも、ダイレクトに伝えられる事と思う。


 とは言えそのSKE48も、在るべき最低ラインの世界中のSKE48ファンの動向を捉えようとは、土台無理なものです。まず名古屋、そしてまた日本全国ツアーに出れば確信に変わると思います。


 そう思うと。私も、心も金銭的にも余裕が出来たら、名古屋の公演に行って短かくても、アンケートに一言位が書きたいなとは思う。一言最高、それが通じ合えれば良いかな。

 いやしかし。どうしても青森からは、この明けぬコロナ禍もあって難しい。そもそも劇場公演の抽選に当たる自信がまるで無い。


 名古屋は、スマートで私的には合ってる街だ。ここは人によって、好きと苦手と二分すると思うけど。いや、誰かにとっての初名古屋の成功体験は結構難しく、ここをかみ砕けるコンシェルジュがいたら、名古屋はもっと発展すると思う。



 そして、名古屋の都市計画マスタープランは2030年迄続くそうだ。リニア中央新幹線の東京―名古屋開業は2027年が予定らしく、今現在が2022年で進捗がほぼ聞こえて来ない。ここは推して知るべしか。


 そう、2030年近辺でも、あの頭上で回るは観覧車、スカイボートは回っているのだろうか。各地で観覧車の運転が止まる中で、どうか動いていて欲しい。そして夜の名古屋の象徴であって欲しいと、名古屋に思いを馳せる一人だからこそ言わせて貰いたい所だ。

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