第12話 商業ギルド
「こんにちはおねーさん、ギルドに登録したいのですが」
「はい、では軽く説明を。ギルドにはランクがSからGランクがあり、ランクにより納税額が変わってきます、Gランクはココなら昼から夕方までの露店広場でしか商売ができません。商売の幅を広げたいなら納税していってください、この紙に詳細が書いています」
「拝見します、…んーこの内容だとFランクで十分かなとりあえず、これランクアップ料の35金貨ね。」
「はい、確かに。ではこちらがギルドカードですこのカードにお金を管理できますので大変便利ですよ、カードだけで取引可能です。一般のお客様もこのシステムを利用したカードを持ってますのでスムーズに取引できます」
「では幾つかお願いがあるのですが、まずこちらをご覧ください」
「ほう、これは何かの装置でしょうか?」
「これはぼくがつくったカメラ"チュキ"と申しまして、ここの窓を見ながら、このボタンを押してください…そうですね、ぼくに向けて押してください」
「おお、何か紙?の様な物が‥随分と上質ですね。あっ人が、ユーキ様が出てきました!!‥これはすごいですね、初めて拝見しました」
「このダイヤルを回すとある程度望遠もできます」
「ほほーこれはこれは…申し遅れました、私、ギルマスのシャナと申します。以後あなた様との担当になりますのでよろしくお願いします。あちらに別室がございますのでこれからはそちらで。」
「は、ハイ‥ではどのくらいになりますかね」
「まず国に登録させて頂きます。詳しくはこちらを…、金額ですがこのぐらいにはなるかと思います。あくまで予想ですが」
「へー35%も権利頂けるのですね、わかりました。」
「あとこれもいいですか、こちらはマイクと言ってこのボタンを押しつつ声を出すと声が大きくなります、このダイヤルが声のボリュームです」
「では失礼して…あー!!これもまたすごいですね!これ欲しいです‥欲しい人沢山いるでしょう…と言うか国王様もきっと欲しいでしょう」
「国王様も?」
「ええ、公の場では声を張らないと聞こえないですからね。それがこんなに簡単に…素晴らしいです。ではこれも先ほどと同じでよろしいですか?」
「はい、お願いします。では最後に一つ、ちょっと恥ずかしいのですが…これ僕が書いた物語の本です、簡単に製本はしてあります」
「おー多才」
「ではお礼にこれ、手作りの"プリン"です。食べながらお読みください」
「うまっ、いえ失礼しました。…これもユーキ様考案ですかね」
「ええ、…まぁ一応。」
「王家には秘蔵の嘘を見分ける水晶がございます、失礼ながら全部ユーキ様が?」
「ええ、ぼくが考えて作りました。気になるなら報告して頂いてもいいですよ」
心苦しいが、女神様から発展を頼まれてるからね。
「疑ってすみませんでした。本当に美味しいです、間違いなく流行ります。こちらに関してはレシピの買取となりますが後ほど金額が決まります、2週間程お待ちください」
「はい」
あとは娯楽とかも欲しいらしいな、テンプレのリバーシやらトランプ、麻雀・将棋とか広めようかな。紅茶おいしい。
「お待たせしました、少々手直しが必要になるかと思いますが製本させてください。こちらは3週間はかかるかと思います…もし即金が欲しければ100金貨程度ならすぐに渡せますが、必要ですか?」
「いえ、大丈夫ですシャナさん」
「もう他にございませんか?」
「いえ、これくらいにしておきます」
「怖い人ですね…ではこのカードが青く光ったらギルドからのお呼び出しですので」
「ただの9歳児ですよ」
「チラチラ見てる人も居ます、気を付けてね」
「はい、では失礼します」
ふー…疲れた‥でも、やっぱり付いてきてるな4人、あきらかに敵意がある。
仕方ない、裏通りに行くか。
威圧を消すと
「おい、クソガキどこ行った。あんな金づる見逃せねーぞ探せ!」
「「「へい」」」
…はいアウト、魔法剣を出してと…どうしようかな。殺しはまずいよね…。
血が噴き出すのも見たくないし炎で焼き切ろう。
「いでえ!」
「ぎゃあっ」
「ぐっ」
「ぐぎゃー!」
足1本ずつ切った、血はほとんど出ていない。初めて人を切ったなー‥なんとも思わないのが軽くショックだ。嘘つきましたショックも受けてません。
さっ見つかる事は無いが帰るか面倒だし、クリーンをして宿に帰ろう。
…追伸、あー足?回復されてもなんだしボックスにしまったよ、その内どこかに捨てようかな。
「ただいまおねーさん」
「おかえりお客様、クッキーありがとね」
「いやアレくらい気にしないで」
「そんな訳にはいかないなーお客様お風呂は何時ごろ入りますか?」
「んーそうだな今からでもいいなら入るよ」
「はーい」
クリーンしたけどなんか気持ち悪いしな、たまには風呂に入るか。
「あー…しみわたる」
「おっさんみたいだね僕」
「えっ、ちょ、おねーさんなんで裸!」
「サービスよ、背中ながしてあげるね」
「いいってそんなの、恥ずかしいし」
「だーめ。あんな美味しいの貰ってタダでとか無理よ、ユーキくんが大人ならもっとすごい事してるんだからね」
「…聞かないでおくよ」
「あら、意味わかるんだ。はい背中背中」
「しょうがないなぁ」
「はい…んっ、ユーキくん気持ちいい?」
「おねーさん、もしかしなくても……胸で洗ってる?」
「サービスよサービス、断ったら前もするからね」
「こんな事されたらおねーさんにプレゼントできないじゃん」
「あらまだ何かくれるの?恥ずかしいのは嫌なら他のサービスも考えるわよ」
「今みたいなサービスはあと5年待って」
「はーい」
…はい、至福の時でした。やっぱりぼくマセてるわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます