第6話  雑貨屋とお泊りあれこれ

次が雑貨屋"ゼニスの雑貨屋"だな、予想と違い小綺麗なお店で中も明るく色んな雑貨や調味料、服に下着、剣や弓、アクセサリーに至るまで決して広くはないが所狭しと物が溢れている、あまりお金は無いがすこし見ようかな…。

短剣と弓が欲しいけど、短剣が1金貨、弓が8銀貨だ。鑑定しても相違無し。

特に能力や追加効果も無かった。まぁ1万円であるわけがないか。

後は下着が子供用でパンツ1枚1銀貨、ゴムは無いのかヒモでくくるタイプ。

クリーンがあるから洗い替えはいらないけど、気分の問題で替えは欲しいかな。

あっ、この携帯コンロ欲しいなー。1つで5金貨。。

あと塩が小瓶で1個3銅貨、砂糖が小瓶で8銅貨。胡椒はなんと更に小さい小瓶で3銀貨…高いなー微妙に。こりゃ街に行ってもすぐ金欠なりそうだな。

あと欲しいのがスコップ1本1.8銀貨…、ん、イエローチキンの玉子が6個1銅貨で売っている、そりゃ鶏だもんな。じゃーあれはあるかなっ…とあるある。

お酢が中瓶で1本3銅貨で売ってた、マヨ作れるじゃんマヨ。

病院では最高の調味料だったよマヨネーズ。空瓶も安いしこれは買いですな。


「こんにちは、まずは買い取りをお願いします」

「うおっと、いつからいたんだい、ちみっこ…はいはい何を売ってくれるんだい」

「魔石と杖でお願いします」

「随分あるねえ、低級魔石は1つ5銅貨ね、杖は…ふむ、中々使い込まれてて魔力の通りもいいし1金貨‥いや1.2金貨で買おう。合計で2.3金貨でどうだい」

「はいそれで。あと本とかって売ってないですか?魔法の本とか物語の本とか」

「本は高価すぎてここみたいな貧乏村にないない、街に行きゃあ物語の本なら図書館に行きな、時間制で閲覧できるぞ、魔法の本は売ってても低級魔法で1冊50金貨以上‥‥まぁ、あきらめなちみっこ」

「少し遠いが王都にある学校なら魔法も習えるらしいな、まー適正があればだが。」

「学校ですかー、ここらにいる子供は?」

「大抵の人は家庭教師だな、家庭教師はくいっぱぐれなくて男女共に人気職だからな、まぁ実力によるがな」

「なるほど、参考になりました。では塩と砂糖それに胡椒、小瓶に玉子にお酢、パンツとこの服の上下、弓と矢、あとスコップ下さいな」

「お、おう…全部でこれだけだな。払えるか?」

「はい、所でその計算機はお幾らですか」

「いやこれは非売品だな」

「なるほど、ではこれで…確認してください」

「…はい丁度、毎度あり」


店を出て全部ボックスにしまう、アイテムボックス便利だなーあと時間停止があればいいのになぁ、まあそのためにポイント貯めてるのだが。まってろよスライム!

牛串が売ってたので屋台で1本買い、ベンチにすわりいろんな物や人を鑑定しながら食べた、うん、牛串んまい。

特に悪そうな人もいなく、ほとんどが農家だった。特段すごいスキル持ちもいなかった‥と言うかスキル無しすらちらほら。

普通に生きる分にはスキルいらないのかもな。

んーまだ門番さんの家にいくにも早いし何しようかなー、時計とかないのかなぁ。

ん?あそこに高台があって鐘があるな、あそこで時間を告げるのかな多分…

高台に2人、辺りを注視している。村の安全の為にも必須なのかな、盗賊団や魔族やモンスターから村をまもる為に。まぁ魔族なんてこられたらそれで終わりだろうが。僕もぼっちがあるとはいえ魔族にこちらの攻撃が入るとは限らないしね。

などと色々考える内に陽も沈んでいくと鐘が3度鳴り、子供たちが家に帰り大人も店じまいを始める。僕も門番さん‥えっと、トリスさんか。トリスさんの行為に甘えよう。


家の戸を叩き

「トリスさんはいますか」

「おう遅かったな、腹が減ってるんだ。早く入りな」

「はい」


入ると可愛い獣人(猫)のお嫁さんと、その子供が1人食卓に。


「あら、あなたがお父さんの言ってた獣人ちゃんね、すごく可愛いわ‥でも失礼だけど…こう、話してても注意しないと見失いそうな子ね…こう、存在感が希薄というか」

「ああ、よく言われますのでお構いなくです、今日はよろしくお願いします」

「ええ、よろしくね。そうだ僕のお名前は?」

「僕は勇気、9歳です」

「ユーキくんねあら家の子と2つ違いね、家の子がソーニャ、7歳ね。私がリーニャ年齢は内緒ね」

「ママ30歳ー」

「こらソーニャ!…まったくもう…」

「あはは」

「じゃー紹介も済んだしさっさと食べようぜ」

「はい、せーの、いただきます」

「「「いただきます」」」

なんかいいなーこういうの…

食事はすごく美味しかった、みんなで食べる料理って経験がないから新鮮だった。

いつか僕にも家庭ができるのかな?

料理は出汁入りの玉子焼きに野菜炒め、メインにオークのステーキだった。

オークまじうめぇ…これはいつか対戦する時目の色が変わりそうだ、なんというか豚肉と牛肉の間?刺しも入っていてじゅわっとジューシー歯切れもいい。

…美味しかった。


「あの、ご馳走様でした。本当に美味しかったです、…あの生意気ですみませんがこれ3銀貨‥受け取って貰えないでしょうか。また近いうちにお邪魔したいので、受け取って貰えないと来れないです」

「あらまぁ、でもそうねその方が気兼ねなく来れるかしらね。本当はね、いい子そうだし嫌じゃなければ家の子にって、思ってたのよ?でもユーキちゃん見てると、すごく大人に見えるしその方がいいかもね。ただし必ず来なさいね、遠くに行く際は連絡する事、なにか必要な事や聞きたい事がある時遠慮しない事。これを守るなら受け取ってあげる」

「はい、ありがとうリーニャさん」

「よし、じゃあお皿でも洗おうかしらね」

「あっ、僕クリーン使えるので洗います、あとみんなにもかけますね」

「まぁいいわねクリーン…やっぱり家の子に、なんちゃって」

「おおユーキ、クリーン使えるのか。正直それがあるだけでも生活はできそうだな、ギルドにいるだけで大人気だぜ。1回5銅貨くらい取れるぞ」

「へーそうなんですね、あっギルドと言えば冒険者ギルドって年齢制限あるんですか?」

「あー、ええと…うん確か15歳からだ、例外はユーキがPT主の奴隷になって契約…なら可能だがやめとけよ?」

「あっハイ、ぼく黙ってると他の人に認識されないので大丈夫です。多分知っててもぼくの事忘れたりすると思いますよ」

「それは‥スキルか、まあ俺らはいいがそれは内緒にしておけよ。そんなスキル聞いた事が無い」

「わかりました、気を付けます」

「おう」

「お風呂沸いたわよーユーキちゃん、ソーニャ入れてあげてくれるかしら」

「うえ、ぼくですか?ちょっと恥ずかしいのですが」

「なーに言ってんの子供は子供らしくしな!ユーキちゃんは言葉遣いといい考え方と言い大人ぶりすぎなのよ、ソーニャを見習ってちゃんと子供しなさい」

「は、…はい。がんばります」

「ユーキくん一緒にはいろ?」


首をこてんとかしげるソーニャ…可愛い。


「じゃいこっか」



一緒に入ったお風呂、一生の思い出になりそう。




名前 伊藤勇気


Lv7


MP 421/460


ポイント500


性別 男


種族 獣人族(犬)


年齢 9歳


職業 無職


ユニークスキル ぼっちLvMAX 


病魔Lv6 …病気にかかりやすい・常に状態異常


スキル 健康体LvMAX ・状態異常耐性Lv7・アイテムボックスLv1


    鑑定Lv2・鑑定妨害Lv3・調理Lv2UP


    解体Lv2・俊足Lv2UP・身体強化Lv1・気配察知lv4


    異世界言語理解lvMAX・生活魔法Lv2UP・恐怖耐性Lv1


  






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