24.アイデアをメモしたものがあったらちょっと見せて

 嫌です。

 アイデアは財産です。

 いっぱいある時もちょっぴりしか無い時も、いずれにせよ人様に見せるようなものではありません。


 例えば『竜斬の理』の核になる「巨大な竜を手術する」というアイデアは、自分の中でも出色のものでした。ですが、このアイデアは性質的に誰かに先んじられたらおしまいです。

 僕はただの素人ですが、それでも構想を練ってカクヨムで発表するまで「(このアイデアを僕以外に)誰も思い付かないでくれ」と強く願い続けていました。アイデアというのはそういう類のものなんです。少なくとも僕の中では。

 もし貴方が、世界でたったひとつだけだと確信出来るぐらいの抜群のアイデアを見つけたのなら、それは誰にも見せちゃいけません。毎日ひっそり水をあげて、貴方の手でしっかりと育ててあげてください。

 そうやってアイデアを転がして育てていって、これならプロットが書けそうだとなったら、今度は逆に誰かに話していきます。実際に話してみることでアイデアが受けるかどうかを試します。自分一人の頭の中だけでは限界がありますから、人に話してアイデアをぶつけてみて、物語がより面白くなるように修正していきます。


 だから構想途中のアイデアは見せません。

 あっかんべー。

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