25.今まで貰って嬉しかった感想
感想は何でも嬉しいです。
面白かったも普通だったもキャラが弱いもアイデアは面白いけど文章は下手だねでも何でも嬉しいです。読んで貰えただけで有り難いもんですよ。
それでもいくつかの感想の中で印象に残っているのは、及川シノンさんから『竜斬の理』に頂いたレビューです。全文読んでもらったほうが話は早いのですが、最高に嬉しかった一文を載せてみます。
「当たり前の事を当たり前にできているだけなんです。それがもう本当に素晴らしい」
これは嬉しかったですね。本当に。
いつも小説を書くときは、めちゃくちゃ面白いぜと思って書いてはいるものの、それがちゃんと表現できているかについてはずっと不安なままです。今でもそうです。自分がとんでもない勘違いをしているような不安がずっと付きまとって離れてくれません。
そこへ、この言葉です。
貴方の努力は正解ですよ、って言われた気がしました。
あんたがやってること間違ってないからね、って言われた気がしました。
当たり前の事を当たり前にできている。
創作やってて、こんなに背中を押される言葉って多分他にないですよ。
折角なので以下に全文掲載しておきますね。
齊籐の感動が伝われば。
★★★ Excellent!!!
『ファンタジー版プロジェクトX ~竜の手術に挑む者たち~』
とにかく最初から最後まで一気に読んで欲しい。面白い作品に出逢えた時は、ゴチャゴチャしたレビューよりもこの一言に尽きます。
とは言えそれで終わるわけにもいかないので、ちゃんとした感想も。
今作は国の命運とか威信をかけて竜を外科手術しようというお話です。
そのために宮廷所属だったり在野だったりの人材をかき集めて準備するお話です。
終盤ではもちろん手術に挑むのですか、この物語は7割近くを『手術の準備』に費やします。でもそれがメチャンコ面白い。
『リアリティ』とは現実の法則や史実に基づいたものだけでなく、『その世界でのルールに従っているか』という意味合いも含まれると思います。
この作品ではそのリアリティが深く追求されています。それがとにかく面白さを引き出しています。細かい設定だったり歴史だったり、それらが物語に必要な要素としてちゃんと語られており「ハイファンタジーってこうあるべきだよな」と感じさせてくれました。
しかしそれは本来当たり前の事であって、当たり前の事を当たり前にできているだけなんです。それがもう本当に素晴らしい。
剣術、製鉄、裁縫、解剖学、とにかく様々な知識と取材を物語の設定に落とし込んでいました。
非常に完成度の高い本格派正統ハイファンタジーといった印象でした。
とにかく最後まで読んで欲しい。ゼッタイ面白いから。強く自信を持ってオススメできる一作でした。
2017年4月13日 及川シノン
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