16.文章を書く上での悩み

 最大の悩みは、文章がヘタクソだ、ということです。これでも上手ですねって言われたこともあるんですよ? まあでもカラオケ好きの上司の歌唱力ぐらいのレベルでしょうね。実際のところ。

 前にも書きましたが、いつも絶望しながら筆を進めているわけですよ。自分の書く文章がヘタクソ過ぎて。さらりと書き上げたことなんて一度もないです。書いて、消して、また書いて、書き換えて、結局消して、また書いて……の、繰り返し。僕より文章が上手くて、月産一〇万文字ぐらい書ける有能な誰かに僕のアイデアとプロット渡して書いてもらえるならそうしたいぐらいです。

 あーでもヘタクソだけれども書く楽しさはあるんだよなあ。自分が物語を生み出しているというあの感覚は嫌いじゃないです。だからこうして続けられているのでしょうね。

 練習して上手くなればいい、は確かにその通りなのでしょうけど、持ち前の怠惰さが邪魔をして僕には難しいんですよ。例えば月に五万文字以上書く、と決めて取り組んだところで、結局文章が荒くなるだけでしょうし、そもそも目標を達成できずに自己肯定感を削られて終わりになりそうで怖くてやれません。

 そんなわけでろくに修練を積むこともなく酒を飲んで逃げ続けています。もういいんです。文章力なんて四十点あれば。それ以上は望みません。これからも絶望しながらちまちま書いていきます。

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