15.推敲では何を直すことが多い?

 基本的には誤字です。

 書き上げて、少し時間を置いてからじゃないと見つけられないんですよ誤字って。どういうわけか。

 後は「ここなんか座り悪いなー、でもまあとりあえずこのまま進めるかー」ってなっていた部分の清書ですね。書く時のノリみたいなものもあるので、あえて立ち止まらずに流した箇所を、後でもう一度読み返して修正していきます。この点でWeb小説は便利ですね。更新後に何度でも編集できるので。

 「更新した地点で完璧にしておけよ」「後から直すなんて不誠実」「もう読んじゃった読者に失礼では?」などなど、まあ色んな意見はあるかと思いますが、週刊連載の漫画とかでも単行本になる際に修正したりしているので、まあそういうものかなと思っています。完璧を目指すと書けませんて小説なんて。

 あと、あまりいじり過ぎると、書いていた時の熱量みたいなものが削がれてしまうので、ガシガシ修正したりはしません。気に入らない描写でも、もうちょっと読みやすくしとこ、ぐらいで留めます。

 本当は後で直さなくていいぐらいにきっちり仕上げられればいいのでしょうが、そんなことは出来た試しがありません。「安部公房の小説には推敲で原稿用紙を切り刻み原書が消失したものもある」という逸話を盾に、今後も書いては直してを繰り返していくことになると思います。

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