2.句読点の使い方について

 『、』も『。』も特に気にせず普通に使っています。

 あまり悩まず、自分のリズムで入れていく感じですね。ゆっくり丁寧に説明したい場合は増えますし、流暢に語る、早口でまくし立てるようなイメージなら減ります。勝手に。ほら、語り手が渡部陽一とウーマン村本なら打つ数が変わるでしょ?

 ただ、どうしてもしっくりこない時はあります。特に『、』は決まらないときは本当に決まらない。入れても抜いても不自然でどうにも上手くハマらない、なんてことが多いです。

 経験から言えば、句読点の問題ではなく、それはただ「文章が下手」だということ。その一文が綺麗に書けていないから『、』をどこに置いても綺麗にならない。

 なので『、』が決まらないときは、文章の見直しをするのが一番の近道です。あくまで僕の場合ですが。

 大抵は何かを削ると上手くいきます。結果的に一文まるごと削ることもよくあります。下手は無駄が多いんですよ。いらない部分を削って交通整理をしてあげれば流れがスムーズになり、必然的に『、』も『。』も自然なところに打つことができます。

 あとよくあるのは情報の整理ですね。前後の文章の持つべき情報が多かったり少なかったりしている場合です。そういうときは前後の文章を入れ替えたりしながら全体を書き換えていきます。そうやって綺麗にハマるところを探す作業ですね。

 だから僕にとって句読点は、自然に打てている時は調子が良い。詰まったり引っかかったりするときは調子が悪いという、言わばバロメーターのような役割も果たしてくれています。


 ……ところで『、』と『。』ってどちらが句点でどちらが読点でしたっけ?

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