3.記号の使い方について

 いわゆる『!』や『?』の話であるのなら、定石通りに使用後は一字空けます。基本的にオールドスタイルなので他の記号は使いません。ただ、自分の中では『♪』だけはオッケーにしていて、女性キャラの会話文なんかで使ったりしています。

 そもそも小説とは「文章表現で唯一、何をどのように書いても良いもの」だと理解していて、記号を使うや使わないなんていうのは正直愚問だと思っています。所詮は娯楽ですから。面白けりゃ何でもいいのよ。

 なので、使うかどうかの審議はただ一つ「その効果が物語の面白さに寄与しているかどうか」に尽きます。そう考えると、わざわざ特殊な記号を使わないと出ない面白さってそんなにないんですよ。優先順位として、面白い話を書くことの方がどう考えても上ですから。

 唯一、記号に頼って書いた文章だと、長編ファンタジー『竜斬の理』でマーフォークという人魚のような種族で、ラパ#メという名前の男性を出しています。これはどういうことかというと、#は人間には発音できない音で表記できないので便宜上#に置き換えている、という設定でした。効果的だったかどうかは受け手の問題なので割愛しますが、自分としては人間とは別の種族という設定にプラスに作用してくれたらいいなという思いで採用した記憶があります。

 個人的には、否定的なポジションではないつもりですが、わざわざ使うなら効果的に使ってくれよ、というスタンスですね。変わったことをしたい気持ちも分かるし、実際にやったこともありますけど、お話が面白いのが一番ですよ。やっぱり。

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