第15話 明日を嫌う者の戯言

 生きるためにもっと学習しろ……


 再び後悔しないためにその身体に刻め……



 戯言だろ。



 誰かこの世界の答えを知っているのか?


 今日という日の答えを知っているか?


 明日という日の答えを知っているのか?


 昨日という日の回答を答えられるのか?



 それこそ戯言知ってる。



 答えの無い日々。


 何もわからない日々。


 

 壊れそうな日々。


 でも望んだって明日は壊れず訪れる。


 望んだって昨日は消えず残り続ける。



 僕の流す涙でこの世界は変わってはくれない。


 訪れる僕の明日すら変わってくれない。


 泣いたって、微笑んだって……誰も救われない。



 壊れていくのは僕……知っている。



 ちっぽけな僕の戯言を……誰に向かい叫ぶんだ?


 自分も救えないその言葉は誰も救えない。


 だから……そんな弱音ざれごとは誰にも響かない。



 目覚めたくない……起こさないでくれ……



 そして後悔あしたが訪れる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る