第14話 何もできない奴の戯言

 手段がわからないんだ……


 どうしても克服できないものがそこにある……


 どんなに、自分の評価を下げたところで……


 どんだけ、自分が惨めな生き物だと認めたところで……


 どれほど、自分の出来ることが0だと把握したところで……


 克服することなんてできないんだ。



 僕自身を落としいれ、自らを罵ろうと……


 僕自らの人間を否定し、その愚かさを露出しようと……



 いくら、認めようと……免疫をつけようとしても……



 他者からの自分へ向けられる負の感情ってやつは……


 どうにも僕には……耐え難い苦痛に変わる。


 その言葉に慣れれば慣れるほど……その恐怖は増していく。


 聞き流せば、聞き流すほど……自分の中に残り続ける。


 絶えれば、絶えるほど……その鋭さは増していく。



 抗う手段ってなんだ?


 逃げる手段ってなんだ?


 救われる手段ってなんだ?



 何も判断できない。


 何も導き出せない。


 救われる絆は僕にはない。


 

 僕を導くのは……その先を照らす闇。


 僕を生かすのは……無力という活力。


 矛盾と捻くれ……それが僕という存在。



 それが僕に残された戯言ものがたり

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