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牢屋。翌朝。

看守(男)、兵士(男)ふたり、司祭(男)、裁判官(男)が登場。


司祭(男)「……どういうことだ、これは。マリアは……マリアはどこへ消えた」

看守(男)「そんな……馬鹿な。たっ、確かにここへぶち込んだはずなのに……なぜだ。……脱獄したんだ! 魔術で姿を消したんだ! きっとそうだ。あいつは魔女だからだ、きっとうそうに違いねえ!」

司祭(男)「この無能が!」


司祭(男)は看守(男)を殴る。


司祭(男)「あいつはただの生娘きむすめだ! 女一人ろくに牢に閉じ込めることもできないのか! この無能め! すぐに兵を出せ! あの女を捕まえ私のもとへ連れてこい!」

裁判官(男)「おい! 勝手に決めるな。お前に兵をどうこうする権限などないぞ」

司祭(男)「そんなことはどうでもいい! あの女を逃がしたらお前の面子も潰れるのだぞ! 四の五の言わずに兵を出す手筈をすることだな!」

裁判官(男)「もとはと言えば、お前の不貞が原因だろ! 自分の立場をよく考えて物を言え!」


裁判官(男)と兵士(男)ふたりが退場。

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