王生さんと狼谷さん～京都に暮らす男二人の物語～

京都に住む四肢欠損で生まれた王生凛人(いくるみ りひと)と、同級生で親友兼恋人兼家政夫の狼谷星凪(かみたに せな)の、はんなりのんびりな日常小話。

登場人物
王生凛人(いくるみ りひと)
生まれつき手足が欠損している25歳男性。職業は小説家。
無愛想で人間嫌いだが、同居人・狼谷には淡い恋心を抱いている。
しかし、自身の障害を考えると伝えることが出来ず
弱みにつけ込んでそばに置いている。

狼谷星凪(かみたに せな)
裕福な家庭に生まれ育ったお坊ちゃん。
とある事件をきっかけに通常の生活が送れなくなり
王生に助けてもらう。
王生の事は尊敬しており、そして好きだという自覚もある。
その気持に従って押してはいるものの、王生に逃げられてばかり。