婚活における男女比の問題
デート目的のマッチングアプリと違い婚活サービスでは女性の方が多いと言われている。このことについて考えてみようと思う。そもそもマッチングアプリでは、男性の方が多くなっており、概ね6割以上。女性が4割という比率に対して、結婚相談所では逆の男性4割、女性6割という傾向があるという。
なぜこのようなことになるのだろうか。ネットの婚活サイトでは女性の方が結婚願望が高いからだと説明されているが、それは果たして本当なのだろうか。
実際の原因は分からないが、まず、次の点を整理しておこうと思う。デートにかかるコストである。
女性は優れた男性を選びたいという観点から色々な男性とデートし、その中から相手を選ぶ。この時、仮に成婚するまでに平均して30件のデートをするとする。この時、一件あたりのデートにかかる費用が1万円だとすると、その女性は結婚するまでに男性側のコミュニティから30万円を引き出しているということになる。もちろん男性側はそれぞれ複数で、薄く広くそのコストを負担しているものの、多くの女性が同じような行動をとる場合、結局、男性はひとりあたり30万円のコスト負担が必要となり、多くの場合、それ以前にドロップアウトするだろう。しかも、そのコストは複数の女性に広く薄く提供されることとなり、一人には1万円しか使っておらず、そこまでリッチなデートを提供していなかったとしてもそうなってしまう。
またこのコストは実体として、ほとんど虚無に消えていく。このデートないしマッチングコストは現状、極めて大きいものと考えられ、会員費用の比ではない。
一方、パパ活やデートアプリなどにおいては風俗・キャバクラなどの疑似恋愛的性質をを持ち、その場合、1件3万円かかるなどはざらにあることから、費用対効果は高く、その点でこういったマッチングアプリに男性会員が多いことは十分説明できる。かといって、婚活などのマッチングにおいて女性にデート代を負担させる割り勘方式は社会的合意を得られているとは言い難く、男性がそのようにした場合の不満も多く聞く。
この問題について具体的な結論や解決方法はないが、逆にそのようなコストが発生しない学校などのコミュニティによる出会いが如何に生産性が高くコスパが高いかを痛感した。
少子化に関する諸問題の整理 山川一 @masafuro
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