第四章 思い出を辿りながら

第16話 登場人物と舞台紹介

■登場人物


真島裕二まじまゆうじ


 この春、東京から京都市に帰ってきたITエンジニア。二十代半ば。中肉中背。運動は程々に出来る。懐かしの京都に帰ってきて、沢木さわき母娘と再会したその日に、娘のめぐみと付き合うことになる。


 京都市の北野天満宮きたのてんまんぐう近くにある、一銭洋食『なつかし焼き』の常連さんと知り合い、大学に進学するまでは、沢木家とは親密な交流があり、恵の家庭教師的な役割もしていた。


沢木恵さわきめぐみ


 京都市在住の女子大生で、三回生。主人公の裕二とは、『なつかし焼き』の常連さんと知り合った縁で交流が始まったものの、裕二の大学進学を機に連絡が数年途絶えていた。現在は、裕二と交際中でラブラブなカップル。


 幼い頃から、物事を冷静な視点で見るのが得意で、頭の良さは当時家庭教師をしていた裕二も舌を巻く程。


沢木悦子さわきえつこ


 恵の母。恵が小六の頃、夫と離婚して、それ以来、女手一人で恵を育ててきた。『なつかし焼き』の縁もあって、裕二の事は、娘を信頼して任せられると思っている。歯科衛生士。


植松秀子うえまつひでこ


 一銭洋食『なつかし焼き』を一人で切り盛りしている中年の女性。根っからの接客業好きでかつ世話焼きのため、常連さんには彼女を慕う人も多い。高校時代の裕二や小六以来、恵がお世話になった人でもある。裕二と恵がくっついたことを喜ばしく思っている。


■舞台紹介


京都市きょうとし


 京都府の中心部。京都では、京都市民にあらずんば、京都民にあらずという人も居たりする。実際、京都市内と市外では施設の充実ぶりなどもだいぶ違う。


洛中らくちゅう


 京都市の中でも、西大路通にしおおじどおり北大路通きたおおじどおり九条通くじょうどおり東大路通ひがしおおじどおり辺りの通りに囲まれた区画の通称。なお、洛中の範囲は京都市民でもブレがある。


 特に、京都市内でも発展している区域であり、交通の便が良い場所が多く、地価も高め。そのためか、洛中の外から来た人を、「田舎から来はった」と言う洛中民も居たりする。


北野天満宮きたのてんまんぐう


 平安時代の政治家であり、不幸な死を遂げた菅原道真すがわらのみちざねの祟りを収めるために、建立された神社の一つ。千年以上の歴史がある。


鴨川かもがわ


 リア充の巣窟そうくつ。鴨川沿いにカップルが延々と座る光景は、京都市の風物詩である。カップル同士の距離は等間隔であるとかそうでないとか。いずれにせよ、ここでデートをしていると、リア充と認識されるのは間違いない。

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