物語としての完成度の高さ

まずは3章完結お疲れ様でした。
1章の頃から密かに追わせて頂いていましたが、
昨今の主人公が単に無双するありきたりな物語とは違い、
主人公が挫折を味わい、努力し、弱いままでも出来る事を見つけ出して行く展開は人によっては焦ったく感じますし、
物語を読む事で得られるカタルシスも序盤はあまりないのでそこで読むのを止める方もいるかも知れません。
ただ、その積み上げた話がキャラの性格や行動に重みを生み出しますし、物語としての説得力もより深くなっています。
そうしてコツコツ積み上げた結果が、最後に気持ち良い読後感を与えてくれました。
最後に環境の所為か、必要以上に卑屈になっている主人公の性格については好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
継続されるとの事なのでどの様に変化して行くのかも今後の見どころかも知れないですね。