26.一人反省会
夢のような時間はあっという間に終わり、本当に夢だったのでは? と思っているところ。
「名前と同じで空色」
思い出してはにやにやしてしまう。心残りがあるとすれば、私も何か春野先輩が喜ぶことが出来ればよかったと思う。とりあえず、次の図書当番でたくさん仕事しよう。
また会ってくれるかという問いに考えるまでもなくオーケーを出した。それはもちろん心から思ってのことだし、後悔はしていない。でも私側からすれば、そこまで「私と」と思えるくらいの時間を過ごしてもらうことが出来たか。本当にそこが心配になってしまう。
先輩の優しさの可能性も考えつつ、嘘を言う人かという疑問もあり、結局答えは出ない。
今後また誘われたら嘘ではなかったと思おうか、それも優しさか。永久に考えてしまう。一旦やめよう。
今日は楽しかった。それでいいじゃないか。明日はさやかちゃんとお祭りに行くし、それを楽しみに過ごそう。それがいい。
それでも夜ベッドに入れば、楽しかったなぁと私のあの行動どうしてと交互にやってくる。ここまで思うのは先輩に対し、友好的だという表れであっていいことなんだろう。
遠くなる意識の中、早く寝て明日に備えないとなぁ、それにしても今日はぁと思っていた。
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