第3話

「(今の感覚は何だ⁈こいつら人じゃないのか⁉︎

 そもそもこんな時間に

 着物を着た子供が居るなんて変だ...)」


狸面『やっと落ち着いた?お兄さん』


狸面の子もスタッと降りて来る


「何なんだよ、くそっ‼︎化け物に殺されて終わるなんて...俺の人生なんて不便なんだ...」


男は引き攣った落胆の表情をしながら

歯を食いしばった


狐面『ひどいなぁ、話しをしたいだけだよ』


クスクス笑い二人の子供が

男に近寄り顔を覗き込む


「な...何だよ話しって...」


面の奥から不気味な真っ赤な目が

見つめており男は更に恐怖に駆られながらも

恐る恐る子供達に尋ねる


狐面『お兄さんは何がそんなに憎いの?』


狸面『僕等が聞いてあげるよー』


無邪気で軽快な口調ながらも

威圧を感じさせる得体の知れない

不気味な存在に男は経緯を話し出す




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