墓標

吹っ切れたというか、その時に。


ああ、そうか。

それなら私は書くしかない、と思ったのです。


彼らの終わりを見届けられる者は私しかいない。

彼らが輝く為には、私が書かなければならない。


私が死んでも、作品はネットの大海原で生き続ける。


私にしか書けないお話なのだ、と。


書籍化を夢見た時期もありました。

アニメ化なんて、はるか雲の上を思い描いたこともありました。


でも、それはたぶん叶いません。

こんなこと書いているくらいですからね、きっと。


でも私は結局創作しかなくて、それが楽しくて仕方がなくって。

手放したくない大切なものをたくさん手にしているものですから。


諦め悪く、この世界に縋りつこうと思っています。


今、評価がなくてしんどくて、やめたいと思っている方がいたら。


楽しくないなら、やめてしまうのもひとつです。


『呪い』の解き方なんて人それぞれ。ひとつの『物語』で、同じ解き方なんてつまらないですからね。

誰かに話すのもひとつ、誰かに愚痴るのもひとつ。

一旦、離れてみましょうよ、この大海原。


一回地上に上がって、体を乾かしてからでも、きっと遅くありません。


でも忘れないでください。


あなたが苦しんで生み出したその作品。

その子どもたちは、あなたにしか生み出せません。


誇りがあるのなら。

大好きだと声を大にして言えるのなら。

作品を面白いと胸を張って言えるのなら。


あなたはきっと『呪い』を解くことができます。

大丈夫、時間がかかっても。


好きという力はとても強いです。

それこそ最強です。

チート、と言うと言い過ぎですけれど。


何度だって言います。

あなたの作品はあなたにしか生み出せない尊いもの。


書き続けてくれていてありがとう。

止まることなく走り続けてもし疲れたのなら、休んだっていいんですよ。


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