13.XX日目
7Cコンピュータで導きだしたネーブルへの道を歩んで、一体何日たったのでしょう。誰もそんなことは把握していませんし、記録もしません。確かそれが完成した翌日に社会人は回復していましたが……、そんなものはジャンクの上での生活に必要ないのです。ただバラバラな五人は、足元の悪い万物を行くだけですから。
「あれって!」
「マジ? ネーブルってこと?」
そしてとうとう姿を現しました。ここまでゆったりと無心で歩いてきた甲斐を感じます。努力は報われ、今日、ようやくネーブルを見ることができます。
「さすがはネーブル。ジャンクの流出が激しい。一気に駆け上がるぞ!」
小高くなったジャンクの山は所々にありますが、ネーブルの場合はさながら平たい火山のようです。遠目で見るからこそわかる、巨大すぎるジャンクの山が目印でした。あらゆるものに足を取られながらも皆早々と進んでいきます。もはや装置や食料、いや拠点もいりません。揺れ動く有象無象をはいつくばって進む体一つの他は、何も必要ないのですから。
「はああ」
最も最初に到達したのは元カノでした。ネーブルの中を見てみたいというよりは、この山を登り切れば何かが変わると、どこかでそう思ったからでしょう。
そして彼女は固まります。
「これって」
「これは」
次に到達したのは家内、天才です。ずっと直立不動の元カノと同じように二人も衝撃を隠せません。
「え」
「うわ」
続いて社会人、最後は科学者と続きました。その目線の先には、なぜかそれが、不動の状態であるではありませんか。
それは動かず、浮遊していて、絶えずジャンクを超速で吹き出し続けます。
そんな、まさか。誰もが思います。
こんなことが、あって良いのでしょ
■JKLMNOPQRSTUVWXYZあいうえおかきくけこさしすせそたちつ■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆ │
◆ │
◆ │CH│ ↓ │ ◆限◆
◆ ――――――――――――――――――――――――――― ◆軌◆
◆ ◆道◆
◆ ◆創◆
◆ ◆作◆
◆ ◆装◆
◆ ◆置◆
◆││││ 〇 ●●● ◆◆◆
◆││││ 〇 ●●● ◆
◆││││ 〇 ●●● ◆
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます